蒼い海から横浜港の桟橋の青い船体を駆け抜ける潮風に乗って運ばれる海の香りが嬉しく、絵筆をとり日頃の憂鬱な気分を一掃し、気持ちに安らぎを感じることが出来ました。この次世代へ残したい景観を私の心が揺れる百景に「二隻の青い船体」を登録します。
故郷の愛知県の知多半島の南知多町内海の町の真ん中を流れる川の風景です。かつて江戸末期から明治時代にかけて、瀬戸内海から江戸間において廻船業を営んだ「内海船」という廻船集団があり、有力船主たちがこの内海川を舞台に多くの商いが行われていたようです。その役割りを終えたかのように静かに流れる夕暮れの内海川にこころが安らぎます。この次世代へ残したい景観を私の心が揺れる百景に「昔日の内海川」を登録します。
東京「お茶の水駅」近くにある「東京復活大聖堂教会(通称ニコライ堂)」内に、白い壁に生える蒼い庇のある出入り口があります。晴れた日は特に蒼と白のコントラストが際立ってとても印象的です。さらに入口に敷き詰められた赤い煉瓦がこの場面を引き立たせているようです。とても心が揺れる都心のちいさな風景でした。
故郷の街の近くにある魚港に、海と潮風と太陽を全身で受け止めた船に心が揺れました。船体は多くの外傷、錆を負っているようだが、まだまだ現役でやって行ける力強さにみなぎって停泊、次の出船のために力を蓄えているようでした。眺めているだけで生きていく勇気をもらったような気がします。この次世代へ残したい景観を私の心が揺れる100景に「故郷の港に浮かぶ船」を登録します。
先日スケッチ会で訪れた佃島の船だまりを描いたペンと水彩の風景画です。昭和の侘びた風情がわずかに残る佃島の船だまりから望む碧色の二艘の小舟に安らぎを覚えました。この次世代へ残したい景観を私の心が揺れる100景に「佃島の船だまり」を登録します。
このモチーフを描くきっかけになったのは、絵の中で左手前に見える入口のドアの上の蒼い庇の色が気になって描く事にしました。奥に見える教会は、この地域の方々が親しみを込めて「ニコライ堂」と呼ぶ、東京復活大聖堂教会です。
すべての人々を救いに招いているというこの教会の屋根のゆったりとした曲線で風景を切り取る姿は、とても自然のリズム感に満ちています。思わず子猫の頭をなでるかのようで気持ちのいい安らぎを感じます。またここで描くだろうという気になる都心の風景ニコライ堂、「私のこころが揺れるモチーフ100景」に登録します。
吾妻橋までスケッチに行き、風と戯れる隅田川、彷徨い浮かぶ翠色の舟を描くこととなりました。風に揺れる川面を観ながら耳を澄ますと初夏の訪れを告げる浅草の「三社祭」の男衆の掛け声が風に乗って聞こえ、忘れてしまいそうな日本の原風景を体現できた「いい一日」でした。
愛知県の知多半島の先端にある翠緑の漁船が浮かぶ漁港の風景です。荒い海風が運ぶ潮の砂が漁船の胴体を磨き上げ、漆黒に光ったタイヤが船を包み込む姿が頼もしく憶え、心が揺れて快方に向かっていくような空気に触れるいい時間を過ごすことができました。
横浜港に行かれたら、BLUE BLUE YOKOHAMAの店頭にあるこの蒼い長椅子に、ぜひ腰を沈めて下さい。きっと安らかな時間を体感出来るでしょう。潮の匂いとたっぷりの日の光を受けたこの長椅子にはあなたの心を揺らす和みを纏っています。古い港街のよかった頃の気分を留める店内はそのままで、艶っぽく光った板張りのフローリングが昭和の時代を語ってくれます。