女優の南田洋子さんが、くも膜下出血で病院へ搬送されたそうだ。
今朝のニュースで、夫の長門裕之さんがその時の様子を語っておられた。
3分の1の確率で助かる見込みがあると言われたようだが、
ご本人的には、もうそれもあるまいと考えているようだった。
というのも、まるっきり別人のようになってしまったからなのだろう。
不思議なもので、死に逝く時というものは、
まるで、光が消えたようになってしまい、
あきらかに、今までとは違う気がするものだ。
長門さんはそれを感じとっているのだろう。
48年間の夫婦生活のことを語っておられたが、
それでも、今、このようにして、
妻が死ぬのを待つようなこんな時間があるなんて・・・
こんな無駄な時間があるなんて・・・
思いもよらないことだったと、
おっしゃっていたことが印象的だった。
これを超えないと、明日に進めない
との言葉も、本当に正直に今の気持ちを語っておられて、
なんだか感動してしまった。
人の死を受け止めるって、本当に大変なことなんだなあ・・・
しかも、それが長年連れ添った妻だったら・・・
その喪失感も並大抵のものではないだろうなあ・・・
と思った。
本当に生きていると、日々新しいこととの遭遇で、
いつまでいっても、どこまでいっても、
そこから逃れることは出来ないけれど、
それでも真摯な長門さんの姿にいつも心打たれてしまいます。
及ばずながら、私もお二人のために、
祈らせてもらいたいと思っています。
☆それでは今日もよい一日でありますように。
小さなホン屋パモン堂