『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

奈良の山すそを歩く(山の辺の道)

2021年12月12日 | 中学生と育つ
いや~、部活だのコロナだの考えず、
日帰りとは言え、家族3人で出かけるのって、
なんかすんごい久し振り。
もしかしたら、コロナ以来。

奈良県の、山の辺の道を歩いてきました。
JRの駅にして、三輪から天理までの4駅分。
大神神社から石上神宮まで。
午前中から日没くらいまで、
あっちぶらぶら、こっちぶらぶら、2万歩以上。

大和まほろばの景色がいいのよね。
山がホントに錦色。
植樹した人口の針葉樹ゾーンと、
元からの広葉樹のゾーンとが、
くっきり分かれてる山じゃなくて、
低い山全体が、赤だの黄色だの茶色だの緑だの、
その濃淡で、ホントにいろんな色が混ざっている。

そして、刈り取り後の田んぼ。
蓮根を栽培していたであろう、枯れた蓮の沼。
熟しすぎた柿が、今にも落ちそうな濃い色で照り、
それを食べもしないカラスが枝にとまり、
あちこちから、畔焼きの煙とにおい。

ああ~~~~~、にっぽん!!!
私の深いところで、この景色と響き合っている。
奈良に住んだことなんか一度もないのに、
完全に懐かしい景色。



道がまた、あちこち舗装されてなくて、
竹林の中だったり、石畳みだったり、
車が通れない道が大半で、
場所によってはラズベリーに似た冬イチゴ(たぶん)を、
通りすがりに摘んで食べながら歩けたりする。

しかも、辻々に農産物の無人販売所があって、
蜜柑の木の横で、ミカンを売ってたりする(^^)。
お代は、空き瓶みたいなのにチャリンと入れる仕組み。
お代をごまかされた事だってあっただろうに、
この牧歌的な販売方法が今だに成り立っているのが嬉しい。

道端で見つけた、防犯を促す看板がおもしろくて、
「声かけ、鍵かけ運動実施中!」だってー。
「鍵かけ運動って何?? 鍵かけてないんかいっ!」と
3人ともつっこんだわ。

でも、こういう家だったら、
確かにどこもかも開いているから、
玄関だけカギをかけたって
あんまり意味はないよな~。



去年は行けなかったけど、それ以外の年は、
毎年、このコースを歩いている。
今年は、例年より2週間ほど遅かっただけなのに、
柿がほとんどなくて、ミカンがいっぱい。

町にいるとよくわからないけど、
山にいると、自然は、2週間でガラリと移り変わるのね。
でも、名残の柿も道端で20個くらい買ってきたけどね~。
スライスして干した柿にするのだ!

あとは、レモン、太い岩津ネギ、菊芋などなど、
あちこちの無人販売所を覗きつつ、
ときめいたものをお土産に買って帰りました。

今日、初めてスマホを持って出た中3の子どもは、
歩きつつ写真を撮りまくり、
いっぱい買った農産物を持ってくれ、
体力のない私を、父と一緒に坂道で押し上げてくれました。

こんにゃく田楽だの草餅だの干し柿だの
道ばたで見つけた都度欲しくなって食べまくりつつ、
3人で歩く、暖かい日差しの冬の日。
体力は使うけど、エネルギーがフルにチャージできた一日でした。

でさ~~。すごいのは歩き終わった後。

決して自分では車に乗らない、運転嫌いの夫が、
帰りの運転をしてくれたのです。
しかも、家に帰ったら、
中3の子どもが簡単なパスタとは言え、
1人で晩ごはんを作ってくれました!

私は、座ってストレッチにいそしみ、
食後にも、座ったまま柿を剥いたり切ったりしてただけ。
いつの間にか「一番体力がない認定」をされ、
やさしく労わられる対象になっていたという喜び!

あ~~、最後の最後まで楽しかった!



最新の画像もっと見る

コメントを投稿