ある親御さんの お話
我が子が ひきこもり状態から
何とか 抜け出して欲しい
そう 切に願っている
そこで 後学のために
あれこれと 書籍を読み漁っている
その中で
ひきこもり支援の 専門家(心理士)が
親はまず 本人の言葉を 全て聞き入れよ
どんな要求でも 受け入れる
それが
本人の 心内にある 澱みを
吐き出す 良策であると
対して 先日
ある 精神科医
本人の言うことを その都度
受け入れる 必要はないと
一方では 聞き入れよ
もう一方では 聞き入れずとも良い
果たして
どちらが正しいのか…
JUNは どう考えるか 教えて欲しい…
僕は こう お伝えした…
心理士は クライエントの 心内に入り
クライエントの 思考パターンを解析
場合によっては そのパターンを
共に修正していく
それが メインとなる仕事
それをするにあたり 不可欠なのは
クライエントの話を 傾聴
つまり ひとまず 全て 聞き入れる
クライエントが 辛かったと言えば
「辛かったんですね」 と返す
クライエントが 頭に来たんだ! と言えば
「頭に来たんですね」 と返す
それが カウンセラーたる 心理士の仕業
対して 精神科医は
何よりも 本人を 治療 によって 快癒させる
それが メインとなる仕事
例えば
入院したての 患者さん(本人)が
服薬や 看護師さんのキュア(看護)によって
その回復を 始めようとする時
患者さんの 希望や要求を
叶えよう(聞き届けよう)とする 姿勢は
かえって
患者さんの 心の状態を 逆なでする
入院前の状態に 戻ってしまう場合が
少なくない
だから あえて 聞き流す
それが 結果的に 本人の回復を 手助けする
それが 精神科医 コメディカルの 皆さんの
基本的方針では ないだろうかと…
その説明に 親御さん 納得される
そして…
そんなことも 分からない 私は
親として 情けない…
JUNが居るから 何とか なっている
私は 何とカッコが悪い 人間だろう
JUNにも 申し訳ない…
そう 仰った
僕は
始めから カッコイイ 人よりも
カッコワルイ 人が 好きだ
AはBだ! CはDだからEだ!
そう たやすく 断言する人よりも
Aかもしれないし Bかもしれない
はたまた
Cかもしれないし DとかEかもしれない
だから
本当のところ 実は 分からない…
そう 右往左往する 人が
僕は 好きだし
そのような人を 心から サポートしたい
そう考えていると
この世の中に 絶対は ない…
2020/10/15 朝 知多半島 某港にて
僕が ステキだなぁと 思う人
それは
他人の前で ご自身の弱さを さらけだせる人 ♬