あの日 運び込まれた病院は
母の自宅から歩いて5分ほどの 小さな病院
ここに病院があることに気がつかないくらいに
地味~な病院
母の担当は 若い二代目ドクター
「 これから父と相談しながら
お母様の事を診ていきたいと思います
」
地味な病院ではあるが ファイト満々
「 いつでも連絡ください
」
と 携帯番号も知らされた
週に三回 往診してくださり
(暇なのかもしれない・・・)
深夜にも 私の携帯に電話をくださる
(暇なのかもしれない・・・)
母に電話をしてみて 電話に出てこなかったときも
わざわざ 母の元に 駆けつけてくださった
(暇なのかもしれない・・・)
近所の人に 評判を聞いてみると
「・・・・誰も行かない病院ですよ
」
でも・・・・とてもよくしてくださる
おじいさん先生は ちょっと頼りない感じだけれど
ここまで よく診てくださる先生はおられないのではないかと思う
別の病院で 脳ドックを受ける手配も下さった
先日 その先生の元に
お気に入りのマックスマーラーのジーンズをはいて行った
ジーンズに4万円も出すのには相当迷ったけれど
店員さんと話をするうちに後にはひけない状況になって
購入してしまったというもの
その ジーンズは かなりハードで
あちこち ガリガリと削った跡や
ほつれ&穴が施してあり
使い古した感じに仕上がっている
先生は 会話が途切れるたびに
何度も 私のジーンズの膝あたりに目をやっては
目を凝らしてみておられた
きっと わたし
かなり 貧しいと思われたんだろうなぁ
それとも
次回は 私にも お薬を飲むように指示されるのかも