🎵Music Salon PIANITY ライブレポート
１月28日(金)の夜は、倉地恵子(vo)さんのライブでした！
倉地さんと共演していていつも強く感じるのは、『プロだなぁ！』という事です。
これは30年ほど前に出会ったころにも思っていましたし、そして年月を置いた10年ほど前にとある現場で再会し、それから頻繁に共演するようになってからもずっと思っていました。
ですが、思い方…というと変ですが、ニュアンスは時代によって変わってきました。
最初は、
「とにかく、あきれるほど上手いなぁ～」
という事。
多分、最初に出会ったころは、自分はまだ大学生の頃で、その大学のサークル内には、ソウル・ミュージックとかの片手間でジャズを歌う先輩がいて、でも、普通に「上手いなぁ…」と思っていたわけです。
そんな感じの頃に、新大久保から歩いて10分くらいの所にあった『サムデイ』のジャム・セッションに参加する様になって、同じくセッションに参加していた恵子さんの歌を聴いて、サークルの先輩とは全く次元の違う歌に、ちびりそうになった訳です。
そして、その『サムデイ』でライブをやると聴いて、恵子さんの歌を聴きに行ったわけです。
まぁその時に、『さすがプロ、歌のレベルが全然違うなぁ』と思ったわけです。
それから30年ほど経ち、現在でも、
「歌のレヴェルが違うんだよ！」
という気持ちは、逆に以前よりも強いくらいなんです。
ですが、今、恵子さんに『プロ』を感じるのは、１本１本のライブに対する意識の違い、臨む姿勢や取り組みに対するレヴェルが違うんだな…と感じます。
僕もフリー時代は何度もあった事なのですが、正直プロなら、月20本とかライブするので、その中では、お客様があまり来ない日とかあります。(特に今の時期、顕著です。)
でも、恵子さんには、
「今日の来客数は△人です」
という事は、意識の上で全く関係ないのです。
お客様が１人だろうが2人だろうが、最高に楽しんでもらえるパフォーマンスをするだけなのです。
音楽を奏でる喜びに感謝しながら…。
そして、この僕も、恵子さんと演奏していると、お客様の数を気にすることなく、音楽そのものに没頭する事が出来ます。
店の経営者としては失格かもしれませんが、１ピアニストとしては、充分すぎるほど幸せな時間を味わえます。
昨夜もオミクロンで、時期的にも、お客様の来店数はアレな感じでしたが、最高のパフォーマンスを聞かせて下さいました。
いつも数曲やる昭和歌唱も、この日は封印、スタンダード曲をたっぷり聴かせてくれました。
でも、いつもやっている様なスタンダード曲でも、恵子さんとの共演では、新鮮…というか、今初めてやっている様な感動が緊張感と共に味わえます。
次回のライブは、３月18日(金)20時～です。
お越しになれそうな方は、是非ともお越し下さいね。
オミクロンが収まったら、是非とも全てのジャズ・ボーカル・ファンに聞いて頂きたい。
コビは売りませんが、最高のジャズ・ボーカルをお売りいたします！
