第2次世界大戦敗戦直前、直後多くの日本人が、
旧満州、北朝鮮に居住していた。
敗戦直前、この地域では、ソ連軍や朝鮮共産党員が猛威をふるい、
日本人を殺したり強姦したりして、恐れられた。
当然、居住民は、日本目指して冒険の旅に出る。
そのひとり、日本人ヨーコの熾烈な体験をまとめたのが、
「竹林はるか遠く」である。
もともとは、ヨーコがアメリカで ”So Far from the Bamboo Grove”
という題で、出版したのである。
この本は、アメリカの国語教科書にも載せられていた。
これを日本訳しようという話になり、日本でも発表されたのだ。
ヨーコは母、姉一人、兄一人と住んでいたが、
出発時、兄はウラジオストクの工場で働いており、
別行動となった。
3人は、朝鮮共産党員につかまりそうになったり
ソ連兵に殺されそうになりながら、
朝鮮北部~元山~京城(今のソウル)~釜山~福岡、と逃げおおせた。
後、長男も帰国。
この本は、副題「日本人ヨーコの戦争体験記」として売り出され、
ベストセラーとなった。
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