parismaris's days*

きみどりいろの庭に(庭だより*2022.初夏1)

新緑の季節を迎え、雑木の庭がその本領を発揮しています。

庭はいま、どこを見ても、きみどりいろの視界。
空も地面も、東西南北、360度、きみどりいろ!



庭の真ん中で見上げる空の、この狭さ(笑)

若葉を透過して届く木漏れ日が、ほんとうに爽やかです。




そして、きみどりいろの視界には、大小さまざまな花のいろどりが、そこに華を添えます。



モッコウバラ(木香薔薇) 八重・白花

庭の真ん中で、花嫁のベールのように咲き、淡くも甘やかな香りを漂わせます。



モッコウバラ 一重・白花

同じ花でも、一重と八重とではこんなにも姿が違うのが、おもしろい。
でも、香りは同じなんですよ*



モッコウバラ 一重・黄花

黄花の八重(わが家には植えていませんけれど)は香りませんが、一重のこれは白花と同じ香りを持ちます。




ハンショウヅル(半鐘蔓)

野に咲くクレマチス。
これは園芸苗ですが、その野趣ある素朴な愛らしさに惚れ込んで、3年前から育てています。

今年ようやく、野にある姿のように咲かせることができました。




あぁ、かわいい*

野生種だけあって、ツルの生育が旺盛すぎて仕立てが大変だったけれど、格闘し続けた甲斐がありました(笑)



アジュガ

今年は、花がやや少なめ。
それでも、青く色よく咲きました*



ガマズミ(莢蒾 )

先ごろの気温の乱高下に、いちばん影響を受けたのが、この花。

例年ならば半月は咲き続けるのに、今季は咲いたと思ったら、あっというまに散ってしまいました。

秋に赤い実を見ることを楽しみにしているのですけれど、きちんと受粉はできたのかしら…と、ちょっと心配。




総じて明るい庭ですが、季節と天候によってできるこんな深い『陰』の部分にも、強く心を惹かれます。



クレマチス(品種名不明)

古くから庭に植わる、大きく真白なクレマチス。

ツルものの仕立てが苦手な世話主(=母。そのくせやたらとツルものばかり植えたがるんです)がヤケになって野に放つように育てたら、傍らのイロハモミジの木へと自ら手を伸ばして暴走気味に伸びまくり、豪華に開花。

しかし、この後どうするんだってくらいにモミジの枝々に絡まり、一体化してしまっています…
(ほんまにどないすんの…😱



クレマチス『タイニーポップ』

こちらは、私担当の可愛いコさん。
…まぁ、私にとっては初めてのツルものなので、こちらも仕立ては非常に微妙ですが。

誘引の方法を勉強しよ…
(でもこのタイニ―ポップは新枝咲きなので、シーズンが終わればバッサリ剪定すればヨシ! w)



ヒメシャガ(姫射干)

きみどりいろの視界にしっとりとなじむ、いい色です。

そしてこの、単純なようでいて複雑な造形と意匠。
目に入るたびに感嘆するし、癒されもする、しみじみと好きな花です。



白花ハナミズキ(花水木)

今年はこのハナミズキとエゴノキが、超絶に不調。
どちらもほんの数えるほどしか蕾があがらず、花も咲きませんでした。

エゴもハナミズキも、昨年は庭を真白に染めるほどに咲いたものね。
今季は休息の1年なのでしょう。

ちょっと物足りないけれど、また来年ね*


――そして、ご報告。



庭の巣箱の店子さんファミリーが、GW中に無事に全員巣立ちました*

やっぱり巣立ちの瞬間は見られなかったのですけれど、毎日巣箱の中から聞こえる声から判断するに、今年は日に1羽ずつ巣立っていったようです。

孵ったヒナの数は、おそらく3~4羽。

最後の数日は、咥えたエサでヒナを誘いながら巣立ちを促す親鳥たちの声が、それはそれは高くにぎやかに庭じゅうに響いていました。


そして翌日からの庭には、木の葉の擦れる音が聞こえるほどの静寂が戻り…なんだかとっても淋しい気持ち。

母も私も『店子さんロス』で、ちょっぴりしんみりしています。


また来年、戻ってくれるかしら。
巣箱を修繕して、待ってるからね!

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