この景色は、次世代に継承され、いつまでもこの地に残るだろうという、すごく自然な風景です。とくに毎日の暮らしの一瞬一瞬がゆっくりすぎ去っていく穏やかなリズムを感じました。しかも大切なものに執着できる貴重な空間が存在しているようでした。
どうして道は先へ行けば行くほど細くなり、ついに見えなくなってしまうのだろうかといつも景色から感じています。道のある風景に惹かれますが、分からないその先があるからでしょうか。いつかその先を絵で描けたらいいなと想っています。
秘密がいっぱい詰まっていそうな階段のある古くて生活の匂いのする風景。まだまだ風景の中の私は、新しい景色を探して狭い階段を一歩一歩登っているようで、苦労が絶えないようです。
バルセロナ田舎で故郷の風景に似た色の世界に出会いました。使い古した側頭葉のどこかで懐かしいと思う心の直感に里の想い出が浮かび、センチになるのは歳のせいでしょうか。
セピア色のインクビン、少し昔の風景によくお似合いのインクは少しだけ、過去に連れて行ってくれる魔法の力をもっています。いろんな思いを込めて、ちょっと前の気配に風景を重ねてまずは一描き。
こだわりなくまっすぐに海に向かって突き出た島。あらためて生き方を教えてもらったような気がします。
昔からよくスケッチなどに行くとき履いたお気にいりの一足です。バックスキンで
足元に吸い付くようにぴったりきて、靴なのにいい味だしてます。