parismaris's days*

ゆるゆると、春(庭だより*2022.春のはじまり)

今年の春は、歩みがほんとうに遅くて。

日が長くなってほんのりと春の訪れを感じられるようになってからも、いつまでも寒さが居座り、庭の植物たちもその身をぎゅっと縮めたまま。

3月に入ってそれがようやく緩みはじめ、庭に色が戻ってきました*



クリスマスローズ(品種名不明)

この地に住まうようになったときに、母が旧庭に植えたもの。

当時はまだクリスマスローズそのものが珍しかったのですが、父の世話する芝生にとても映えていて、なんて素敵な花なんだろうと思ったことを憶えています。




そんな家族みんなの思い出の植物なので、今の庭を造るにあたり、それらをすべて掘り上げて移植。

そこから更に10年が経ちましたが、この春も元気に花を見せてくれました*



クリスマスローズ(品種名不明)

祖父の形見として、叔父がくれたもの。
花が大きい!

画像では日に透けて濃いピンク色に見えますが、実際はマットな質感の、とても濃い臙脂色をしています。



クリスマスローズ 『ロザリー』

ナーセリーである童仙房さんの、『氷の薔薇』シリーズです。




母の好きな原種系なので、その親であるニゲルのそばで育てたら素敵かなと思い、フンパツしてこの冬プレゼントしました。

(…とは言っても、共用の庭に植えるんだから、当然私もこの花を愛でるお相伴にあずかれちゃうんだけど w)




その、クリスマスローズ『ニゲル』。

クリスマスに咲き出した真白な花が、色を変えて、今やこんな姿に。
ワイルドだなぁ。




そして、春のはじまりといえばこの花、梅。

今春は、遅れに遅れて咲いた上に蕾も少なくて、とっても貧相…(苦笑)




こちらは紅梅。

これまた花数は少ないけれど、甘酸っぱい香りを漂わせています。




盆梅出身の鉢植えなので、気候の影響をモロに受けてしまって、今春はちょっとかわいそう。

母が毎年楽しみにしている小粒な梅の実も、今夏の収穫は難しいかもね。



雪割草

これも祖父の形見なのですけれど…
昨夏の長すぎた&暑すぎた夏を越えられず、4株のうち3株が枯れて、これが最後のひとつ。

ごめん、おじいちゃん…



椿

これまた祖父の形見。
椿の交配が好きだった祖父が、実生で育てたものなので、名前はありません。

赤地に白い斑(ふ)が入ったものと、白地に赤い斑の入った、2種類の花が咲きます。
…が、今年は、赤花がやや優勢のもよう。

しべの内側にも花びらがあるのが特徴の、大ぶりな椿です。


* * * * *

今日はお節句、ひなまつり。

世界中のこどもたちの健やかな日々を祈りつつ、この疫病と戦争の終結を強く強く願います。

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