これまで2回にわたって元首相の米内光政のことを書いた。
米内は、長身長躯で、茫洋とした人であったらしい。
いつも黙って、ニコニコと職務を遂行する。
ただ、めったにないことだが、ほんとうに怒ると
たいそう恐ろしかったらしい。
515事件があったとき、
海軍トップは、末次という将官であった。
あるとき、
米内と末次が衝突した。
末次は威勢のいい男で、
515事件の若手将校もずいぶんたきつけたらしい。
そのこともあり、
酒の上での口論の末、
米内が、末次の胸倉をつかんだ。
末次は、何も抵抗せず、すごすご引き下がったそうである。
米内が、柔道の猛者であることを、
よく知っていたのだ。
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