土曜未明にNHK-BSが放送した「パリ・オペラ座」の
「ピク・ダーム」を録画しといたのを少しみてみたが、
それはもうひどい代物だった。演出が救いようがないのは昨今の茶飯事だが、
とくにオケとロジェヴェンの指揮はおそろしく不様だった。
ときに、さる新書によると、
「人は見た目が9割」、らしいが、
社長の出身大学は三田出が4割、
ダイエット法はインチキが9割3分1厘、なのだそうである。
[(アッレーグロ・ヴィーヴォ)、2分の2拍子、調号なし]
♪ソーソーソー・ソーーー│>ミーー>レ・>ドーーー│
<ミーー>レ・>ドーーー│<ミーー>レ・>ドーーー♪
「フクロウの動機」である。この箇所の和声は、
「e(<)c(<)g」(ハ長の主和音第一転回形)/
→f(<)f(<)as(<)h<e→fis(<)es(<)as(<)c」
というようなものになってるのであるが、
「fis(<)es(<)as(<)c」とは、
変ニ長の属7(の第三転回形)と同値である。
もちろん、「解決」しない。それはともかく、運命の
「タタタ・ターー」がクロマティックにゼクヴェンツして、
変ロ長でフクロウ動機が繰り返される。ちなみに、この
「運命のフクロウ動機」は、3幕#19の5つめ(7つ中)で、
ベタベタに鳴らされる。それはさておき、次いで、
「オデットの身の上話動機」♪ミーーー・ーー>♯レー│<ファーーー・>ミーーー♪が、
ヘ長で再登場。ちなみに、この「オデットの身の上話動機」のほうは、
1幕#2『ワルツ』の主主題♪ミ>レ<ファ>ミ♪(音価省略)
に既に現れてるものであるが、
他にも、同幕#5「パ・ドゥ・ドゥー」の第1曲『ワルツ』の主題
♪ド>シ<レ>ド(>ソ)♪(音価省略)、
3幕#23「マズールカ」♪ソ>♯ファ<ラ>ソ・>ミ>♯レ<ファ>ミ♪(音価省略)、
などにちりばめられてる。さらに、
4幕#28「景」(オデットが湖畔の仲間のもとに戻ってきて最悪の結果を伝える場面)
♪●【ミ>♯レ】<ミ・<ソ>【ファ>ミ】>Nレ♪に埋め込まれてもある。
さて、「オデットの身の上話動機」の断片が♪♯ド<レ、♯ファ<ソ♪に収束すると、
そのうちの♪♯ファ<ソ♪がゼクヴェンツされて、
半音あがった低弦desのフェルマータに落ち着く。
そこからdesがcisに置換されて保持され、
さらに「オデットの身の上話動機」が続くのである。
そして転調を重ね、やがてそれはごく短期間(8小節)だけ
「ニ長」の「顔をのぞかせ」て(本格的にニ長に落ち着くことは金輪際ない)、
♪ミミミミ・ミミミミ│ミミミミ・ミミミミ│
ミー>>ミミ・<ソソ<ドド│<ミミ<ソソ・<ドド<ミミ│
<ソソソソ・ソソソソ│ソソソソ・ソソソソ│
ソー>>ソソ・<ドド<ミミ│<ソソ<ドド・<ミミ<ソソ│
<シ(がミに置換されて嬰ヘ短)ーーー・ーーミー│<ラーーー・>ソーーー│
>ファーーー・>ミーーー│>♯ソーーー・<ラーーー│<シーーー・<ミーーー│
ゼネラル・パオゼ(フェルマータ)♪
となって、#11を嬰へ短の属和音でしめくくる。ところで、
この「#11の終い」に関して、
日本における「チャイコフスキー研究の権威」であらせられる森田稔大先生は、
その著書「永遠の『白鳥の湖』」(新書館刊)の第116頁で、
「ブラウンの分析を紹介する」という盾をかざしながら、
”最後はその属和音の嬰ハ長調の主和音で第11曲は終わり、
次の第12曲(嬰へ短調)への準備を整えている”
とのたまってるのであるが、ブラウン(茶イコフスキー研究の世界的権威)大先生らの
プロの分析は、私のようなドシロウトには実に「難解」である。
たしかに、「嬰へ短の属和音」は「嬰ハ長調の主和音」と同値であるが、
この部分が「嬰ハ長調」とはとうてい思えないし、
「#12が嬰へ短調」などという「奇怪」な発言は冗談にも口にできない。
「ピク・ダーム」を録画しといたのを少しみてみたが、
それはもうひどい代物だった。演出が救いようがないのは昨今の茶飯事だが、
とくにオケとロジェヴェンの指揮はおそろしく不様だった。
ときに、さる新書によると、
「人は見た目が9割」、らしいが、
社長の出身大学は三田出が4割、
ダイエット法はインチキが9割3分1厘、なのだそうである。
[(アッレーグロ・ヴィーヴォ)、2分の2拍子、調号なし]
♪ソーソーソー・ソーーー│>ミーー>レ・>ドーーー│
<ミーー>レ・>ドーーー│<ミーー>レ・>ドーーー♪
「フクロウの動機」である。この箇所の和声は、
「e(<)c(<)g」(ハ長の主和音第一転回形)/
→f(<)f(<)as(<)h<e→fis(<)es(<)as(<)c」
というようなものになってるのであるが、
「fis(<)es(<)as(<)c」とは、
変ニ長の属7(の第三転回形)と同値である。
もちろん、「解決」しない。それはともかく、運命の
「タタタ・ターー」がクロマティックにゼクヴェンツして、
変ロ長でフクロウ動機が繰り返される。ちなみに、この
「運命のフクロウ動機」は、3幕#19の5つめ(7つ中)で、
ベタベタに鳴らされる。それはさておき、次いで、
「オデットの身の上話動機」♪ミーーー・ーー>♯レー│<ファーーー・>ミーーー♪が、
ヘ長で再登場。ちなみに、この「オデットの身の上話動機」のほうは、
1幕#2『ワルツ』の主主題♪ミ>レ<ファ>ミ♪(音価省略)
に既に現れてるものであるが、
他にも、同幕#5「パ・ドゥ・ドゥー」の第1曲『ワルツ』の主題
♪ド>シ<レ>ド(>ソ)♪(音価省略)、
3幕#23「マズールカ」♪ソ>♯ファ<ラ>ソ・>ミ>♯レ<ファ>ミ♪(音価省略)、
などにちりばめられてる。さらに、
4幕#28「景」(オデットが湖畔の仲間のもとに戻ってきて最悪の結果を伝える場面)
♪●【ミ>♯レ】<ミ・<ソ>【ファ>ミ】>Nレ♪に埋め込まれてもある。
さて、「オデットの身の上話動機」の断片が♪♯ド<レ、♯ファ<ソ♪に収束すると、
そのうちの♪♯ファ<ソ♪がゼクヴェンツされて、
半音あがった低弦desのフェルマータに落ち着く。
そこからdesがcisに置換されて保持され、
さらに「オデットの身の上話動機」が続くのである。
そして転調を重ね、やがてそれはごく短期間(8小節)だけ
「ニ長」の「顔をのぞかせ」て(本格的にニ長に落ち着くことは金輪際ない)、
♪ミミミミ・ミミミミ│ミミミミ・ミミミミ│
ミー>>ミミ・<ソソ<ドド│<ミミ<ソソ・<ドド<ミミ│
<ソソソソ・ソソソソ│ソソソソ・ソソソソ│
ソー>>ソソ・<ドド<ミミ│<ソソ<ドド・<ミミ<ソソ│
<シ(がミに置換されて嬰ヘ短)ーーー・ーーミー│<ラーーー・>ソーーー│
>ファーーー・>ミーーー│>♯ソーーー・<ラーーー│<シーーー・<ミーーー│
ゼネラル・パオゼ(フェルマータ)♪
となって、#11を嬰へ短の属和音でしめくくる。ところで、
この「#11の終い」に関して、
日本における「チャイコフスキー研究の権威」であらせられる森田稔大先生は、
その著書「永遠の『白鳥の湖』」(新書館刊)の第116頁で、
「ブラウンの分析を紹介する」という盾をかざしながら、
”最後はその属和音の嬰ハ長調の主和音で第11曲は終わり、
次の第12曲(嬰へ短調)への準備を整えている”
とのたまってるのであるが、ブラウン(茶イコフスキー研究の世界的権威)大先生らの
プロの分析は、私のようなドシロウトには実に「難解」である。
たしかに、「嬰へ短の属和音」は「嬰ハ長調の主和音」と同値であるが、
この部分が「嬰ハ長調」とはとうてい思えないし、
「#12が嬰へ短調」などという「奇怪」な発言は冗談にも口にできない。
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