「春の庭、一挙出し」の庭だより、ラストの第三弾です。
新緑だった庭も、日々少しずつ緑を深めて、初夏の片鱗を見せる晩春の様相になりつつあります。
その景色をけん引するのが、こちらの花。
ヒメ(姫)ライラック
その名の通りの、小型のライラックです。
細かな薄紫色の花が、房になって咲くさまは、遠目にも近目にも、とってもきれい*
香りも、本家(?)のライラックと同じ。
それはそれは濃く豊かに香って、庭じゅうが甘い香りで満ちています。
わが家のリビングから見た景色。
右端に見えるのが、姫ライラックです。
GWに、この乱張り石のテラスの上にあったビオラ類の寄せ植えをずいぶん片付けたので(がんばった…!)、今はもう少しスッキリしています。
エゴノキ
今年も爆咲き。
花をつけすぎて、その重さで枝がしなり下がっています。
庭を造るときに、私が「どうしても!」と強請って植えてもらった木なので、健やかに花を咲かせてくれて、ほんとに嬉しい*
甘い香りで、蜂や蝶をたくさん呼び寄せています。
(クマバチの羽音がちょっと怖い…苦笑)
モッコウバラ(木香薔薇)
白花の八重です。
これは古い木で、旧庭のころ、それも私が高校生くらいのころから、母が可愛がっています。
姫ライラックの、木々を挟んだ向かい側にあるのですが、まるで香りの饗宴で、酔ってしまいそう*
モッコウバラ
こちらは、一重の黄色。
ちょっとね…『蔓モノの始末が超絶苦手なのに、蔓モノ大好き!』な母の手入れが悪くて、いろんなものに絡まりまくってジャングル化しています。
今年はこれをどうにかせねば…!
モッコウバラ
そしてこちらは、一重の白花。
八重の白花と同様に、爽やかに甘い香りがあります*
ダウカス 『ダラ』
昨年植えて、花とその後にできるダウカスシードがあまりに素敵だったので、今年も育てています。
うーん、いい色!
西洋ニワトコ 『ブラックレース』
エルダーフラワーとも。
ほんとうはもう少しピンク色の濃い花が咲くはずなのですが…なぜかうちではこの色どまり。
日照不足かしら。
オルラヤ 『ホワイトレース』
バラとの相性が抜群なので、バラ置き場という名の元・駐車スペース(笑)で育てています。
眺めてよし、切り花にしててよしで、なかなか重宝な花なんですよ*
ヒメシャガ(姫射干)
ひそやかに咲いています。
今年は花数が少なくて、母ががっかりしています。
西洋スズラン(鈴蘭)
数年をかけてじっくり育てた結果、今年は倍に増えて、花も同じだけ*
暑すぎるこの地では夏越しが大変ですが、鉢植えなので置き場所を工夫しながら、見守っています。
レンゲソウ(蓮華草)
母が熱望して、種を蒔いて咲かせました。
花冠が作れるほどに、たくさん咲いたんですよ*
私が幼いころは、同じ市内の下町に住んでいたので、周辺に田畑がいくつもありました。
水を入れる前のこの時季の田んぼには、レンゲソウの絨毯が広がり、私たちこどもの格好の遊び場でした。
この花を見ると、気持ちが当時に戻ります。
気取りのない古い土地で、のびのびとしたこども時代を過ごせて、ほんとうにしあわせだったなぁ*
*
これで、今年の春の庭だよりはおしまいです。
庭の花々が終わり、緑一色の森の姿になりつつあるのと時を同じくして、わが家の『なんちゃってバラ園』はカラフルになってきました。
そのおはなしは、また後日*