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転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません) 運命という世界線を壊せ 1017

2024-02-07 08:29:25 | 日記
 黒煙が戦場にみちる。視界を確保するのさえ難しい。これだとこっちの状況が後方にはわからなくななる。それが狙いか? あのハエのような砂獣……あれはなんか凶悪な色になってない。どうやら完全に教会が用意した砂獣があのハエのような砂獣なんじゃないだろうか? 
 
「うおらああああああ!!」
 
 なんかそう叫ぶ声が聞こえる。そしてそんな声とともにいくつもの何かが空に飛んでいく。それは武器のようだ。後方からたくさん届けられた俺たちの新たな武器。確かにあのハエのような砂獣は強化がされてない。それならただ飛ばすだけでも簡単に切り裂けるのかも。けどそれが上手く作用したのも実際、最初だけだ。すぐに複雑に横移動をするようになったら、途端にただ投げてる武器は砂獣に当たらなくなる。
 
 けどそれなら……俺もそこらの武器を出来る限り抱えて飛んだ。そして側面から投げる。二箇所から飛んできたら、避けたやつに当たるだろう。けど下の奴らは結構適当に真似して投げてる奴がでてきてる。そうなると飛ぶだけでやばい。こっちにも当たりそう。でも近くに飛んできたやつを取って投げたり、蹴ったりして、方向転換。それによってハエのような砂獣に当てたりする。
 
 でも地上の戦力も上にばかり気を取られてる訳にはいかない。なにせ地上にいる砂獣は強化されてる砂獣だ。確かにハエのような砂獣も厄介だ。けど直接的な脅威は地上の砂獣の方が強い。けどあのハエが運んでる武器……爆弾。それはどうやら砂獣は耐えられるがこっちは吹っ飛んだり負傷したりする。聖女・ミレナパウスのおかげでその爆発で死ぬことはない。
 けど爆発は広範囲に影響が及ぶ。そして奴らは大量だ。つまりは爆発範囲も広大だ。避ける事が難しい。本当なら教会はこれで俺たちを一掃できる……いやする気だったんだろう。けど俺たちには聖女・ミレナパウスが寝返ってる。それによってこれで俺たちがやられることはない。けど当然だけと怪我が増えてる。重大な怪我から、小さなものまでだ。そしてそれをすべて無条件で直してるのが聖女・ミレナパウスだ。
 
 実際俺たちは『魔法』という力をそんなに知ってるわけじゃない。けどだ。けど、何の代償もなくこんな破格の力が使えるはずがない。そうだろう。俺たちだって、この武器を使うのに体力という代償をはらってる。魔法はそんなに激しく動く必要はなさそうだ。なにせ聖女・ミレナパウスはトコトコと歩いてるからだ。けどその力は俺たちが実感してる。それはまさにこれも『奇跡』と呼ぶにふさわしい力だ。
 それをなんの代償もなくなんてありえない。つまりは今、聖女・ミレナパウスは沢山の力を余計に使わされてる。それは教会も最初の予定とは違うかもしれない。けどこれもまた聖女・ミレナパウスの力を使わせる作戦なのかもしれないと思った。


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