将来、争う様に暗示されていたんだ。
あの時、子供の頃の私が、
まだおむつの取れていない弟から、
尖った石を投げられ、額を傷つけられた時、
すでにその予兆は始まっていたのだ。
私と弟には、過去世で、誰が当主になるかで争った時代があったので、今世であの時のカルマを解消する必要があったのだ。
私はその時、弟から卑怯にも後ろから斬られた。
その時の恨みが残っているのだ。
そして、弟が当主になったお陰で一族は滅びた。
その時の再現が今起こっているのだ。
私がやるべき事はただ一つ。
彼を許すのではなくて、
あの時の感情を癒す事。
過去世の、武将の恨みの感情を癒す事。
それに他ならないのだ。
ああ…、ようやく分かったわ。
今まで、どんなにしても、彼を許せなかった訳が。
私は許しのワークではなくて、
自分の感情を、癒さなければならなかったのだ。
あの武将の裏切られた悲しみや、辛さ。
裏切られた悔しさなどの。
そうして、弟の嫉妬からの影響を受けない様にしければならないのだ。
なぜなら、私にはもう、嫉妬という感情はないのだから。
私には、自分を敬い、尊ぶ感情しかないのだから。
そういうことに、今、気づいた。
☆それでは今日も良い一日を。