ふうたんがいて、ノワちゃんがいて

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茨木のり子 小さな娘が思ったこと

2012-01-15 | 

昔好きだった詩を急に思い出した。

でも、題名が思い出せない。こんな時に、いい友達がいる。

「茨木のり子か石垣りんの詩で、小さい女の子が大人の女の人の肩から

いい匂いがするっていう詩あったよね、なんていう題名だっけ」

とメールすると、

「茨木のり子さんの小さな娘が思ったことだよ、なつかしいねぇ」と早速教えてくれた。

 

    小さな娘が思ったこと
    ひとの奥さんの肩はなぜあんなに匂うのだろう
    木犀みたいに
    くちなしみたいに

    ・・・・・・・・ 

    小さな娘がおとなになって
    妻になって母になって
    ある日不意に気づいてしまう
    ひとの奥さんの肩にふりつもる
    あのやさしいものは
    日々
    ひとを愛してゆくための
      ただの疲労であったと

そして、今日は、石川啄木の短歌も思い出す。

   「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て妻としたしむ」 

 

大人になると、男も女もつらい日がありますね。

 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あんずさん (・_・)
2012-01-25 00:33:51
造詣の深さなんて、言い過ぎです。
きゃ、恥ずかしい・・・

自分の言葉で表現できればいいのだけれど、
難しいですね。
せめて、人の言葉に共感できると、嬉しい。
「そうそう、そうなのよ、私だけじゃないのね」と思って。

江国香織さんは私も好きで、少し読みました。
『冷静と情熱のあいだ』とか。
すごく夢中で読んだ記憶があるけれど、
あまり覚えていないです。
どんどん、忘れていきますねえ。

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のあざみさん (・_・)
2012-01-25 00:19:57
若い頃に好きだった詩ですが、
その頃と今とでは、
理解の深さが全然違うようです。
最近、しみじみと・・・疲労感が。

のあざみさんはいかがですか?
返信する
Unknown (あんず)
2012-01-24 22:21:10
ふと、その詩が出てきたんですね・・・
感慨深いですね・・・

でも、ふうたんママさんの文学への造詣の深ささすがです

造詣の深さなんて思わず使っちゃいましたが、使い方間違ってないかな

私は文学詳しくはないですが、同世代で好きな、江国香織の世界と、ちょっと近い感じしました。
若いのにシュールなんです・・・

シュールと言う言葉でいいのかな

あー、うまく語れなくてごめんなさい


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 (のあざみ)
2012-01-15 19:47:49
 読み人とそれを理解する人、言葉が、呼吸して生きているんだね。感動しました。
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