エッセイと虚構と+α

日記やエッセイや小説などをたまに更新しています。随時リニューアルしています。拙文ですが暇つぶしになれば幸いです。

本の紹介10

2015-08-06 02:41:24 | 本の紹介
『ありがとうの神様』小林正観 ダイヤモンド社
斜め読みながら読了しました(-_-)!
自己啓発や思想系の本としてはバランスの良いものだと思い、ここからPHP新書や文庫、三笠書房系、だいわ文庫などでライト哲学やライト思想の本を探してみるのも乙かもしれません(≧∇≦)☆♪

本の紹介9

2015-07-03 17:23:24 | 本の紹介
①おぼれる人生相談 松浦理英子 角川文庫



巻末の五木寛之さんとの対談が印象的

②自力と他力 五木寛之 ちくま文庫



読みやすいけれど五木寛之さんのエッセイの主要なものが凝縮されてます。

③生きるヒント2 五木寛之 角川文庫



最初の章と巻末のあとがきに何度か精神的に救われたのを覚えています。良い本です。

④情の力 五木寛之 講談社こころの新書



筆者も書いているが、読者層のターゲットは中高年。しかし20代の私にはなぜか染みた。

⑤元気 五木寛之 幻冬舎文庫



上記4冊同様、こちらもエッセイで、読みやすく癒されます。

⑥人生案内 五木寛之 角川文庫



どうしても似たニュアンスのタイトルが多くなってしまうのが、五木寛之さんのエッセイのデメリットでもあり、また素晴らしいメリットでもあるのです。

⑦人間の関係 五木寛之 ポプラ文庫



五木寛之さんのエッセイの中ではメジャーな部類に入るのかな?他のエッセイよりフランク気味ですが良い内容で、オススメです。


以上、五木寛之さん関係のエッセイ7冊を紹介です。

本の紹介8

2015-07-03 15:26:41 | 本の紹介
このカテゴリーでblog記事をupすることを迷ったのですが、勘というかなんとなくで書いてみます。

①寂聴生きる知恵 集英社文庫



ぼくが18歳、大学でぼっちだったときによく読んでいた瀬戸内寂聴さんの本です。寂聴さんのエッセイの中でもよりわかりやすい内容です。

②老いを照らす 朝日新書 瀬戸内寂聴



わりと最近読んでいる。瀬戸内寂聴さんの新書で上記の本と同様、物語ではなく時評やエッセイです。歴史とかが好きならオススメです。

③生きることば あなたへ 瀬戸内寂聴



名言集流行りの最近のご時世にはぴったりの一文~短文が1ページに収まって心に響くことが書いてあるというような内容です。オススメです。


とういう上記の瀬戸内寂聴さんの3冊のエッセイというか時評というかそんなような感じの本を紹介させていただきましたm(_ _)m


あとはネットにあったぼくに似た人の自画像




↑こんな感じの奴だけどまぁ100kg越えてるし仕方ないよな~(-_-)はは(泣)

何にせよ夏ですね_φ(・_・笑

本の紹介7

2013-06-28 21:14:11 | 本の紹介
半年はたってもう今年も上半期は終わり、後半になります。
1月
蕎麦を打つとこのブログでなにかと書いていたのは、ケータイやPCの文字を打ち出すことの比喩でござんした。
2013年がはじまった冬は例年よりも厳しい寒さでした。私はベッドの上で布団にくるまりながら暖かくなる日を待ちiPhone4で文字を打つことを1番していた月でした。いま現在の部屋の気温は26℃で2℃近くまで行った日もあったとは思えないくらいに厳冬のあとの猛烈な気温上昇が半年であったのだと肌の実感を伴いわかるのです。
2月
バレンタインデーはちょっといろいろと反省する事が多かったです。やはりとても寒い日々で1月よりも厳しい日々だったかもしれません。しかしロシアの北極点に近い土地はこの2月のような日々が365日あるような土地もあるはずです(ちょっと想像で調べてはいないので確かではないのですが・・)。
iPhone4で小説もどきを書きはじめたり、映画レ・ミゼラブルや舞台田中が考え中2を観た感想をiPhoneで打っていたのもこの頃です。中上健次原作の映画 軽蔑の感想も書いていました。いま思い出してみても鈴木杏さんは素晴らしくまた悲しいストーリーで、でも感動したしまた観たいとも思います。
レ・ミゼラブルという映画はオペラ劇で途中観るのが大変だったけれど、ジャン・バルジャンが他人事だとは思えなくて感情移入しました。アン・ハサウェイの演技はほんとうにカッコよかったです。田中が考え中は過去の記事を参照していただけるとさいわいです。
3月
桜が咲いて春が訪れようとしていました。2011年の東日本大震災から2年が経っていました。2013年の3月11日は心の中で短く祈ることくらいしかできませんでした。
この頃私はiPhoneで文字を打つことなもだいぶ馴れて、何編か原稿用紙に換算すると10枚程度の短編といよりショートショートを書きました。
3月14日がホワイトデーはYoutubeで見た動画がとても面白く気温も上昇してきていました。
4月
とても暖かく春でそれでも厳冬の名残が所々に落ちていました。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年を朝10時に開いた地元の書店で並ぶこともなく購入してその日のうちにちょっと無理して斜め読みでなんとか読破しました。
主人公が自分のことのように感じられて感動と共に個人を読書体験の中に深く引きずり込める村上春樹さんはやはり素晴らしい作家だと思いました。多崎つくるがあまりに自分と似ているのでちょっと反感もおぼえたけど、その辺は未だに私には曖昧なままで上半期過ぎてしまいました。下半期でその曖昧な村上春樹さんという小説家への認識をより深めていきたいといまでは思っています。
5月
久しぶりに小説を割合にたくさん読んだ月でした。ほとんどブックオフの100円コーナーで買いました。文庫本では高いけれど、単行本のハードカバーなら最近の小説も100円コーナーに並んでいていままで文庫本でしか小説を読んでこなかったことをプチ後悔しました。小説はいまの私にとってハードカバーの単行本だとそれなりに読めることに気付いたのもこの頃でした。
ヘブン 川上未映子
桐島、部活やめるってよ 朝井リョウ
がとても印象に残っています。
桐島、部活やめるってよはやはり未だにあまり好きになれない。でも上手い作品だと思いました。私のようなこわっぱが言えたことではありませんが、1人称だけれど視点が男子生徒から女子生徒など章ごとに変わっていくのは読みやすさはあったかもしれませんが長編小説というより連作の短編小説のようですばる新人賞に値するのは確かですが長編という形式ではないような気がしてそこが気になりました。また映画もやはり原作とは別物で、原作を再現することが映像化の全てではないけれど、それぞれが、別個のストーリーになってしまっているように感じられました。しかし有望な作家、そして女優さんなど将来性が溢れた小説であり映画のような気もしました(ちょっと文学界の選考委員っぽく。というより模倣です。すいませんm(_ _)m)。
ヘブン 川上未映子 はやはり読んでいて村上春樹さんの新作のようになんだか自分のことが書かれているような気になってしまいました。それくらいストーリーの中に引きずり込む筆力が川上未映子さんにはあるのだとも思ったけれど話の流れは少しありきたりかなとも思いました。けっこう映画でも小説でもいじめる側の葛藤なのか悲哀に近いものを描いた作品は多いように思うのですが・・。そこにカントやウィトゲンシュタインやニーチェなど哲学だとやんわりと思わされるファクターを足していっただけの作品だとも言えると思います。ニーチェの哲学がベースにあり少しいじめる側の立場に近づけ過ぎかなとも思いました。いじめられる側はなんだか神聖な存在に近づけてあげているのだからむしろ有難く思って欲しいと言わんばかりの言語的なレトリックには美しいがあまりに無機質ゆえにこの作品が賛美されることへの大きな危機を感じました。
岩井俊二監督のリィリィシュシュのすべてで私はもうその加害者の悲哀やある意味での擁護は嫌になってしました。もちろんいじめる側が単純に悪であるとは思わないし教育法案で罰則化への流れやいじめ=犯罪というのは間違いだと思うのです。
川上未映子さんのヘブンはやはり私はあまり良いとは思えません。
もちろんいじめる側や悪者の悲哀や葛藤や悩みなどもわかりますが文学はやはりそこを描くにせよいじめられる側に寄せなければならないと私は勝手に思っています(日々50人くらいのアクセスしかないので批判を書いてはいますが大丈夫かな(・・;))。
6月
やっと1Q84を斜め読みで読了したのはこの月のはじめでした。村上春樹さんの小説はやはり面白いと思いました。
ストーリーも比喩も良いしとりあえず読み通せたことに安心しました(・・;)
BOOK1・2・3とも再読の途中でまだレビューを書けないですが、村上春樹さんやよしもとばななさんは素晴らしい作家であり小説家なのだと1Q84を再読するたびになんだか再認識させられます。ちょっとよしもとばななさんに関してオフライン(Web公開していない)日記で批判を書いたのですがそれは間違いであったと1Q84を再読するたびに思えます。河合隼雄さんとよしもとばななさんのなるほどの対話に何度か命を助けられたのをすっかり忘れて私は傲慢になっていた。村上春樹さんの1Q84のBook1・2・3の読書体験は、もしかしたらこれからの私の人生の財産になるかもしれません。

そんなこんなで上半期の読書体験をそれなりに振り返って見ました。

補足・川上未映子さんの『ヘブン』と人間関係の難しさについて書いたところはまだうまく書けませんでした。また再度レビューしてみたいと思っています。(逆にぼくの意見がちょっと偏っていたかもしれません)

本の紹介6

2013-05-23 21:07:03 | 本の紹介


いままで私が読んだ数少ない小説の中から面白いと思ったものを紹介したいと思いました。



① 『東京タワー』江國香織 新潮文庫

リリー・フランキーさんの東京タワーが有名ですがこちらの東京タワーという小説も面白いです。

新潮文庫で300ページくらいの作品。V6の岡田准一さんと黒木瞳さんで映画化された作品で、この辺もリリー・フランキーさんの作品と似ています。
でもこちら江國香織さんの『東京タワー』は恋愛小説です。たしか2組の年の差カップルの恋愛を描いたもので、けっこう読み易かったように記憶しています。
悪くいえば普通っぽい小説であんまり癖がないようにも思ったのです。
読み易い文体やスタンダードな小説構造があるようで、小説を読むことが苦手な私でもなんとか読み切れました。
300ページのしっかりとした恋愛小説でもあると思うので、読み応えと読んだという達成感がありました。
中盤100ページくらいで読むのが辛く辞めようかとも思ったのですが、なんとかそこを越えて読んだらスッと読めました。



② 『溺れる魚』戸梶圭太 新潮文庫

映画化もされていてでも原作のほうがたぶん面白い。戸梶圭太さんは筒井康隆さんの面白い部分を1番受け継いでいる作家さんだと思います。他の作品も過激で、エロ・グロ・ナンセンスな世界なんですがオススメです。300ページくらいあるのでやはり読み応えがあります。達成感ありました。けっこうスッと最初から最後まで読めました。
元々筒井康隆さん好きだったので、戸梶圭太さんのぶっ飛んだ小説はこれからもまだ読んでない作品のほうが多いので暇を見つけてなるべく読もうかも思います。



③ 『オートフィクション』 金原ひとみ
集英社文庫

300ページくらいで、やはり読み応えと達成感があります。しかし内容がなかなか過激だったと記憶しています。
でもかなり私は好きな作品ですね。時間軸が確か逆に進むような作りで、でもしっかりとした小説でいい表現がたくさんあったように思います。過激な恋愛を読むのが好きならばオススメですが、そういうような感じが苦手な方にはちょっとお勧めできないかもしれません。



④ 『さまよう刃』 東野圭吾 角川文庫

やはり映画化もされています。エンターテイメントに徹する中に文学性が込められている東野圭吾さんらしい小説です。面白いけど、いろいろ考えさせられました。
映画を見てから小説を飛ばし読むこともいいかもしれません。ラストをわかっている状態で読み始めれば仮にラスト付近ページを間違って開いてしまいあぁやっちまったというような心配もないし、まあ極論言えば映画だけ見ても話しはわかるので、たとえば、文体の確認などに購入してもいいかもしれません。適当にページを開いて見たりして。


⑤ 『ヴィヨンの妻』太宰治 新潮文庫

表題作は読んでまあまあ読み易かったです。でもけっこう小説の読書が苦手な私としてはやはりなかなか苦労しました。
短編集なので、読んでないのもあります。たしか10編前後の短編集だったと。ちなみにヴィヨンの妻は映画化されていて、そちらもなかなか良かったです。やはり文学といえば太宰治さんは外せないかもしれません。
読んだけれど記憶は薄れていて、詳細には思い出せない。でもだめんずを支える妻とだめんず自身の悲哀に心打たれたのは確かです。オススメです。


⑥ 『音楽』 三島由紀夫 新潮文庫

冷感症、精神分析、夢分析など当時としてはとても新しいことに着手した小説かもしれません。250ページくらいでけっこう読み易いです。兄と妹とその婚約者!?だっけかなが主人公で、精神科医も主人公かな!?
ちなみに厳密には音楽のお話ではなくやはり恋愛的なミステリーといったところでしょうか。
書き出しの都内のクリニックの描写がとても近代的で感動したのを憶えています。場面がどんどん変わっていく、断崖とか山谷とか!? それで展開がスピーディーになされ、ラストでの収まりも良いように感じました。
これを読むと太宰治さんと三島由紀夫さんはやはり似てはいるけれど、とても対照的な作家だったことがよくわかるかもしれません。
タイトルだけ見たら、バッハとかベートーベンとかの音楽家の話しなのかなと思ったのですが、どちらかというと心理学や精神分析や恋愛や家族関係、生と死もしくは性の物語なので、意外と読み易かったように思います。
他の三島由紀夫さんの作品をたくさん読んでいる訳ではないのでいろいろと間違った解釈をしているかもしれません。今後もっと三島由紀夫さんのまだ読んでいないたくさんの小説を読むことを試みるというかチャレンジしたいと思っています。
小説を読むことが苦手な自分としてはなかなか大変なのですが・・・。

※ 『老いの幸福論』 吉本隆明 青春出版新書


ラストに小説ではないですが、評論というか時評の紹介。吉本隆明さんの『老いの幸福論』です。
単行本の『幸福論』として出版されたものの新書化です。
人が生涯に読める本は平等に少ないといったことが書かれていて、読書、読むことについて考えさせられます。
本を読まなくてはと力んでいた20代半ばくらいの私にまぁこんな考え方もあるよというな提案をくれたのは有難かった。全てが正しいわけではないのかもしれませんが、それなりの考え方の道筋のつけ方を学べたように思います。 どちらかというと老いというより全般的な話しで、幸福論という訳でもない感じがしました。とても良い本でオススメです。


以上ですm(_ _)m!