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おめでとうございます~!
カズオ・イシグロさん、
ノーベル文学賞受賞!!
私は彼の作品がスゴイ、スゴイ! と言われていたので、
通信制大学に通っていた頃、
英米文学の講座でこの方の作品を読んだことがあります。
(こうでもしないとこの手の本はなかなか手がでないのですよー(^^;)
はっはっはっ・・・)
その時に読んだのは、「陽のなごり」。
授業に遅刻してきたので、私だけレポート10枚とか過酷な
罰を下されましたが・・・。
けれど日本人というよりは、やっぱり外国の小説を読んでいるようだと
思いましたがね。
その後「私を離さないで」を読むのが大変そうだと判断した私は、
映画で簡単に済ませようと観たのですが・・・
いやあ~ショッキングな作品でした。
彼に限らずイギリス人の書く作品は、
割と登場人物を引いてみるなあ・・・
けれどあとからぐーっと胸にくるなあ・・・とは
思っていたのですが・・・。
また文体で読むと違ってくるのでしょうが・・・
カラっとした中に、じわじわっと感情を忍ばせてくるというか・・・
まあ、独特な雰囲気がありますよね
(いつまでも心に残るというか)。
けれどこの作品、テーマはなんだと問われたときに、
イシグロさん、こうおっしゃっていましたね。
「人生はあまりにも短い」
と。
「私を離さないで」のテーマが〝人生はあまりにも短い〟とは、ちょっと驚きましたが・・・。
クローンに反対とか、クローン人間にも人権をとかじゃないんですね。
もしくは臓器売買反対ーっ!とか・・・。
人生はあまりにも短い
だから大切に生きよう
ということだったのですね。
なるほどね~と思いました。
その人をとりまく環境がどうとは、ここでは問うてなくて、
ただ、与えられた人生を全うしよう、
出来ることなら、自分の大切な人たちと
という事なのでしょう。
う~ん、深いなあ・・・と思ってしまいました。
ちょうど自分も先週、「余命三ヶ月」と夢の中で宣告されてしまって、
死ぬ前にやらなければならないことがあると考えていたところだったので、
どんぴしゃなテーマでした。
〝お金とか権力とか集めるんじゃなくて、
そんなもののために使うには、
あまりにも人生は短い。
だから周りの人たちを大事にしながら、
人生を過ごしていこう〟
といっておられました。
そうですね。
クローン人間たちの人生がいくら悲惨だったとしても、
死ぬときは死にますもの。
どんなに幸せだろうが、どんなに辛かろうが、
人間必ずいつかは死がきます。
その時に後悔しないように、
「ああ、自分はやり切った・・・」
と思えるように、
私も人生を歩んでいきたいなあと思いました。
☆それでは今日もよい一日を。