人は皆自分を語る

話していることが他人のことであっても、人はいつのまにか、自分のことを語ってしまう。

考えていることと、語っていることが、必ずしも一致しないのが大人の会話と言うものだが、しかし、人間の脳は、無意識のうちに一致の方向で調整を図る。

多くの人が最も関心のあるのは自分自身のことだ。

だから、他人のことを語っているはずなのに、他人についての分析結果を語るはずが、往々にして、話者自身の分析結果を語ってしまうのだ。