kindle内の電子書籍からSF小説を一気に3冊紹介します。
ブックカバーチャレンジ5日目
1冊目は小川一水作「第六大陸」
「月に民間企業が採算の取れる施設を作るとしたら結婚式場くらいしかないだろうということで、実際に結婚式場を作る」というSF作品です。
主人公は建設会社の社員です。宇宙空間&月面なので事故は起きますけど、宇宙戦争とかは起きません。
荒唐無稽なところがなく、作者も宇宙に関する知識が豊富と思われますので、月で建設をするということは本当に大変なのだろうと思わせてくれます。全2巻。
2冊目は時空SF(タイムスリップもの)の「時砂の王」。同じく小川一水作。
こちらはタイムリープを駆使して人類を脅かす侵略者を、人類側もタイムリープを駆使して歴史の転換点(分岐点)を侵略者から防衛しようとする話です。1冊完結の長編。
3冊目は野尻抱介作「ヴェイスの盲点」。
またこちらも宇宙戦争とかない宇宙SF。人類が宇宙に広がったかなり先の未来の話ですが、主人公たちの仕事は運送屋です。この運送屋の話がクレギオンシリーズとして7作あるのですが、それの1冊目。宇宙の地雷原を越えて品物を届ける危ない仕事を請け負う話です。
このシリーズは地上では身近な話を、宇宙で(SFで)やるとすごい大変で面白くなるんだよ、というような展開が多いです。
宇宙のコロニー間の引越しを請け負う「サリバン家のお引っ越し」なんかは秀逸です。
どれも気楽に読めるSF作品です。
お暇で興味があればぜひ。
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