こないだは九段下でたまたま会ったフィリピン人2名と晩御飯を
食べたのですが、晩ご飯代も出していないのに、よっぽどうれしかったのか、
ホテルをチェックアウトすると、なんとチョコレートの置き土産が
待っていました。メッセージは”Thank you!”…
やっぱりフィリピン人といえども行動様式はカソリックというか西洋人ですねぇ。
私は結構こういう経験が多いので日本国から感謝状くらいはもらいたいです(笑)
これで親日家は絶対増えたでしょう!
日本に旅行に来る外人さんは誰しもかなり大変な思いをしているのでしょうね。
大阪でもチバに勤めていた頃、同じビルの上の階で事務所をパイロットオープンして
いたオランダ人と親しくしていました。
彼いわく…
英語を話せる人がいない・・・ランチを頼むにも一苦労・・・
メニューも読めない。聞いても相手はわかってくれない・・・。
どこへ行っても迷うし、楽しくない。
デイビッドを思い出します。日本へ来たのに、日本人が誰もアイコンタクトして
くれないとつぶやき、孤独で、それでアルコールにはまっていったんですよね。
孤独と狭窄空間・・・Open Space(広い空間)が見たい、としきりに言っていました。一人の人を破滅へ追いやるほど、外人にとって日本は過酷な?環境なのです。
一方で、若い白人男性や白人女性は、天国とも言える環境のようですし(モテすぎて)でも大抵こういう人は日本語ができる…
本人の”異文化力”が高いのだろうと思いますが、そうした人以外にも日本へは
外人が来るわけです。
その人たちにとっては、日本では英語が通用しない・・・。
■ 日本では英語が通用しないのか?
私の知る限り、英語ができる日本人はそれこそ履いて捨てるほどいます。
大阪では国際交流関係のボランティアは常にいっぱいです。九州でも国立博物館で
英語で来客者をガイドするボランティアは他のグループが定員に満たない中、人あまりです。
派遣でも語学を標榜する仕事は不足気味です。日本国内では英語を使うニーズがある仕事は
仕事そのものが不足し、人材は余っています。おかげで通訳や翻訳のレートは常に
価格圧縮のプレッシャーを受けています。レートがあがることはほぼ期待できないです。
一方、外国人が出会う日本人は、ホテルのフロント、駅の店員、ウェイトレスやウェイター。
このような接客業の人たちの英語はかなり怪しいです。
一回目のIELTSではいっぱしのホテルに泊まっていましたが、フロントでFinancialTimesを
所望する外人にフロントの人は単なるNoで答えていました・・・FinancialTimes、用紙が
ピンクなんですよね・・・どこでも手に入ります・・・フロント、ピンクの新聞と思っただろ!
これじゃ日本はFinancialTimesさえも読めない僻地と思われてしまうだろ!とツッコミ
たかったですが辞めときました。外人さん、なんかいい感じの人たちじゃなさそうだったし(笑)
今回も居酒屋やバーでウェイトレスさんたちと話してみようとチャレンジしましたが、
どうも微妙でした。羞恥心をどれだけ捨てれるかが勝負なのですよね・・・東京では
外人慣れしていると思いますが、会話を楽しむレベルにはないです。
■ 接客業 と 英語
こうしてみると・・・英語を話せる人は日本中であふれているのに、外人さんからみると
日本人は英語が話せない、と結論したがるのは・・・
日本では接客業をする人と英語を話せる人が重複していない、のです。
考えてみると、語学を所望するような人は、日本の語学学習の形態、つまり読んで黙々と
訳して・・・という形態から考えると、ヤヤ根暗傾向があります。
私だって”赤と黒”とか読んでいるような子供でしたから日本人にとって語学の入り口は
ちょっとネクラ傾向にあり、そのせいで、そもそもあまり人と接したがらない傾向の人が
入り口付近で選ばれる傾向にあります。
別の入り口としては、ハリウッド映画や洋楽ですが、この辺で語学への専門性を高める
人、というのはかなり少数派です。女優になりたい、と言って語学をやるか?やらないで
どちらかというとダイエットするでしょう。
日本の英会話人口のほとんどがおそらく、大卒、あるいは少なくとも短大卒くらいではないか?
と思うのですが、そういう人たち(もともと内向的で教育が高い)が
今度はサラリーの低いカテゴリーに日本では入る接客業に進むか?
というとなかなか進まないのではないかと思います。接客業につく人は
人と接するのが好きな人でしょうし、接客業ではあまり高い教育は要求されて
いません。
また、語学はかなりカネがかかるスキルなので、カネをかけたからには回収したいと普通は
思うでしょう・・・ 接客業は賃金が低く、どちらかというと安定性にかける
仕事です。
大卒などが流れ込む外資や企業内通訳・翻訳、出版などの業界では、この辺は人気業種で英語できる人はそれこそ余っていますし、ただ英語ができれば勤まるって
ことにもならないので、けっきょくここでも人が絞られることになります。
そうして絞られ、あぶれた人は行き場がなく、多くの人が、仕事上で英語を使う、ということをあきらめるようになります。少しでも英語と接していれたらよい、とプライベートの英会話スクールで受付したり、英語の先生へ転向したり、主婦となり趣味の英語ボランティアに勤しむなどがせいぜいです。
■ 問題はギャップ
こうしてみると、英語を話す人口は多くいるが、接客業がその人たちにとって魅力的な職場ではないため、
外国人が多く出会う日本人の中に英語を話す人がいない、ということになります。
もし、外国人の日本国内への旅行を本格的に増加させ、良い経験をしてもらって
親日家を増やしたい、日本の観光業を活性化させたい、と思ったら、
こうした”前線”の人たちの給与を英語が話せることを理由に上げることは
必須ですね。
彼らの社会的ステータスも上がれば、そこに今いる日本人の英語人口が流れ込むでしょう。
日本人はぜんぜん本当は英語を話せるのです。なのに外人からみたら話せない、と
思われていて、とってもシャクですよね!
食べたのですが、晩ご飯代も出していないのに、よっぽどうれしかったのか、
ホテルをチェックアウトすると、なんとチョコレートの置き土産が
待っていました。メッセージは”Thank you!”…
やっぱりフィリピン人といえども行動様式はカソリックというか西洋人ですねぇ。
私は結構こういう経験が多いので日本国から感謝状くらいはもらいたいです(笑)
これで親日家は絶対増えたでしょう!
日本に旅行に来る外人さんは誰しもかなり大変な思いをしているのでしょうね。
大阪でもチバに勤めていた頃、同じビルの上の階で事務所をパイロットオープンして
いたオランダ人と親しくしていました。
彼いわく…
英語を話せる人がいない・・・ランチを頼むにも一苦労・・・
メニューも読めない。聞いても相手はわかってくれない・・・。
どこへ行っても迷うし、楽しくない。
デイビッドを思い出します。日本へ来たのに、日本人が誰もアイコンタクトして
くれないとつぶやき、孤独で、それでアルコールにはまっていったんですよね。
孤独と狭窄空間・・・Open Space(広い空間)が見たい、としきりに言っていました。一人の人を破滅へ追いやるほど、外人にとって日本は過酷な?環境なのです。
一方で、若い白人男性や白人女性は、天国とも言える環境のようですし(モテすぎて)でも大抵こういう人は日本語ができる…
本人の”異文化力”が高いのだろうと思いますが、そうした人以外にも日本へは
外人が来るわけです。
その人たちにとっては、日本では英語が通用しない・・・。
■ 日本では英語が通用しないのか?
私の知る限り、英語ができる日本人はそれこそ履いて捨てるほどいます。
大阪では国際交流関係のボランティアは常にいっぱいです。九州でも国立博物館で
英語で来客者をガイドするボランティアは他のグループが定員に満たない中、人あまりです。
派遣でも語学を標榜する仕事は不足気味です。日本国内では英語を使うニーズがある仕事は
仕事そのものが不足し、人材は余っています。おかげで通訳や翻訳のレートは常に
価格圧縮のプレッシャーを受けています。レートがあがることはほぼ期待できないです。
一方、外国人が出会う日本人は、ホテルのフロント、駅の店員、ウェイトレスやウェイター。
このような接客業の人たちの英語はかなり怪しいです。
一回目のIELTSではいっぱしのホテルに泊まっていましたが、フロントでFinancialTimesを
所望する外人にフロントの人は単なるNoで答えていました・・・FinancialTimes、用紙が
ピンクなんですよね・・・どこでも手に入ります・・・フロント、ピンクの新聞と思っただろ!
これじゃ日本はFinancialTimesさえも読めない僻地と思われてしまうだろ!とツッコミ
たかったですが辞めときました。外人さん、なんかいい感じの人たちじゃなさそうだったし(笑)
今回も居酒屋やバーでウェイトレスさんたちと話してみようとチャレンジしましたが、
どうも微妙でした。羞恥心をどれだけ捨てれるかが勝負なのですよね・・・東京では
外人慣れしていると思いますが、会話を楽しむレベルにはないです。
■ 接客業 と 英語
こうしてみると・・・英語を話せる人は日本中であふれているのに、外人さんからみると
日本人は英語が話せない、と結論したがるのは・・・
日本では接客業をする人と英語を話せる人が重複していない、のです。
考えてみると、語学を所望するような人は、日本の語学学習の形態、つまり読んで黙々と
訳して・・・という形態から考えると、ヤヤ根暗傾向があります。
私だって”赤と黒”とか読んでいるような子供でしたから日本人にとって語学の入り口は
ちょっとネクラ傾向にあり、そのせいで、そもそもあまり人と接したがらない傾向の人が
入り口付近で選ばれる傾向にあります。
別の入り口としては、ハリウッド映画や洋楽ですが、この辺で語学への専門性を高める
人、というのはかなり少数派です。女優になりたい、と言って語学をやるか?やらないで
どちらかというとダイエットするでしょう。
日本の英会話人口のほとんどがおそらく、大卒、あるいは少なくとも短大卒くらいではないか?
と思うのですが、そういう人たち(もともと内向的で教育が高い)が
今度はサラリーの低いカテゴリーに日本では入る接客業に進むか?
というとなかなか進まないのではないかと思います。接客業につく人は
人と接するのが好きな人でしょうし、接客業ではあまり高い教育は要求されて
いません。
また、語学はかなりカネがかかるスキルなので、カネをかけたからには回収したいと普通は
思うでしょう・・・ 接客業は賃金が低く、どちらかというと安定性にかける
仕事です。
大卒などが流れ込む外資や企業内通訳・翻訳、出版などの業界では、この辺は人気業種で英語できる人はそれこそ余っていますし、ただ英語ができれば勤まるって
ことにもならないので、けっきょくここでも人が絞られることになります。
そうして絞られ、あぶれた人は行き場がなく、多くの人が、仕事上で英語を使う、ということをあきらめるようになります。少しでも英語と接していれたらよい、とプライベートの英会話スクールで受付したり、英語の先生へ転向したり、主婦となり趣味の英語ボランティアに勤しむなどがせいぜいです。
■ 問題はギャップ
こうしてみると、英語を話す人口は多くいるが、接客業がその人たちにとって魅力的な職場ではないため、
外国人が多く出会う日本人の中に英語を話す人がいない、ということになります。
もし、外国人の日本国内への旅行を本格的に増加させ、良い経験をしてもらって
親日家を増やしたい、日本の観光業を活性化させたい、と思ったら、
こうした”前線”の人たちの給与を英語が話せることを理由に上げることは
必須ですね。
彼らの社会的ステータスも上がれば、そこに今いる日本人の英語人口が流れ込むでしょう。
日本人はぜんぜん本当は英語を話せるのです。なのに外人からみたら話せない、と
思われていて、とってもシャクですよね!