チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「ハイネ原詩歌曲『青い春の瞳』(1873年チャイコフスキー作曲)と『白鳥の湖』オデットの身の上話」

2013年04月19日 18時22分53秒 | 瓢湖不充分白鳥の湖舞イアーリンク泡沫事件
どこかの"国"のサムスン電子とかいう会社が、
台湾のHTCのスマホその他に関して、
ヤラセのバイトを雇ってネット上に
誹謗中傷を書き込ませてたことが発覚したという
ニュースが流れてる。日本で
風俗・遊技・水商売など日銭が入る商売の多くが
在日朝韓人らによって営まれてるのは
引き抜きや嫌がらせなどの妨害行為に
普通の日本人は"太刀打ちできない"からだと、
まともな在日の知り合いが言ってた。
電子機器メイカーの領域までもが、
そんな輩がやってるのだから、
一般的な企業はたまったものではない。
中国に散々虐げられてきた隠してしまいたい恥の過去を
無知と無恥で固めた虚構の歴史で糊塗し、
大恩ある日本に対しても狂信的な反日姿勢を示す、
救いようのない民族である。ときに、
この1週間ほども日本に来てたアウンサンスーチーもまた
偽善厚顔の下衆である。日本にお世話になっておきながら
手のひらをかえして英国に自国を売ったものの
騙されて独立できなかった哀れな父アウンサンと同様、
操られてミャンマー国民を欺く売国奴である。
こいつが気にしてるのは、ミャンマーのことではなく、
日本からいくら引き出せるかという、
ハゲタカとの呼吸をそろえた
阿吽算数値のことだけである。日本でも、
大学生の女が、朝韓が捏造した歴史問題で日本をなじったこいつを
「尊敬できる女性です」
などとほざいてるのを見ると、     
何とかにつける薬はないんだなと痛感する。
フローレンス・ナイティンゲイル女史が立派だというのならまだ
わからなでもないが。

1873年にチャイコフスキーが作曲した「2つの歌曲」の第2曲は、
"Глазки весны голубые
(グラースキ=おめめ、ヴィェースヌィ=春の、ガルーブィエ=青い)"
である。ロシアの翻訳家・詩人・政治活動家の
Михаил Ларионович Михайлов
(ミハイール・ラリオーナヴィチ・ミハーィロフ、1829-1865)が1857年に、
ドイツ・デュッセルドーフ生まれのユダヤ人詩人でパリに移住した
Heinrich Heine(ハインリヒ・ハイネ、1797–1856)の
"Die blauen Fruehlingsaugen
(ディ・ブラオエン・フリューリングスアオゲン(1831年作)"を
ロシア語にした翻訳詩にチャイコフスキーが少し手を加えたものらしい。
このハイネの原詩は、1856年に、いわゆる
アントン・ルビンシテインがドイツ語の
「6つのリート」を作曲してるが、そのうちの第2曲に採られてる。

(ドイツ語原詩)
Die blauen Fruhlingsaugen
Schau'n aus dem Gras hervor;
Das sind das lieben Veilchen,
Die ich zum Straus erkor.

Ich pflucke sie und denke,
Und die Gedanken all,
Die mir im Herzen seufzen,
Singt laut die Nachtigall.

Ja, was ich denke, singt sie
Lautschmetternd, das es schallt;
Mein zartliches Geheimnis
Weis schon der ganze Wald.

(ロシア語翻訳詩)
Глазки весны голубые
Кротко глядят из травы.
Любы вы милой, фиалки, ?
С полем расстанетесь вы.

Рву я цветы и мечтаю…
В роще поют соловьи…
Боже мой! кто рассказал им
Думы и грёзы мои?

Громко они разглашают
Всё, что я в сердце таю…
Целая роща узнала
Нежную тайну мою.

アウンサンスーチーと元読売巨人の新浦投手の顔の区別もままならない
拙脳なる私ゆえドイツ語もロシア語もできないので
読みも訳もできないが、おおすじは、
[春の青い瞳が草の隙間から草原を見渡してる。
その正体はつつましく咲く愛らしいスミレだ。
私はそれを摘んでブーケにした。そして、
いろいろな思いをめぐらせたのだ。
サヨナキドリ(いわゆるナイチンゲール)が通る声で鳴く。
そう、私の心のうちをこだまさせてくれるのだ。
そうして森じゅうが私の秘密を知ってしまった]
というようなものらしい。

ロシア語でсоловей(サラヴィェーィ)と称するナイチンゲールは、
ドイツでは春(おおむね5月)になると、
夕暮れ後や夜明け前にさかんに鳴く。
ドイツ語原詩での最後の行のweis(ヴァイス)は
動詞weisen(ヴァイゼン=知る)の三人称単数過去形である。が、
weis(ヴァイス))のアナグラムであるWies(ヴィース)もまた、
Wiesbaden(ヴィースバーデン=草原の中の温泉)という
地名からもわかるように、「草原」を意味する語なのである。

この詩で「春の青い瞳」は、
「ヴィオラ(ヴァイオレット、スミレ)」の比喩である。が、
チャイコフスキーはこの詩の中の「森」「知る」というキーワードから、
「フクロウ」を連想したと思われる。
フクロウは夜行性なので基本的に色素は薄い。だから、
雛の間でなくても青い目をしてる種も少なくない。
古代ギリシャ神話の女神の一であり、
全能の神ゼウスの娘である
アテーナー(いわゆるアテナ、アテネ)は、
「知恵」「芸術」「技術」「学問」「戦略」などを司り、
「森の賢者」と称される「知」の象徴である。
この女神は必ず手乗り文鳥のようにフクロウを供にさせてる。
ちなみに、
古代ギリシャ神話の神々を"Glaucus(グラウクス)と呼ぶが、
gl-という接頭辞は、コロイドのgel(ゲル、ジェル)もその派生語で、
「輝き」を表す。ゼリーは半透明で「光を通す」のであり、
目玉も光を通すレンズなのである。
glass(グラス、ガラス)も同源語であり、英語の
glanceの接頭辞も同源である。ロシア語訳詩にもあるが、
глаз(グラース=目、瞳。複数形主格はглаза(グラザー))も
もちろん同源である。ともあれ、
この「輝ける」意味が「ブルー」や「グリーン」を意味するようになった。
余談だが、
かつて米国でしわがれた声の歌手が
"Bette Davis Eyes(邦題=ベティ・デイヴィスの瞳)"という
流行歌をうたってたが(デイビス女史の瞳はブルーだった)、
一昨年に死んだ米女優のエリザベス・テイラーは、
「ヴァイオレット・アイズ」と呼ばれてたように、スミレ色の瞳をしてた。

チャイコフスキー「2つの歌」(1873)第2曲
[Allegro grazioso, ma non tanto(アッレーグロ・グラッツィオーゾ、マ・ノン・タント
=速く、優雅にただし過度にならず、2/4拍子、3♯(イ長調)]
♪【ソーーー・ソーーソ│<ドーーー・>シーーシ│>ラーーー・<シーーー│>ソーーー・ーーーー】│
 ソーーー・ソーーソ│<ドーーー・>シーー>ソ│<ドーーー・ーーーー│ーーーー・●●●●♪
チャイコフスキーにしてはかなり能天気な曲想である。が、それはともあれ、
この動機は、この歌の2年後から作曲が開始されたバレエ
「白鳥の湖」の第2幕(第11曲情景)でも使われてる。
♪【ソーーー・ソーーソ│<ドーーー・>シーーー│>ラーーー・<シーーー│>ソーーー】・<シーーー│
>ラーーー・<シーーー│>ソーーー・<シーーー│<ドーーー・ーー<レー│<ミーーー・<ファーーー│
<ソーーー・>ファーーー│>ミーーー・<ファーーー│……♪
オデットがズィークフリートに身の上話をする場面であるが、
この節が出てからやがて、「運命の動機」から成る
[目から光を放つ大フクロウが姿を現す]
というふうに繋がるのである。

「ドイツ人の中のフランス娘オデットとオディール/チャイコフスキーのバレエ『白鳥の湖』」
(http://blog.goo.ne.jp/passionbbb/e/267c2f2bdc23187c469f73eaad3b7300)
その他でも折にふれ言及してるが、
チャイコフスキーが「白鳥の湖」を作曲するにあたって参考にした、
ラインラント出身のハイネの原作である「ジゼル」も、
他のドイツ語名の登場人物の中で
主人公ジゼルとその母親ベルトだけがフランス語名なのである。
ちなみに、
Heineというサーネイムはハインリヒ(英語ではヘンリー)というファーストネイムが元である。
「家長」を表し、それが「支配者」という意味になった。
フクロウは森を支配するのである。

上記、「春の青い瞳」(1873年作曲)の主題と
1875年から翌年にかけて作曲されたバレエ
「白鳥の湖」(第2幕)第11曲途中の「オデットの身の上話」(フクロウが出現する前)の
音楽とを並べてみたもの(歌の部分はオーボエに替えてあります)を
TwitSoundにアップしておきました。
(http://twitsound.jp/musics/tsR8y0U6A)
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