いい日旅立ち

日常のふとした気づき、温かいエピソードの紹介に努めます。

「老い」を歌う~大島史洋~

2019-03-13 08:53:56 | 短歌


人間、だれしもいずれは老いる。
歌人も老いる。
短歌の世界では、
「愛」のほかに
「老い」
「死」
も、大切なテーマとなる。
金も地位も名誉も、
そこでは役に立たない。
その人そのものの在り方が問われる。

今回は、
みずからの「老い」
を、
かなしく、ユーモアを交えて詠った3首を紹介する。
いずれも、大島史洋の作品である。

………

われ遂に七十四となり枕辺の時計に向きて祈らむとする

ひさびさに新宿駅に来たりしが吾には冷たき駅とはなりし

みずからの足とおもえずよろめけばああ吾は立つ青空のもと

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