parismaris's days*

春を告げる(庭だより*2023.早春)

立春を過ぎた庭に、春の到来を告げる植物が現れました。

彼らの声は、まだそれはそれは小さくて、よく耳を澄ませていなければ気づかないほど。

ひっそりと動き出した庭で毎朝、『昨日とは違う何か』を見つけようと、小道を巡りながら目を凝らしています。



スノードロップ

その代表格がこれ。
小さくて目立たぬ花が、目立たぬ場所で、ひそやかに咲きました。




昨年、芽出し球根を買って室内で花を見たものを、暖かくなってから庭に下ろしたものが根づいての、再びの目覚め。

木々の根が縦横無尽に張るこの庭には、球根ひとつでさえ新たに埋める場所を探し出すことは至難の業で、地面をあちこちつついてようやく見つけた砂の多い小さな『空地』で、無事に根づいてくれたことがほんとうに嬉しいです*



ユキワリソウ(雪割草)

白花と赤花(ピンク)の2株があるのですが、今年も開花は白花から。

祖父の形見なので、また元気に咲いてくれて嬉し*



紅梅

盆梅の最初の一輪です。

まだまだ体感は冬ですが、確かに季節は進んでいるんだなぁと、目と鼻とから理解させてくれる大切な花です。
(…まぁそれを言うならば、憎い『杉』もそうなんだけど w )



クリスマスローズ 『ニゲル』

ちょうどクリスマスから咲き始めた花も、そろそろ終盤。

…かと思っていたら、株元からまた新しい蕾が上がってきて、花の大きさこそひとまわりほど小さくなりましたが、変わらず咲き続けています。

真白から黄緑色をおびたピンク色へと、花色(正確には萼の色)が変化するのが、ニゲルのおもしろいところ*



ガマズミの芽

木々の芽も動き出しました。

固い冬芽を破って出てきた葉が、その身を広げ始めています。



ガマズミの花芽

こちらは花芽。
これも冬芽を破って、その内側に包み込んでいた蕾を広げ始めたところ。

その蕾が白い線香花火のような花になるのは、初夏。
これから3か月もの時をかけて、準備するのですね。


こんな『春のはしり』を身近に見つけては、まだまだモフモフの部屋着に包まれたまま、「早く暖かくなぁれ」とおまじないのように唱えている、今日この頃です*

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