何度か、
戦後女子短歌界の
巨人、
河野裕子さんの歌を取りあげた。
今回、
まずは
晩年の歌から、
紹介したい。
彼女は、
多作な歌人だったので、
歌の数も
おびただしい。
すこしずつ
紹介したい。
ここで紹介するのは、
乳癌が再発して、
厳しい闘病生活をするなかでの作品。
‥‥‥
いつまでもわたしはあなたのお母さんごはんを炊いてふとんを干して
食べることは生きるよろこびと沁みじみす 殺して食ふこと沁みじみす
消灯後の薄暗がりに歌作り薬袋の裏に書きゆく
お母さんあなたはわたしのお母さん、裕ちゃんごはんよと呼ぶこゑがする
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