春バラの『庭だより』、第二弾。
今回は、切り花を挿し木して育てたバラたちがメインのおはなしです。
オーシャンソング(切り花品種)
やや赤みを含んだこの薄紫色が人目を引くのでしょうか、通りを歩く方々からよくお褒めの言葉をいただくバラです。
咲き進んで大きく開いても、形が崩れにくいのもよいところ*
(さすがは切り花品種!)
けれど…残念なことに、香りはまったくありません。
ピーチアバランチェ(切り花品種)
透明感のあるサーモンピンク色がほんとうにきれいで、見るたびに目が嬉しくなる花です。
ではありますが、こちらも香りは持っていません。
アマダ(切り花品種)
ベルベットの質感を持つ、深紅のバラです。
うどん粉病にあまり強くないのが玉にキズなのですけれど(うちのコだけ…?)、花びらの巻きが固く締まっていて、美麗。
庭にあっても切り花にしても、ほぼこのままの形で長く咲き続けます。
ただし、悲しいかな、こちらも香りはありません。
アバランチェ(切り花品種)
私の育てる切り花品種のバラたちはいずれも、習っているフラワーアレンジメントの花材で使った端材を挿し木したものばかりなのですが。
このアバランチェは花材としてたびたび用いられるせいか、年齢の違う株が3つもあります(苦笑)
スペード(切り花品種)
明るい黄色が、陽だまりのよう*
外周にある花びらのフチにだけ、わずかに入る白が爽やかです。
切り花品種にしては珍しく(?)、株が横に張り出して生長するタイプ。
なので、これのトゲに、よく洋服を引っかけてしまいます…
ムーンスプライト
これは、園芸品種。
昨夏に新苗で迎えました。
古い品種のバラで、茎が細め。
咲き始めはまぁるい形なのに、咲き進むと派手なロゼットに変化する花が、おもしろい*
ほのかな青くささを感じる、爽やかなミルラ香があります。
スイートセレナード
半つる性の園芸品種で、庭にある小さなアーチの片側を彩っていますが(ちなみにもう片側はクレマチスの『ロウグチ』)、数年前から根頭癌腫に侵されています。
大鉢仕立てなので手当てしながらそのまま育てていますが(癌腫ウイルスは他のバラに伝染するので、扱いには神経を使いますけれど…)、いつまで元気でいてくれるのかと、花を見るたびに案じられます。
ロウグチとの相性もぴったりで、よい香りもしますし、なにより母のお気に入りなので、この先もほそぼそとでもいいので咲き続けてほしいなと思っています。
エクレール
私のこれは切り花から挿し木して大きくしたものですが、今では園芸苗としても売られています。
ひとつの花の大きさは、2センチほど。
ポップコーンのような姿がユニークで、愛らしいバラです。
ファンシーローラ(切り花品種)
スプレーバラです。
色も姿も、気恥ずかしくなるほどに「ラブリー」な花(笑)
切り花からの挿し木に成功し、鉢上げ後1年を経て、このたびが初開花*
珍しく一度に2株成功したので、どちらもこのまま大切に育ててゆきます。
今年の春バラは、いずれの株も花のつきがとても良いうえに、咲き揃うのも一斉で、かつては駐車場だった色気のないバラ置き場(笑)が、ちょっとしたバラ園のようになっています。
毎朝、咲いたものをいくつも手折っては、実家へ運んだり、自宅に活けたり。
それでもまったく減らなくて…自分で育てていながらも、ちょっとびっくりしています。
1年間、心をかけて手を尽くして、育てたかいがありました。
またもうしばらくは、バラにまみれて過ごします*