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ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第十八話part4

2024-10-16 23:58:55 | 日記
 男女の関係を恋とかだけで区分するのはどうだろう? と足軽は思ってた。そう、そもそもおばあちゃんもただ孫にこの田舎をもって楽しんでもらいたい……と思って毎日毎日遊びの約束をしてるんじゃないかって……
 
 そもそもが実は成長するにつれて、田舎に行く……というのはそんなに楽しいイベント……ということじゃなかった。それはそうだろう。だって足軽や小頭にとっては遊ぶ場所がいっぱいある都会の方が楽しい場所なのだ。
 それでも数日は都会とは違う風景とか空気、周囲を歩くだけでも違う景色が広がってるというのは楽しいものだろう。でもそれは数日……よくて二日くらいである。
 だいたい夏休みを利用してくるとなるとお盆の時期になって一週間くらいはいることになるが、既に前半でお腹いっぱいであった。こっちでしか会えない友達……とかいるとかならまた違ったかもしれないが、やっぱり今は少子高齢化社会である。
 そしてこんな限界集落……それこそ見渡しても家自体が数件しかない。そんな場所で子供がいるか? いるとしても、同年代なんて事はない。やっぱり田舎でひと夏の恋をする……なんてのは物語上だけの事……と思ってた。
 
 けどそれでも足軽はおじいちゃんやおばあちゃんに会うのは楽しみだった。それに農業とかもそうだし、釣りとか虫取りとかおじいちゃんが教えてくれることも楽しいと思えた。
 だからまだ足軽はよかった方だ。でも基本女の子はそんな遊びは楽しいと思えないだろう。それは小頭だって同じだ。二人の事は小頭も大好きに思ってる。
 けど田舎はつまらないと思ってもいるんだ。それはきっと間違いない。でも今回はかなり楽しそうにしてる。やっぱりこっちで初めてできた女の子の友達……というのが大きいのだろう。
 
 もしも、足軽が育代に……おばあちゃんに突っ込んだ事を聞いてしまって、
もう足軽たちと友達になった『育代』」として現れなくなったら……そうなったら小頭はショックを受けるだろう。
 それは兄として、ダメだろうって足軽は思ってた。
 
「さて……どこにいる?」
 
 足軽は再び夜の空に出てた。皆が寝静まった事は確認してる。今回は家全体を力で包んだ。それにそれだけじゃない。見える範囲の家は全てそうした。もしも途中で他にも家屋が見えたら、同じようにするつもりだ。
 
 そうそれは足軽の覚悟の現れ。今夜でサルたちに決着をつける腹積もりだった。


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