元・元帥山本五十六。
彼が海軍将校であった頃、
ある先輩が、
重病になった。
看病の妻、徳子がいないと、
とたんに機嫌が悪くなる。
徳子は、寝食を忘れて看病し、
疲れ切っている。
このままでは、夫婦共倒れになる。
徳子さんが倒れるのを防ごうと五十六は一計を案ずる。
意識のぼんやりした病人のそばに座った。
かつらをかぶり、徳子の着物を借りて。
病人は、それに気づかず、
徳子がそばにいると思っているようで、
意識もうろうの中、
横になっていた。
時間稼ぎをし、
徳子は充分休養を取り、
再び看病して、
夫が回復するまで、
支え続けたのであった。
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