晩酌しようよ

【晩酌】って『大人の愉しみ』みたいな、ちょっとワクワクするような響きがあると思いませんか。今晩あたり、一杯どうです?

健康ヲタ

2009-06-01 | 随想
先日、私の職場の近くにお偉いさんの席が移ってきた。
そのお偉いさんは健康オタクらしい、という
ウワサは聴いていたのだが...


ウワサはウワサではなかった。


私の職場は比較的喫煙所に近いのだが、
風のイタズラか、なにかの間違いか、タバコの臭いが漂った。
(一応、喫煙所は完全に隔離されているのだが、
 開放時間が長かったり、隙間風が入ったりすると
 流れ込んでくることがあるのだ)

そしたらもう、死ぬ・殺されるの騒ぎである。
webやら自分の健康雑誌やらの受動喫煙の害についての
コピーを持ち出して私らに配り始める始末。

私も結構な嫌煙家だと自負しているが、
さすがにこの大騒ぎにはドン引きだ。


仕舞には厚労省か何か定めた何の効力も強制力も罰則も無い
法律を持ち出して、
『この法律では喫煙所は職場からもっと離さなければならないことに
 なっている。
 喫煙所の作り方・あり方が、コンプライアンスの面から見て
 大いに問題である。早急に改善のこと』
とお達しを出した。


もっと離せといったって、大草原の小さなお家じゃあるまいし
会社の敷地には限りがある。
しょうがないから別の職場にとっては逆に近くなってしまうのだが
適当な場所を見つけて移動させることにした。


お偉いさん、ご満悦で
『うん、これの方が気持ちいいだろ?
 法律遵守、こういうのが快適な職場というんだ』
とのたもうた。



そりゃ、アンタはいいけど喫煙所が近くなった人はどうするの?
もっといえば私の事務所は比較的いい方で
古い建屋にある簡易事務所などは、簡単なパーテーションで仕切って
換気扇が付いてるだけのところもあるのだ。
会社全体のコンプライアンスは...?

もちろん、どこの喫煙所も負圧にして、フィルター完備が望ましいが
一応(w)株式会社なので経営資源には限りがある。
その中で自分のところだけを都合のいいように直して
ヨシとしてしまうのでは、お偉いさんとしては失格である。

結局のところ、なんだかんだと理屈をつけても
自分さえ良ければそれでヨシ!だったのである。
しかもこのお偉いさん、酒だけは結構好きらしくて、
何処ぞの居酒屋に通っているらしい。

冗談ではない。
禁煙の居酒屋など聞いたことが無い。
また、アルコールを分解する際に体内に生じるアセトアルデヒドは
タバコにも含まれる発癌物質だ。
それは無視するなどご都合主義も甚だしい。



とはいえ、お偉いさんが右といえば右なのはサラリーマンの宿命。
従うしかないのである。
喫煙所が離れて快適になったことを素直に喜ぶべきか。

まあ、私個人としては、このお偉いさんをさらに焚き付けて
【全社全面禁煙!】にでもなってくれると
ありがたいのだが...と妄想している。


それにしてもヲタはどんなジャンルでも怖いものだ。
健康ヲタなどは比較的ピースな方だと思っていたのだが。


  『健康のためなら死んでもいい』


こんなブラックジョークのスローガンを思い出した。
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