■ なんてったって 個の表現
最近、このテーマには意外にも関心をいただけることを発見しました!
なるほど!と膝を叩くおもしろい発見は、
【自分の基地づくり】という発見でした。
そうか!わたしは基地作りだから、ツリーハウスを作りたがり、テントに泊まりたがり、寝室は自分のベッドなのか・・・(笑)
そしてツリーハウスはちゃんと葉っぱの陰に隠れるようなやつで無いとダメ、とか、テントは超軽量でなくちゃ、とか
コダワリがあるわけね。
女性の場合は、”MY基地作り”にはそんなに興味がないと思うのですが、それは、おそらく、台所、キッチンという基地を文化的にまぁ無理やりというか、好き嫌いに関わらず持たされているからではないですかね。
台所=女性の基地 書斎=男性の基地
女性=家庭という文化を考えると、書斎以外は大体主婦のカラーで染められているように思うので、書斎の重要性は個を反映する非常に重要なエリア、ということになりますね~!!なるほど~!!
そこで、
ベストな書斎を発見するために何を考えたら良いか?色々と考えてみたいと思います。
頂いたポイントは
●背後に壁 → 配置
●前方に広がり →配置
●温度 → 配置
●湿度 → 配置
●日当たり → 配置
●ワクワクする小物 → 収納
●机の整理 → 収納
●サブデスク → 収納
●椅子 → 過ごし方&体格
です。
■ まず自分のスタイルを自覚する
書斎に求めるのは、もちろん個の空間。その次にくるのは?
そこで何をするか?
ではないでしょうかね。 というのも
ザ・書斎 はその人にマッチしている必要があるからです。 万人に合う書斎がひとつあるわけでないので。 そこで考察のポイントは?と考えると・・・
《考察のポイント》
・どれくらいの時間そこに滞在するのか? (長時間vs短時間、毎日vs週末だけ) → 配置
・いつそこに滞在するのか? (昼だけ、夜だけ、24h) → 配置
・内省するのか、創造するのか?(リラックスするのか?集中するのか?) → 収納&過ごし方
■ 夜/昼 & 長時間vs短時間
昼にあまり書斎にいないのであれば、配置は壁付けでも構わないでしょう・・・夜はどうせ何も見えないし、自然光も考えないでいいので。考えるとすれば換気くらいです。逆に夜に窓に向けたデスクで明かりをともしていると虫が寄ってきて大変です(笑)
そこで こういうことになります。
夜 昼
長時間座る人 → 壁付け△ 壁付け×
短時間座る人 → 壁付け◎ 壁付け○
デスクの目の前に壁がある、というのは、少々発展性に欠ける配置であるだけでなく、目には決してよくないので、長時間座る予定であれば、デスクは壁付けを避けます。が、夜少し内省する時間をとるだけなら、壁つきで問題なし。
ちなみに夜座る人には
キャンドルがオススメです。キャンドルがあるだけで目が休まります。
■ 椅子・・・膝下の高さと骨盤
そう!椅子は大変重要です!! 腰痛の問題が(笑)。
椅子で最大のポイントは、定番の リ
ラックスできる背もたれつき社長椅子 が必ずしも良いとは限らないことです。
ずっしりと沈み込むソファでお食事できますか? 出来ないでしょう。でもお茶は飲めます。
つまり創造的作業をする向きには、ふかふか椅子は不向きです。背もたれも要りません。骨が当たって痛くないのであれば、硬い椅子が姿勢には良かったりもします。
長時間椅子に座る時の最大のポイントは
姿勢が維持できること。
姿勢が維持できるには、カラダに合っていることです。
腰を立てて座ることが出来るためには、足の裏がピッタリついて座れる
座高が大事です。つまり、膝下の高さです。海外のトイレに行くとトイレが高くて困ります(^^;)。
座面高さは微妙でしっかり足裏がついても、1~2センチのことで腰が丸くなることもあります。低すぎるのは、クッションなどで調整できても高すぎるのは足の下に何か敷けば良いとは言え、ダサいので続きません。
《椅子選択のポイント》
膝下の高さ=椅子の座面高さの目安
骨盤が立つ必要条件=
膝が骨盤より下に位置する
しかし、書斎でやる主なる活動が映画鑑賞である場合・・・ふかふかリクライニングチェアの出番です。
■ リラクゼーション
腰痛には別の対策も。カラダは緊張もいればリラックスも必要。 疲れたときの解消法は何ですか?私はヨガします。
《疲れたとき》
・椅子に座りたい人 → 別にデラックスリクライニングふかふかチェアを設ける
・床に寝転がりたい人 → スペース確保
・仮眠したい人 → 簡易ベッドや長ソファ
・ヨガする人 → マットスペース
・・・etc
もちろん、散歩に出かけてしまう人はスペース要りません。 でも、書斎のデスク前以外にも気分よく座れるスポットや寝転ぶ場所があると気分が変わります。
■ 収納 見るか見えないか 自分の集中のスタイル次第
私にとっては台所は私のスペースでなくて公共エリア。 となると、見える化です。なぜなら誰にでも何がどこにあるか一目瞭然である必要があるからです。
《収納の考え方》
・公共スペース → 見える化
・私的スペース → 整理された収納
書斎は何にも増して個人のスペース。つまり自分さえ分かればいい。だから見える収納か、かくしてしまうかは好みでOK。
好みを見つけるには、自分が集中したいときどうしているか?を振り返ります。
昔、受験勉強の頃ですが、集中して勉強する際には、教科書と参考書だけを揃えて、キッチンの大きなテーブルの上から一切のモノを退け、トイレにも行かずに済むようトイレを済ませ、水筒にお茶を淹れ、お腹が空いた時のためにおにぎりを用意して挑んでいました。もちろん、部屋には誰も入ってきません。
右手の側に教科書を積み上げすんだら左に移動。テーブル上には何も置かない。
個人で色々な方法があると思いますが、私に合っていたのはこういう方法で、一番重要だったのは
テーブルの上には何も置かないこと。
机はただの整理場で、現場はテーブル。これが究極に私には集中できる方法でした。図書館に行くと勉強がはかどる人も同じだと思います。
集中した状況をひとつの理想として、書斎の方向性を決めます。普段は究極に集中しなくても、集中したくなったら、さっとその環境が実現できる。私タイプの人はできるだけモノは、見せる収納エリアを死角に置き、見えるところは白紙がいいです。
ただ私の夫は、集中するのにスペースクリアリングは必要ないようで、何もない白い紙のようなスペースを愛する私とは方角が反対です。
彼は、ごちゃごちゃした中に少しのスキマを見つけて、そこで集中できるのではないかと思います。そういう人は逆にごちゃごちゃが少しも無いと少しのスキマ、が見つけられないわけで、スキマ好きには広い机は向かないかも?です。
彼は
ミクロの宇宙系、私は
無限の可能性系 なのですね。
よく伝統工芸の人間国宝の人の仕事場なんかも整理されている人と驚くほどカオスな人がいます。
■ クラッター解消はマイペース
ただ同じカオスでも・・・。編集者のデスクは大抵混乱しています。というのは、隠すと忘れるからですね(笑)
つまり、ちょっと今すぐどうこうというわけではないが、覚えておきたいことが一杯あるとそうなります。
しかし、クラッターと呼ばれる雑然としたモノの集合体は積み上がるごとに”見えなくなる”(=風化)するので、備忘の意味がなくなります。
入れたものは出さないと溜まり続ける一方というワケで、クラッター専用の場所(一時保管所)を作る必要があります。つまりこれはパソコンのメモリと同じです。
サイドデスクがこの役目ですね。 なのでサイドデスクを置くスペースがなければ、A4サイズ書類箱でも、本棚の一部を充ててもOKです。
下から上に積み上げていっても、左にから右に積み上げていっても好みですが、結局時系列に積み上がります。
定期的に解消しても、好きなタイミングで解消しても良いと思うのですが、どの程度の量溜まるかで必要なスペース量が決まります。
入ってくる情報量が多い人は早くクラッターが溜まるし、少ない人は溜まるペースが遅いし、毎週解消する人と月1の人でも違います。 これはマイペースしかありません。
私の場合、季節の変わり目に解消されるようです。自分のタイミングがまだない人は、最初に総量規制を試します。
この箱一杯になったら整理する、などがオススメです。 それで溜まるタイミングが早すぎると思ったらスペースを増やします。 必要な情報が風化しすぎると感じたら、タイミングを見直して総量は減らします。
■ 拡張ハードディスク?
サイドデスクはズラッと広げて資料整理したい場合のデスク延長にもなりますが、多分この用途には面積が足りない!!
ちょっとした物置(拡張ハードデスク)のつもりだと、単なるガラクタ入れに落ち着く公算が大きいパーツです。
私はサイドディスクは不要派で、持ち腐れ状態です。今は単なるプリンター置きになってしまいました(汗)。
拡張スペースで整理したいときはダブルベッドの上が一番です。
引き出しが欲しくなるのですが、引き出しとしては、会社の引き出しを活用できている人以外は、小学校の時のような薄くて広い引き出しが一段あるだけのデスクが一番です。
書類は意外に重いのでキングファイルなどにファイリングして横収納しても、じきに持ち上げるのが嫌になります。
個人の書斎でのファイリング真面目すぎないのがポイントな気がします。昨今情報管理にはパソコンやネットがあるし、二度とめぐり合わない貴重な情報というのは少なく、そんなに貴重なら覚えているし、ファイルしても大きな分量にはならない、というワケです。スクラップブック的なものは、あまり大量に持つ必要が限りなく小さくなってきました。
ここでは未消化の情報を作らないという考え方が必要なのではないですかね・・・
ちなみにカラダは未消化物が溜まると病気になるといいます。
■ モノの分量・・・集中とリラックス
(目に入るモノの量が少なければ少ないほど集中できる) vs (目に入っても好きなものばかりならばご満悦状態になれる)
というワケで、どれくらい見せるか?は 個人の嗜好とリラックスvs集中のバランスによります。人目にはゴミゴミしていてもそれが好きならいいわけです。 ここで収納についてまとめると・・・
《見える収納 vs 隠す収納》
リラックス vs 集中
公共スペース 見せる収納 ラベリング&分類(収納テク)
私的スペース 見える収納 隠す&見せる収納
モノというのは、見えない場所にしまいこむと使われない、というまるで知識と同じような性質があります。
仕舞い場所を人と共有するとラベリングや分類の手間が必要となるのは図書館がいい例ですね。
書斎といえば、本、ということで、本をどこに置くか?ですが・・・
A.本の家と現場を分けたい人 → 日光の当たらない部屋に集中管理する書庫を造る (寝室など)
B.そうすると何を持っていたか忘れてしまって、また同じ本を買ってしまう人 → 書斎と書庫は同じ
C.スペースの限界がある → 上記A、Bの折衷
私の場合、一軍と二軍があります。1軍は今関心があること、2軍は愛蔵本。その2軍は別のところに一軍は身近に置いておきます。 ただし2軍も悲しきカナ忘れてしまうので、たまに本を整理すると、こんなに良い本を持っていたのか!と読みふけってしまうことがあります(笑)。
レファレンス類は絶対近くでないと引かなくなります。
■ 本の居場所
最近、ヨガを教えるようになりました。ヨガを学んで思うのは、東洋の学問はすべてメタファーであるということです。
例えば、風水では後ろに山が控えている立地を後ろ盾があると言って重視します。
で、書斎に本を置く場合を、本の位置は、自分の背後&左右のどこかですぐ手に取れる場所が一軍の本置き場です。
知識に支えられ、目の前は開け、無限の可能性に向かう、というメタファーです(^^)。下と上は手が届かないので埃まみれ(使われない知識)となります。
背後に置く場合、あまり本棚の背が高いと頭の上に落ちてきそう、と不安になります。目安は座っている頭に当たるかどうか。だからこれも個人差ありますね。
あまり奥行きがあると狭くなりますから、奥行きの薄い本棚がほしいのですが、これがあまり売っていません。 本棚は手づくりが一番いいのかもと思います。
清く正しい本棚の作り方で作るのがいいように思うのですが、悲しきカナ賃貸のため
まだ手を出していませんが、台所にはこんなの作りました。
ちなみにココにはすごい本棚が集まっています。こんな
本棚ほしいなー
空間が広いと制限がなくていいですよね~。
■ ワクワクする小物
忘れていました…ワクワクする小物かぁ。 私は絵や写真ですね。小物というのは
際限なく増えて行きます。マイベストがあればそれがいいのですが、小物というより
ディスプレイという風に考えれば、これは創造性を発するちょっとした場、
床の間的な部分かもしれません。
個性という意味づけなら・・・多分部屋は勝手に個性的になるので、必要ないと言えば
必要ありません。
部屋の雰囲気を決める、という意味で、オススメなのは、カーテン&照明です。
カーテンというより窓、開口部の扱い方、かな。英語ではウィンドウトリートメントといいます。
この二つには結構エネルギーを注ぐと部屋は一変します。というのも占有面積が大きいからです。
■ まとめ
・座っていて快適な位置に座る
・快適環境は変化要因が多い
・ベスト椅子は体格による
・収納は、集中とリラックスのバランス
・クラッター置きはメモリスペース
・本棚はHDD
・本棚は手づくりが一番
・窓、照明は結構ポイント