今、旬な話題の不二家の経営一族の「藤井」という名は広島に多い名であるが、
消費者や従業員を「じゃけん」に扱うことはすなわち
自分の首を絞めることになるというのはバカにでもわかることである。ひと昔前なら、
「不二家のほっぺが食えなくてペコッパヨ(拙訳:お腹が空き屋橋)」という声を
赤尾敏が街頭演説であげてたかもしれない。また、太宰治も、
「富士には月見草がよく似合うが、不二家にはウソつき偽造がよく似合う」
と書いたかもしれない。それらはともかくも、
クリスマス・イヴを前に、発覚を遅らせたそうだが、悪質極まりない。さて、
“イヴのすべて”というと、こんにちでは、
チャン・ドンゴン&チェリム主演の韓国TVドラマということになってしまう。
チェリムが女子大生時代からのライヴァルのキム・ソヨンから数々のいやがらせや
hibou中傷を受けつつも、いかなることにも、
♪べんきょうぅ、べんきょうぅ、べんきょうぅ♪
と前向きにとらえ、仕事(TV局の女子アナ)に生き、
(TV局の若手理事)チャン・ドンゴンとの恋に生き、がんばる。そして、ついには、
悪漢は自ら墓穴を掘って自殺未遂し記憶を失う、というお話である。いっぽう、
“本家”の米映画は、気だるい“瞳”のベティ・デイヴィス女史が演じる大女優の
“追っかけ”の身分から取り入り、やがてはその地位を取って代わろうとする
野心を貪欲に実現させていく“計算づく”の
“夢”を抱くアン・獏スター扮する「イヴ」のお話である。映画は
「イヴ」がやがて自分がデイヴィス女史にしたことと
同じ仕打ちにあうことをにおわせて終わる。だが、印象に残ってるのは、
“成功できない”タイプの若手女優を、まだ顔が野暮ったかったころの
マリリン・モンロウが端役ってるのだが、その心地いい声にはすでに
“大物感”が漂ってしまってたということである。あと、
デイヴィス女史の家政婦がNYからハリウッドに向かう脚本家に
「タイロウン・パウア(*)への伝言があれば伝えるよ
(*タイロン・パワー:当時の二枚目ハリウッドスター。主な主演作は、
「ジェスィー・ジェイムズ」「剃刀の刃」「ゾロ」「陽はまた昇る」
「長い灰色の線」(「ダ・シン・レッド・ラインの対義語ではない)。
「王様と私」のクランクイン直後心不全で他界。その“代役”がユル・ブリナー)
とふられると、
「いいえ、電話がかかってきたときに自分で伝えるから結構」
と応じる、渋いウィットを含んだたわいもない会話である。それはどうでも、
韓流TVドラマにしても米映画にしても、いずれも
「妬み」「追い落とし」という「邪悪な心」を持った登場キャラクターが
核になってるのである。いっぽう、クロサワ・ファンの間で
「赤ひげ(ロート・バールト:赤い肉垂)」といえば「立派な医者」であるが、
チャイコフスキーのバレエ「白鳥湖」の「フクロウ」は、
オデットを憎み、いじめ、その命を狙う“継母”である。さて、
「フクロウの出現」のシーンにチャイコフスキーが与えた“ライトモチーフ”は、
♪【ソーソーソー・ソーーー】│>ミーー>レ・>ドーーー│
<ミーー>レ・>ドーーー│<ミーー>レ・>ドーーー♪
というものであった。ここでは調号がいっさいトリ払われ、
トリあえず「ハ長」として現れる。流れとしては、
(身の上話)変ロ長→(同繰り返し)ロ長→
(噂をすればフクロウ)ハ長→(もし私が結婚すれば)嬰ハ音の通奏、
となって、古くからチャイコフスキー研究家・バレエ専門家らに言い伝えられてる
「ジークフリートの調であるニ長」、に「近づいて」ってるのである。が、
2幕ではけっして「ニ長」になりきることはなく、その代わり、
ニ長と同調号(2♯)である閉口調の「ロ短」で
サンド・ウィッチにされ、魔法で封じられてるのである。他方、
♪ソーソーソー・ソーーー│>ミーー>レ・>ドーーー♪、すなわち、
♪ソ>ミ>レ>ド♪という音型は、モーツァルトが好んで用いたものだが、
バレエ「白鳥湖」と近時期の「1番pf協」の主章序奏の主題を構成する。
また、短化型の♪ミ>ド>シ>ラ♪も、
同序奏冒頭、そして、主章対主題を構成し、また、やはり近時期の
「3番交」主章対主題も、「オーボエ」による
♪ミーーー・>ドーー>シ│>ラーーー・ーー♪である。これは後世、
♪ミッ>ドッ>シッ>ラッ、<ミ│ーィミ>ドッ>シッ>ラッ♪と、
「良い子、悪いフクロウ、不通の子」なるイモ欽トリオによる
「ハイスクール・ララバイ」に伝えられた。ちなみに、
ベートー神の「第九」の2楽章で、トリオからスケルツォに戻るときにも、
♪ドー>ラー・>ソー>ファー│<ドー>♭ラー・>ソー>ファー(フェルマータ)♪
という音型が用いられてる。ときに、ベートー神といえば、
この【フクロウ動機】は、♪【ソーソーソー・ソーーー】♪という
【運命動機の律動】が主体なのである。オデットは
「王冠」と「結婚」という盾で継母から身を守ってるのであるが、
それはつまり「世継ぎ」=「家系を繋げる」使命を背負わされてる、
ということなのである。オデットの「守護天使」は「母方の祖父」だが、
ユン・ソクホ監督の「春のワルツ」では、ソン(→イ)・ウニョンの守護天使は
ハン・「スホ(守護)」というダジャレである。第14話で、
10億分の1mの花粉をつけるナノ花畑の中でチェハが見返ルと、
そこには「守るべき」ソン・ウニョンがいたのである。ちなみに、
そのシーンと、毎回エンディングで流れる歌「守護天使(スホチョンサ)」は、
1970年代の米バンド「ブレッド」の歌
「ロウスト・ウィダウト・ヨー・ラヴ(邦題:愛のかけら)」
♪レーレレ・ーードド・ーーーー・ーーーー│
●●●●・<レー<ミ>レ・ーー>ド>シ・ーー<ド>シ│
ーーシシ・ーー>ラ<シ・ーーーー・ーーーー♪
の韓国語カヴァー曲だが、魅力に乏しかった原曲の歌詞・アレンジ・歌唱を
みごとに劇的音感ビフォー→アフターしてるのである。さらに、歌ってる
「S.Jin」という芸名の韓国人歌手は、激音や濃音が心地よく聞こえるような声
(ちょっと間違えると槇原敬之になってしまうとこだったが)に加え、
とても歌が巧い。長いながいトヌルを鼻に抜けると、そこは「愛国」だった、
というような、詩情あふれる歌声である。ところで、
この曲は締めが「Let it be」の節になってしまってるのがイタい……
♪ミーミミ・ー<ファー>ミ・>レーーー・<ミー>レー│>ドーーー
(スピーking・ワーズ・オヴ・kingダム、レリビー)♪……のだが、
「ファインド・マイ・ハート・ウォウ’ント・ハフ・トゥ・ブレイク
(拙大意:ふさぎこんでちゃいけないんだってことがわかる)」を、
「マウメ・セギョットン・サランエ・キオグル・ジュルケ
(拙大意:心に・刻んだ・愛の・記憶を・あげるからさ)」
と、偽善思想を聖母マリア様の言葉と偽って「捨て置け」と
ユナイティド・kingダム出身のジョン様が宣った戯言を、
的確に打ち消してるのである。ちなみに、このセンテンスには、
「述語」にあたる「ジュルケ」はあっても、「僕が」にあたる語は省かれてて、
チェハはウニョンの守護であっても主語はない、ことを示してるのである。さて、
「白鳥湖」は「ドイツ」のお話らしい。が、ヒロインのオデットだけが、
フランス語名である。いっぽう、ハプスブルク家が継承した
「ローマ帝国」の双頭の「ワシ」が昼行性猛禽であるのに対し、
「フクロウ」は夜行性猛禽なのである。
ローマ帝国→神聖ローマ帝国→アメリカ合衆国(国鳥を参照)、
と受け継がれてきた「帝国」のシルシであるワシに対する
「夜の帝王」なのである。ちなみに、
ロシア帝国もワシをシルシにしてたが、ロシアの帝位は、
中国を支配したのちの蒙古の分家からもらったものであって、
ローマ帝国を嗣いだものではない。いずれにせよ、
「ミネルヴァのフクロウ博士は猛禽というより夜勤の家庭教師だった。
ゆえに、夜食に不二家の月見団子はかかせない」(お腹がヘーゲル)
私はこれから来月明けまで夜通し仕事が続く。気が重い。
消費者や従業員を「じゃけん」に扱うことはすなわち
自分の首を絞めることになるというのはバカにでもわかることである。ひと昔前なら、
「不二家のほっぺが食えなくてペコッパヨ(拙訳:お腹が空き屋橋)」という声を
赤尾敏が街頭演説であげてたかもしれない。また、太宰治も、
「富士には月見草がよく似合うが、不二家にはウソつき偽造がよく似合う」
と書いたかもしれない。それらはともかくも、
クリスマス・イヴを前に、発覚を遅らせたそうだが、悪質極まりない。さて、
“イヴのすべて”というと、こんにちでは、
チャン・ドンゴン&チェリム主演の韓国TVドラマということになってしまう。
チェリムが女子大生時代からのライヴァルのキム・ソヨンから数々のいやがらせや
hibou中傷を受けつつも、いかなることにも、
♪べんきょうぅ、べんきょうぅ、べんきょうぅ♪
と前向きにとらえ、仕事(TV局の女子アナ)に生き、
(TV局の若手理事)チャン・ドンゴンとの恋に生き、がんばる。そして、ついには、
悪漢は自ら墓穴を掘って自殺未遂し記憶を失う、というお話である。いっぽう、
“本家”の米映画は、気だるい“瞳”のベティ・デイヴィス女史が演じる大女優の
“追っかけ”の身分から取り入り、やがてはその地位を取って代わろうとする
野心を貪欲に実現させていく“計算づく”の
“夢”を抱くアン・獏スター扮する「イヴ」のお話である。映画は
「イヴ」がやがて自分がデイヴィス女史にしたことと
同じ仕打ちにあうことをにおわせて終わる。だが、印象に残ってるのは、
“成功できない”タイプの若手女優を、まだ顔が野暮ったかったころの
マリリン・モンロウが端役ってるのだが、その心地いい声にはすでに
“大物感”が漂ってしまってたということである。あと、
デイヴィス女史の家政婦がNYからハリウッドに向かう脚本家に
「タイロウン・パウア(*)への伝言があれば伝えるよ
(*タイロン・パワー:当時の二枚目ハリウッドスター。主な主演作は、
「ジェスィー・ジェイムズ」「剃刀の刃」「ゾロ」「陽はまた昇る」
「長い灰色の線」(「ダ・シン・レッド・ラインの対義語ではない)。
「王様と私」のクランクイン直後心不全で他界。その“代役”がユル・ブリナー)
とふられると、
「いいえ、電話がかかってきたときに自分で伝えるから結構」
と応じる、渋いウィットを含んだたわいもない会話である。それはどうでも、
韓流TVドラマにしても米映画にしても、いずれも
「妬み」「追い落とし」という「邪悪な心」を持った登場キャラクターが
核になってるのである。いっぽう、クロサワ・ファンの間で
「赤ひげ(ロート・バールト:赤い肉垂)」といえば「立派な医者」であるが、
チャイコフスキーのバレエ「白鳥湖」の「フクロウ」は、
オデットを憎み、いじめ、その命を狙う“継母”である。さて、
「フクロウの出現」のシーンにチャイコフスキーが与えた“ライトモチーフ”は、
♪【ソーソーソー・ソーーー】│>ミーー>レ・>ドーーー│
<ミーー>レ・>ドーーー│<ミーー>レ・>ドーーー♪
というものであった。ここでは調号がいっさいトリ払われ、
トリあえず「ハ長」として現れる。流れとしては、
(身の上話)変ロ長→(同繰り返し)ロ長→
(噂をすればフクロウ)ハ長→(もし私が結婚すれば)嬰ハ音の通奏、
となって、古くからチャイコフスキー研究家・バレエ専門家らに言い伝えられてる
「ジークフリートの調であるニ長」、に「近づいて」ってるのである。が、
2幕ではけっして「ニ長」になりきることはなく、その代わり、
ニ長と同調号(2♯)である閉口調の「ロ短」で
サンド・ウィッチにされ、魔法で封じられてるのである。他方、
♪ソーソーソー・ソーーー│>ミーー>レ・>ドーーー♪、すなわち、
♪ソ>ミ>レ>ド♪という音型は、モーツァルトが好んで用いたものだが、
バレエ「白鳥湖」と近時期の「1番pf協」の主章序奏の主題を構成する。
また、短化型の♪ミ>ド>シ>ラ♪も、
同序奏冒頭、そして、主章対主題を構成し、また、やはり近時期の
「3番交」主章対主題も、「オーボエ」による
♪ミーーー・>ドーー>シ│>ラーーー・ーー♪である。これは後世、
♪ミッ>ドッ>シッ>ラッ、<ミ│ーィミ>ドッ>シッ>ラッ♪と、
「良い子、悪いフクロウ、不通の子」なるイモ欽トリオによる
「ハイスクール・ララバイ」に伝えられた。ちなみに、
ベートー神の「第九」の2楽章で、トリオからスケルツォに戻るときにも、
♪ドー>ラー・>ソー>ファー│<ドー>♭ラー・>ソー>ファー(フェルマータ)♪
という音型が用いられてる。ときに、ベートー神といえば、
この【フクロウ動機】は、♪【ソーソーソー・ソーーー】♪という
【運命動機の律動】が主体なのである。オデットは
「王冠」と「結婚」という盾で継母から身を守ってるのであるが、
それはつまり「世継ぎ」=「家系を繋げる」使命を背負わされてる、
ということなのである。オデットの「守護天使」は「母方の祖父」だが、
ユン・ソクホ監督の「春のワルツ」では、ソン(→イ)・ウニョンの守護天使は
ハン・「スホ(守護)」というダジャレである。第14話で、
10億分の1mの花粉をつけるナノ花畑の中でチェハが見返ルと、
そこには「守るべき」ソン・ウニョンがいたのである。ちなみに、
そのシーンと、毎回エンディングで流れる歌「守護天使(スホチョンサ)」は、
1970年代の米バンド「ブレッド」の歌
「ロウスト・ウィダウト・ヨー・ラヴ(邦題:愛のかけら)」
♪レーレレ・ーードド・ーーーー・ーーーー│
●●●●・<レー<ミ>レ・ーー>ド>シ・ーー<ド>シ│
ーーシシ・ーー>ラ<シ・ーーーー・ーーーー♪
の韓国語カヴァー曲だが、魅力に乏しかった原曲の歌詞・アレンジ・歌唱を
みごとに劇的音感ビフォー→アフターしてるのである。さらに、歌ってる
「S.Jin」という芸名の韓国人歌手は、激音や濃音が心地よく聞こえるような声
(ちょっと間違えると槇原敬之になってしまうとこだったが)に加え、
とても歌が巧い。長いながいトヌルを鼻に抜けると、そこは「愛国」だった、
というような、詩情あふれる歌声である。ところで、
この曲は締めが「Let it be」の節になってしまってるのがイタい……
♪ミーミミ・ー<ファー>ミ・>レーーー・<ミー>レー│>ドーーー
(スピーking・ワーズ・オヴ・kingダム、レリビー)♪……のだが、
「ファインド・マイ・ハート・ウォウ’ント・ハフ・トゥ・ブレイク
(拙大意:ふさぎこんでちゃいけないんだってことがわかる)」を、
「マウメ・セギョットン・サランエ・キオグル・ジュルケ
(拙大意:心に・刻んだ・愛の・記憶を・あげるからさ)」
と、偽善思想を聖母マリア様の言葉と偽って「捨て置け」と
ユナイティド・kingダム出身のジョン様が宣った戯言を、
的確に打ち消してるのである。ちなみに、このセンテンスには、
「述語」にあたる「ジュルケ」はあっても、「僕が」にあたる語は省かれてて、
チェハはウニョンの守護であっても主語はない、ことを示してるのである。さて、
「白鳥湖」は「ドイツ」のお話らしい。が、ヒロインのオデットだけが、
フランス語名である。いっぽう、ハプスブルク家が継承した
「ローマ帝国」の双頭の「ワシ」が昼行性猛禽であるのに対し、
「フクロウ」は夜行性猛禽なのである。
ローマ帝国→神聖ローマ帝国→アメリカ合衆国(国鳥を参照)、
と受け継がれてきた「帝国」のシルシであるワシに対する
「夜の帝王」なのである。ちなみに、
ロシア帝国もワシをシルシにしてたが、ロシアの帝位は、
中国を支配したのちの蒙古の分家からもらったものであって、
ローマ帝国を嗣いだものではない。いずれにせよ、
「ミネルヴァのフクロウ博士は猛禽というより夜勤の家庭教師だった。
ゆえに、夜食に不二家の月見団子はかかせない」(お腹がヘーゲル)
私はこれから来月明けまで夜通し仕事が続く。気が重い。
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