“瀬戸内気候は温暖少雨、そのためため池が多い”
そんな風に教わってきたし、それは正しかったんだろうけど、なんか違ってきたみたいな・・・ 水の被害がおびただしい。
水害に際してはいつも思う。皮肉なもので水が多すぎて惨状に見舞われているのに、直後、水不足が押し寄せる。
被災地は、水が欲しいだろうな・・ 飲み水ももちろんだけど、埃っぽくてたまらないので洗い流したり鎮めたりしてくれる量の雨、しかし、これは雨の神様でも匙加減が難しい。
少なすぎれば蒸し暑さだけが加わることになるし、多すぎればまたしても被災・・不安が尽きない。
被災地の一つ、真備なんて聞いたこともなかったし、吉備真備みたいな地名ね・・と思ったら、それが由来らしい。ハザードマップがどうこうというのを
チラ見したので、改めて倉敷市のハザードマップを検索してみる。
うわわわ~!
これは、“被害調査マップ”ではない。最悪、“こうなっちゃうよマップ”
被災状況がマップどおりになった・・と予見性高かったんだね。
楕円形の大きな深皿の中に街が広がり、一旦水が堪れば街は池の底、縁に逃れようとすれば土砂崩れの蟻地獄・・ 記念病院もすっかり池の底。
“な~に心配性の奴が考え過ぎるからそんな地図になるんだ。生まれてこの方ずっと住んでるけどそんなことになったことね~よ!はは・・”
と、それも正しかったんだろうけど・・・違ってきてるんだよね。
北関東、利根川だか鬼怒川だかの流域に変わった建て方の集落がある。田園の広がりの中、建物敷地は1メートルかもう少しあるのか程度に嵩上げし、
母屋隣には二階建て以上の子屋を伴う。田んぼが浸かる程度の浸水なら嵩上げで避け、それ以上なら小屋の二階以上で家族全員が水が引くまで避難生活
をする。食料や生活に必要な最低限の物は常備してある。二階の軒先には舟が掛けられており、避難生活時の交通やもしものときの脱出道具になる。
少し色合いが違うけど、江戸の民家も工夫がある。“火事は出さね~ あったぼうよ!だけど、夢物語は起きてるときに言っちゃいけね~な”ってこと
で建物を簡素に、つまり壊しやすいように建てる。江戸の消防は水かけて火を消す消火消防ではなくて、可燃物を壊して延焼を防ぐ破壊消防だもんね。
こんな家に住んでいたら家財道具なんてのも推して知るべし・・だよね。“生きてただけでもうけもん・・てやんで~”
報道を見ると浸水廃家電の山がすさまじい。財の喪失だし、ひどくもったいない。
家電だけでもそんなだし、家屋やインフラ、生産物も・・・
なんと言っても実際には目をおおう人的被害が出ている。
今更江戸期の生活に戻れないし、江戸期の生きててよかった、その裏返し“まー死ぬわな、普通・・”というのも受け入れがたい。
当面は原状仮復旧を急ぐことしかできないんだろうけど、抜本的な対応というのも必要となるよね。今回被災地に限るということであっても技術・コスト
とも相当なものになるだろうし、予防という見地で行けば日本国中が被災予備群みたいなものだろう。
大きな宿題をもらったってことかな。お寺ふぁんなんかはちっぽけな存在だから宿題を解く側に回る心配はないんだけど、国民の一人として添うことにはなっていくね。
そこで言いたい。
天の神様~ 最近取り立てが厳しすぎるんとちゃいまっか・・! (← 特別警報色・・のつもり)
せんなき一言・・
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