以下は、2017年4月25日に書いたものです。
電話がかかってきた。
なじみのない番号だ。だれだろう。
声の主は、低く、不機嫌そうに語った。
「ごぶさたしております。Iです。」
はじめは何のことかわからなかったが、すぐ思い出した。
高校同窓のI君である。
「はい、Yです。」
わかった、という声を出したら、電話の向こうの声も、すぐ高くなった。
「4月〇〇日の観戦の待ち合わせ時間、わかりますか?」
高校同窓の有志で、スポーツ観戦に行く約束をしていたのだ。
あらかじめ記憶していた時間と待ち合わせ場所を告げ、確認。
連絡、確認を求めるメールに返信がないので、業を煮やしていたらしい。
すぐに話は終わった。
「よろしくお願いします。」
実は、あることにかまけて、日常生活がおろそかになっていた。
メールのチェックはしない、資源ごみの缶は捨てない、剃れなくなった電気カミソリの刃はそのまま。
正気に返った。
懐かしい声に、
「おかえりなさい」
と言ってもらった気がした。
誰にもいつでも帰るふるさとがある。
誰かの歌ではないが、そう思った。
だれかに、なつかしい声で言ってあげようと思う。
「おかえりなさい」
(2017年4月25日*記)
電話がかかってきた。
なじみのない番号だ。だれだろう。
声の主は、低く、不機嫌そうに語った。
「ごぶさたしております。Iです。」
はじめは何のことかわからなかったが、すぐ思い出した。
高校同窓のI君である。
「はい、Yです。」
わかった、という声を出したら、電話の向こうの声も、すぐ高くなった。
「4月〇〇日の観戦の待ち合わせ時間、わかりますか?」
高校同窓の有志で、スポーツ観戦に行く約束をしていたのだ。
あらかじめ記憶していた時間と待ち合わせ場所を告げ、確認。
連絡、確認を求めるメールに返信がないので、業を煮やしていたらしい。
すぐに話は終わった。
「よろしくお願いします。」
実は、あることにかまけて、日常生活がおろそかになっていた。
メールのチェックはしない、資源ごみの缶は捨てない、剃れなくなった電気カミソリの刃はそのまま。
正気に返った。
懐かしい声に、
「おかえりなさい」
と言ってもらった気がした。
誰にもいつでも帰るふるさとがある。
誰かの歌ではないが、そう思った。
だれかに、なつかしい声で言ってあげようと思う。
「おかえりなさい」
(2017年4月25日*記)
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