「プレシャス」と「マイレージ・マイライフ」を観てきました。
「プレシャス」こんな映画です。
「プレシャス」は黒人の太っちょの女の子の話。
彼女はまだ中学生だと言うのに、二番目の子供を妊娠中で、
学校を退学になってしまいます。
その子供たちの父親は、彼女の本当の父親で、
彼女は性的虐待を受けているのです。
母親は、生活保護を受けていて、人生に絶望したかのよう・・・。
娘のプレシャスをまるで奴隷のようにこき使います。
・・・と書くと、全編くら~い映画のように思えますが、
プレシャスは、つらいことがあった時、想像の世界で
自分を慰めます。
すばらしい歌い手であったり、金髪の白人女性であったり・・・
イケメンにモテモテだったりする自分を想像して慰めるのです。
やがて彼女はフリースクールに通いなおして、
また一から読み書きの練習をするのですが・・・。
というお話。
まるでドキュメンタリーのように、一台のカメラがあっちへ向いたり、こっちへ向いたり、
ぎこちないズームをしたりするので、本当にリアルな話ではないかと
思わず引き込まれてしまいます。
圧巻は、最後の母親が福祉事務所で語る、性的虐待の顛末・・・。
本当に観てて(聞いてて)つらくなるような話ですが、
それも一台のカメラが、あっちへ寄ったり、こっちへ寄ったりして、
緊迫感を感じさせます。
もう、聞きたくない!と思うぐらい、
長いシーンだったのですが、
それでも母親の真実に迫っていて、なんともやるせない場面でした。
ここには、母親からの脱却-というものが、テーマのような気がしましたが、
(悪い親からは逃げろというメッセージ)
ここに出て来る女性は、プレシャスにしろ、プレシャスを助けてくれる
女性教師のブルー・レインにしろ、母親とはうまくいっていないんですよね。
つまり、これは、母親との決別がテーマの映画で、
ラストに、
「○○な女の子たちに捧ぐ」←だったっけな・・・?
(○○を忘れてしまったし、これで正しいかどうかも分かりませんが・・・)
という献辞が出てきて、ああ、そうか・・・これは、
女の子にささげる映画なんだなあ~と思いました。
別にそれが悪いという訳ではありませんが、
私には、子供を二人抱えて、自分の道を歩いて行くという
プレシャスの姿の後ろに、どうしてもこののちも、
切れないであろう、母との関係が透けて見えて、
なんともやりきれない思いがしました。
本当はここで和解があればよかったのになあ~と思いましたが、
それも長い年月がたたなければ双方無理なのでしょう。
しかし、ここで単純にこの母親が悪いと決めつけることは、
誰にもできないでしょう。
それはもちろん、この母親がやったことは、悪いことなのですが、
それでもなお、一抹の同情を禁じえません。
はたして同じ立場だったら、私はちゃんと対応できたのだろうか・・・?と
考えてしまいました。
人の弱さが露呈して、そして、それをきちんと自分で受け止められなければ、
やっぱりこんな風にまちがった道を歩むことになってしまうんだなあ・・・と
思ってしまいました。
今度は、この母親の側から描いた作品を観たいなあ、と思いました。
虐待される側ではなく、虐待する側の話が見てみたいなあ・・・と。
(なぜそうなるかを・・・)
それは作る側も見る側も大変に辛い作業になるだろうけれど、
それでも意味のあることだとそう感じました。
観て、辛いと感じる方もいるでしょうね。
そういう意味ではあまりお勧めできない映画です。
転じて、「マイレージ・マイライフ」
の方は、もう文句なしに、心に残る映画でした。
なんでもないお話なんですよ。
ジョージ・クルーニー演ずる主人公は、一年のほとんどを出張している、
リストラ請負人。
だから自分の家は、空港だと言うのです。
家を持たずに自由に生きる。
それが楽しくて仕方がない。
そこへ同じように、仕事で忙しいキャリア・ウーマンと出会い、
最初は遊びで、だんだん本気に-というパターンで好きになってしまいます。
そこへ会社へ優秀な新人社員が入ってきます。
彼女は若干23才。全米を飛び回って仕事をするスタイルなんて
もう古いとのたまいます。
そして、テレビ電話を導入して、仕事をすればいいと言うのですが、
クルーニーは猛反対。
リストラを宣告された人たちにそれではあまりにも、心がないというのです。
そこで、彼女、ナタリーはクルーニーについて、実地で勉強をする事に・・・。
その中で様々なことを経験して、成長していくというお話です。
まあ、こう書くと、なんでもない成長物語のように思えるかもしれませんが、
何といってもこのクルーニーの描き方がいい。
家庭や結婚の幸せを拒否しつつも、それもまたいいかも・・・?
なーんて時に悩みつつ、新人のナタリーにも人生の先輩として、
色々と教えてあげる。フォローもする。
ある意味、生き方がさっぱりしていて、とってもナイスガイなのです。
最後、結局仕事を辞めたナタリーにも、最後のフォローを贈るのです。
なんだか一晩たって思い返すと、気持がぽかぽかするようないい映画でした。
あとから思い返してみて、この二つの映画は、
一方は、子供の養育破棄、そして、もう一方は、父親が子供を育てる、
子育ての話だったんだなあ・・・なーんて勝手に思ってしました。
なんでもない映画で、ここまで心温まるなんて・・・
ちょっとナイスな映画でした。
お勧めかも・・・?
☆それでは今日もよい1日をお過ごしください。
「プレシャス」こんな映画です。
「プレシャス」は黒人の太っちょの女の子の話。
彼女はまだ中学生だと言うのに、二番目の子供を妊娠中で、
学校を退学になってしまいます。
その子供たちの父親は、彼女の本当の父親で、
彼女は性的虐待を受けているのです。
母親は、生活保護を受けていて、人生に絶望したかのよう・・・。
娘のプレシャスをまるで奴隷のようにこき使います。
・・・と書くと、全編くら~い映画のように思えますが、
プレシャスは、つらいことがあった時、想像の世界で
自分を慰めます。
すばらしい歌い手であったり、金髪の白人女性であったり・・・
イケメンにモテモテだったりする自分を想像して慰めるのです。
やがて彼女はフリースクールに通いなおして、
また一から読み書きの練習をするのですが・・・。
というお話。
まるでドキュメンタリーのように、一台のカメラがあっちへ向いたり、こっちへ向いたり、
ぎこちないズームをしたりするので、本当にリアルな話ではないかと
思わず引き込まれてしまいます。
圧巻は、最後の母親が福祉事務所で語る、性的虐待の顛末・・・。
本当に観てて(聞いてて)つらくなるような話ですが、
それも一台のカメラが、あっちへ寄ったり、こっちへ寄ったりして、
緊迫感を感じさせます。
もう、聞きたくない!と思うぐらい、
長いシーンだったのですが、
それでも母親の真実に迫っていて、なんともやるせない場面でした。
ここには、母親からの脱却-というものが、テーマのような気がしましたが、
(悪い親からは逃げろというメッセージ)
ここに出て来る女性は、プレシャスにしろ、プレシャスを助けてくれる
女性教師のブルー・レインにしろ、母親とはうまくいっていないんですよね。
つまり、これは、母親との決別がテーマの映画で、
ラストに、
「○○な女の子たちに捧ぐ」←だったっけな・・・?
(○○を忘れてしまったし、これで正しいかどうかも分かりませんが・・・)
という献辞が出てきて、ああ、そうか・・・これは、
女の子にささげる映画なんだなあ~と思いました。
別にそれが悪いという訳ではありませんが、
私には、子供を二人抱えて、自分の道を歩いて行くという
プレシャスの姿の後ろに、どうしてもこののちも、
切れないであろう、母との関係が透けて見えて、
なんともやりきれない思いがしました。
本当はここで和解があればよかったのになあ~と思いましたが、
それも長い年月がたたなければ双方無理なのでしょう。
しかし、ここで単純にこの母親が悪いと決めつけることは、
誰にもできないでしょう。
それはもちろん、この母親がやったことは、悪いことなのですが、
それでもなお、一抹の同情を禁じえません。
はたして同じ立場だったら、私はちゃんと対応できたのだろうか・・・?と
考えてしまいました。
人の弱さが露呈して、そして、それをきちんと自分で受け止められなければ、
やっぱりこんな風にまちがった道を歩むことになってしまうんだなあ・・・と
思ってしまいました。
今度は、この母親の側から描いた作品を観たいなあ、と思いました。
虐待される側ではなく、虐待する側の話が見てみたいなあ・・・と。
(なぜそうなるかを・・・)
それは作る側も見る側も大変に辛い作業になるだろうけれど、
それでも意味のあることだとそう感じました。
観て、辛いと感じる方もいるでしょうね。
そういう意味ではあまりお勧めできない映画です。
転じて、「マイレージ・マイライフ」
の方は、もう文句なしに、心に残る映画でした。
なんでもないお話なんですよ。
ジョージ・クルーニー演ずる主人公は、一年のほとんどを出張している、
リストラ請負人。
だから自分の家は、空港だと言うのです。
家を持たずに自由に生きる。
それが楽しくて仕方がない。
そこへ同じように、仕事で忙しいキャリア・ウーマンと出会い、
最初は遊びで、だんだん本気に-というパターンで好きになってしまいます。
そこへ会社へ優秀な新人社員が入ってきます。
彼女は若干23才。全米を飛び回って仕事をするスタイルなんて
もう古いとのたまいます。
そして、テレビ電話を導入して、仕事をすればいいと言うのですが、
クルーニーは猛反対。
リストラを宣告された人たちにそれではあまりにも、心がないというのです。
そこで、彼女、ナタリーはクルーニーについて、実地で勉強をする事に・・・。
その中で様々なことを経験して、成長していくというお話です。
まあ、こう書くと、なんでもない成長物語のように思えるかもしれませんが、
何といってもこのクルーニーの描き方がいい。
家庭や結婚の幸せを拒否しつつも、それもまたいいかも・・・?
なーんて時に悩みつつ、新人のナタリーにも人生の先輩として、
色々と教えてあげる。フォローもする。
ある意味、生き方がさっぱりしていて、とってもナイスガイなのです。
最後、結局仕事を辞めたナタリーにも、最後のフォローを贈るのです。
なんだか一晩たって思い返すと、気持がぽかぽかするようないい映画でした。
あとから思い返してみて、この二つの映画は、
一方は、子供の養育破棄、そして、もう一方は、父親が子供を育てる、
子育ての話だったんだなあ・・・なーんて勝手に思ってしました。
なんでもない映画で、ここまで心温まるなんて・・・
ちょっとナイスな映画でした。
お勧めかも・・・?
☆それでは今日もよい1日をお過ごしください。
風が気持がいいです。
藤の花が咲いていました。
とっても甘いいい香りがします。
今日は何にもしない日。
たまにはそんな日もいいですね。
☆それでは今日もよい一日でありますように。
小さなホン屋パモン堂
「人はなぜ怒るのか」
という本を読みました。
ちょうど、人が「怒る」とはどういうことだろう・・・?と考えていた
所だったので、ベストなタイミングでした。
著者の藤井さんが言うには、
人は、出来事に対して、期待度が高ければ高いほど、
怒りが増すといいます。
つまり、100%期待していたときに、
期待はずれだった、もしくは、40とか、50%しかの結果が
でなかったときに、怒るのだそうです。
また、「~すべき」ということが、
その通りにならなかった時に、
怒りが増すのだそう・・・。
私もちょうど、「~すべき」ということを考えていたので、
おおーッ・・・!?
と思ったのですが、
私のはちょっと違って、
「~すべき」ということに、がんじがらめになった時、
人は怒りのパワーで、それを粉砕するのではないかと・・・。
つまり、「~すべき」があまりにもきつくなった時に、
人は、その状況を打破するために、
怒りのパワーを使って、そこから脱出するのではないかな・・・?
と思いました。
わたしは“パモン”
まあ、どちらにしても、「怒り」には、
「~すべき」がキーワードの様で・・・。(^^;)
☆それでは今日もよい一日でありますように。
おっと!?ゴールデンウィークですね。
お出かけしますか?
小さなホン屋パモン堂