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「先送り症候群」とは

2012年12月23日 00時45分32秒 | 学習・研究支援
なぜ、すべきことがあるのにダラダラしてしまうのか 
-「先送り症候群」6タイプ別病状と処方箋【4】白昼夢タイプ
2012年12月22日(土)13:20

(プレジデントオンライン)
PRESIDENT 2011年2月14日号 掲載

わかっちゃいるけど取りかかれない。
その心理的メカニズムを理解すれば、突破口は必ず見える。
すぐやる人になるための簡単な仕掛けを紹介する。

やるべきことは山ほどあるのに、なにしろ面倒臭い。
自分はダラダラしているつもりはないが、
なぜか、上司からダラダラしていると叱られる……。

佐々木正悟氏によれば、
これは白昼夢タイプ=デイドリーマーと呼ばれる人々の特徴であり、
グズの中でも最も症状が重い。

「デイドリーマーは、頭の中だけで仕事を完結させてしまう人々です。
空想にエネルギーを集中し、空想の世界で達成感を得ている。
本人は真剣でも、周囲から見ればただボーっとしているだけです」

たとえば机を片づけねばならないとき、デイドリーマーは、
段取りを考え、机がキレイに片づいていく過程まで想像してしまう。
それですっかり満足してしまうので、実際には何もしない。
この一連のプロセスが頭の中で自動的に展開してしまうため、
本人にもどうにもならない。

「とにかくやるべきことをすべてスケジュールに入れてしまうことです。
掃除ですら例外ではありません」
と言うのは平本あきお氏。
「月曜の朝9時から掃除と入れておく。
ほかの予定が入ったら、その都度リスケすることがポイントです」。

デイドリーマーは本人の自覚がないだけに、
周囲の働きかけが大切になる。

「このタイプは、自己愛的な傾向が強いので、
周囲からグズだと罵られても、
それをあまり苦にしません」(佐々木)

なんだかムカつく人格だが、
苦にしないのなら追い込んだところで効果は薄い。

「同時に、ヒロイズムに酔い痴れるタイプでもあるので、
有効なのは名言です。
たとえば、『虎穴に入らずんば虎児を得ず』といった格言をインプットしてやる。
すると、『ああ、いままさに自分は虎穴に突入する瞬間なんだ』、
などとヒロイックな気分になって、重たい腰をようやく上げることになります」

要するに、映画や小説の主人公のような気分になれれば、
彼らは喜んで仕事をする。
そのための舞台装置をつくってやり、演出をしてやる必要があるわけだ。

「いわば、白昼夢の中で現実の仕事をしてもらうという感じでしょうか」

また、デイドリーマーは当然のごとく、地道な仕事が嫌いである。
アイデアを出したり、企画を考えたりするのは好きだが、
つまらない仕事をコツコツやるのは最も苦手。
空想好きの彼らは、リアルな世界の出来事を、極度に面倒臭がる。
しかし、こういう人材に地道な仕事をやらせなければならない局面もある。

「そういうときはTODOリストを細分化して、それぞれに所要時間を設定するといいでしょう。
彼らは雑用的な仕事が最も嫌いで、『自分はこんな仕事をやるべき人間ではない』
と心のどこかで思っています。
ですから、つまらない雑用は10分で終わるよというように、
あらかじめゴールを見せてやるのです」(佐々木)

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心理学ジャーナリスト 佐々木正悟(ささき・しょうご)
1973年、北海道生まれ。
獨協大学、アヴィラ大学心理学科卒。
『いつも先送りするあなたがすぐやる人になる50の方法』など、著書多数。
ブログ「ライフハック心理学」を主宰している。

メンタルコーチ 平本あきお(ひらもと・あきお)
1965年、兵庫県生まれ。東京大学大学院修士課程修了。
北京五輪の金メダリスト、石井慧選手などのメンタルコーチ。
多数の民間企業、官公庁の研修を行う。
著書に『すぐやる!すぐやめる!技術』。
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(ライター 山田清機=文 川本聖哉=撮影)

http://news.goo.ne.jp/article/president/bizskills/president_8047.htmlより