いつも行くかつやに二月ぶりに寄った。
ほぼ正午。いつもなら待ち客が何人もベンチに座っているはずなのに、すぐ席に着けた。
ここで???
フロア係が入れ替わっていた。
ここで更に???
いつものカツ丼梅と豚汁大を注文。
しばらくして届いた。
一見して???
なんか変。しばらくなんだろうと考えて、分かった。
豚汁が大ではなく並だった。
そもそも大につく蓋がなかったので、違和感を覚えたのだ。
店員の方を見ると、彼女もその時に気づいたようで「大でしたよね?」と声をかけてきた。そうだと答えるとすぐ取替に行ってくれた。
しかし私が気づかなければ彼女が私に声をかけただろうか?それがちょっと怪しい。
年寄りだから気づかず味噌汁を飲んで、伝票は大なのでそのまま疑わずに大の値段を払うだろう、と目論んでいたのか。本人の目論見か、組織としてそういう誘導をするように指導があったのか。
ちょっとうがった見方だが、先日のスシローの件もあるので、普段は素直な私も疑い深くなった。
さて、問題はカツ丼。
劣化していた。
カツ丼は味も大事だが、実は見栄え、つまり presentation がかなり大事な料理だ。
カツと卵が渾然一体となるのはもちろんのこと、それがご飯に乗っかったときに、更に渾然一体というか融合が増す。その映像美が食欲を増進させる。そういう結構精緻な食べ物だ。
ところが、今回のカツ丼は、ご飯の上にとんかつと卵が存在に混じったものが放り込まれているという風情だ。
全然美しくない。やっつけ仕事であることが明らか。というか素人仕事か。
おまけに塩味が効き過ぎている。
最後の止めは、カツが切れきれてなかった。まるで母体と胎児がへその緒でつながっているように、二切れのカツがつながっていた。
ところで「切れきれてなかった」という表現は生まれてはじめて使うかもしれない。
これまでまずいカツ丼も沢山食べてきたが、下手な人が切った沢庵のように、二切れのカツがつながっていたのは、生まれて初めて。
これでは株主も返上したほうがいいかも。
さて、食事を終わった。株主優待券を使うことにしていたが、このフロア係はまだ日も浅いようだから、100円の割引き券も併用できるのでは、と思い、申し出てみたら、「はい。どうぞ」という嬉しい返事。
本当は併用できないシステムなのだが、彼女はまだ疎いようだ。
嬉々として100円の割引き券を出した。
彼女はレジの画面に指で入力して操作していたが、「あれ?割引き券が使えないようです」と言ってきた。
なるほど。かつやはちゃんとシステムで阻止しているのだ。残念!
ということで楽しくないランチになってしまった。
かつやの株主を返上しようかと悩んでいるところ。