ピンポーン
「アマゾンからお届けでーす」
寝ぼけていて、時計を見たら朝の6時半、
えーこんな時間から配達なのか.......
そういえば頼んだ荷物が昨日届かなかったんだっけ。
だからってこんな時間から配達なんてあり得る?
まぁプレミアムデーで配達多くて仕方ないよね。
彼らも大変なんだ。
ご丁寧にエレベーター脇に置いておいてと言った荷物を
インターホンがよく聞こえなかったと玄関まで届けてくれた。
まあ本当なら昨日受け取る荷物だし彼はそうしたかったのだろう。
とかぼーっとした頭で荷物を受け取り
うつらうつらと考える。
ところで今日は何月何日なんだ?
昨日の夕方6時から8時の配達を指定したけど
自分は昨晩なんの連絡ももらってないよ。
あれ?あれ?
.........何のことはない
自分が仕事から疲れて戻って爆睡して昼寝してしまい
アマゾンの方は時間指定通り夕方の6時半に届けてくれたのを
自分が翌朝の6時半と思い切り勘違いしていたのだった。
夏至直後で曇りの夕方が朝のもやっとした曇り空と似ていたのもあるけど
時間を12時間間違えるなんてどうかしている。
配達のお兄さんに「早朝の配達なんて良くない」とか
文句言わなくて良かった
本当に良かった。
結局12時間、過ぎたはずの時間の中で今書き込んでいるのだけど
ふと芥川龍之介の「杜子春」を思い出した。
夢かうつつか幻か.....
最後は杜子春は自分の人生を見つめなおす事になり、
昨日までの自分で良いと悟った、と記憶している。
今日の私は何を見つめ直したらいいのか。
まあ人生なんて、あっという間というのは最近強く思う。
とりあえず、都立霊園の利用申し込みをしておこう。
過去3回外れっぱなしだけど、今年は当たるといいなぁ。