川田順は、
住友本社常務理事、
芸術院賞受賞、
皇太子の作歌指導、
といった華々しい活躍をした。
退職後は、
妻に先立たれ、
京都で歌人として、
「新古今集」の研究をしていた。
ところが、
その頃、
京都大学教授の妻
鈴鹿俊子との恋に走ってしまった。
そのため、自殺未遂を起こし、
「老いらくの恋」として有名になった。
俊子は離婚し、
2人の生活が、
神奈川県国府津で始まる。
67歳の時、
俊子は27歳歳下である。
この頃次のような歌を作った。
………
わが夢は現となりてさびしかり田舎のすみかに枕を並ぶ
………
「枕」となっているのが
よく効いた。
「床」としたら、
身体性がつよくなりすぎるであろう。
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