経済大国。
もはや、
むなしい響きしかない。
確かに、国家としては金持ちなのかもしれない。
貿易黒字は毎年続けてきているし、
外国の債権をたくさん買っているのだろう。
が、それを国民が享受しているか?
ということになると、
答えは、NO!、だ。
我が国は、
貧乏人を多数抱えた経済大国である。
例えば、
賃金であるが、
アメリカ合衆国が、
1990年から約2倍になっているのに対し、
我が国は、2~3%の増加にとどまっている。
そんな馬鹿な?
と思う方、
あなたの暮らしは楽になっていますか?
もちろんそういう方もおられると思うが、
大半は、「いいえ」と答えるだろう。
少子化問題が叫ばれて久しい。
これ、やり玉にあがるのは独身女性だが、
根幹はそうではない。
男女とも結婚することに意欲的ではないことが、
明らかだ。
結婚してもやっていけない、
ましてや、
子供を育てられるほどの賃金収入がない、
そう考えている若者たちが多いことが最大の原因だろう。
仮に、アメリカなみに、
1990年ころの賃金から、
倍化した賃金を得られているとしたら、
可処分所得を得られていたら、
話は全く違ったものになるのではないだろうか。
一人で住もうが、
何人で住もうが、
家賃は一緒だし、
食費も人数分に比例するわけではない。
電気代などの、
光熱費も同様だろう。
だから、
結婚したほうが、
経済的には「得」なのだ。
だが、非正規雇用の人たちは、
彼らどうしが婚姻しても、
経済的地盤が緩いだけでなく、
収入も十分ではない場合もありうるので、
結婚をためらうことになりがちだ。
だから、結婚しない=子供が生まれない、
つまり、少子化なのだ。
だが、これ、
雇用労働者の話である。
もちろん、人口における割合は小さくはないが、
彼らが、
何らかの副業を始めて収入を増やせれば、
問題は解決の方向に行くのではあるまいか?
正規雇用の人たちも、
収入が増えれば、
もっと消費が増えて、
やがては国民すべてを潤すことになる。
そう、
ファイヤーを目指している人たち、
あるいは、
達成した人たちは、
希望の光だ。
が、
ファイヤーというと多くの資産を獲得した人たちのことばかりを指すのではない。
ようは、お金に困らなければいいのだ。
大きな資産を築くより、
収入≧支出を実行できれば、
それでいいのである。
むしろ、
それが大正解かもしれない。
考え方を変えるだけで、
ファイヤーはできるかもしれない。
いや、
やらねばなるまい。
なぜか?
貧乏はまっぴらだからである。