コロナ禍で、新作上演が少なくなった宝塚。
スカイステージでは、古い作品が数多く放送され、テレビで夢中になって見ていた自分を思い出し、懐かしい気持ちでいっぱいです。
先日放送された「夜明けの序曲」
99年、愛華みれさん再演のものはテレビ鑑賞したのですが、今回は、82年、松あきらさんの初演。
時代は感じましたが、なんだか染み入るものがありました。
ストーリーはご存知かと思いますが
明治32年、川上音二郎一座はアメリカに出発した。音二郎(松)は「オッペケペ節」ですでに一世を風靡していたが、夢は世界進出で、妻の貞(若葉)も彼と共に行く覚悟を決めていた。しかし現実は厳しく、アメリカでの一座は苦労の連続。舞台に立てず苛立つ座員を、音二郎や副座長の高浪(高汐)は励ましつづける。ある日、世話役の櫛引(平みち)が劇場が借りられるという朗報を持ってくるが、それには貞の出演という条件が付いていた。最初は躊躇していた貞だが、座員の津坂(朝香じゅん)の死をきっかけに舞台に立つ決意をし、”マダム貞奴”として大評判を得る。一座はヨーロッパでも大成功を収めるが、パリでモルガン夫人・ユキ(松本悠里)から帰国を忠告され…。 (タカラヅカスカイステージHPより)
日本演劇の創始者的存在、川上音二郎の生涯を描いた作品。
大河ドラマ「春の波濤」でも取り上げられ、なんとなく記憶はあったのですが、明治の時代に、「自分たちの演劇を世界に」という壮大な夢を、困難に負けず実現しようとする姿。
お芝居できない状況、新しいことにチャレンジする勇気、努力しても評価されない苦労・・・今回見直して、時代も状況も違いますが、ちょっと今の世相と比較しながら見てしまいました。
そして、こういう先人の苦労があって、今のエンタメ界があるんだなぁと。
大河ドラマ「春の波濤」でも取り上げられ、なんとなく記憶はあったのですが、明治の時代に、「自分たちの演劇を世界に」という壮大な夢を、困難に負けず実現しようとする姿。
お芝居できない状況、新しいことにチャレンジする勇気、努力しても評価されない苦労・・・今回見直して、時代も状況も違いますが、ちょっと今の世相と比較しながら見てしまいました。
そして、こういう先人の苦労があって、今のエンタメ界があるんだなぁと。
以下、スカイステージの映像をカメラでパチリです(画質悪っ)
海外進出前の、高揚感に満ちた一同。
滞在先で劇場が借りられない苦しい状況、その中で亡くなっていく座員。
先日退団された松本悠里さんの、気高さ、美しい所作。モルガンお雪です。
劇団の女形演じる、懐かしい名バイプレーヤー、きっしゃん。
この公演は松さんの退団公演だったのかな?全員が見守るパレードも新鮮。
海外で成功し、ちょっと調子に乗っていると、先に海外で苦労した日本人女性モルガンお雪にたしなめられる。そして、志半ばでの無念の死。完全な「成功者」として描かれていないところが、胸に刺さると言いますか。でも、才能があって信念を貫く人には、良き仲間がいて、良きタイミングで良き出会いがある。悲しいストーリーではありますが、どこか爽やかな気持ちになります。
当時の宝塚事情を知らないので、後に雪組でトップになる平みちさんが花組所属だったことが新鮮!
それに82年当時なので、まだまだ安寿さんや真矢さんがまだまだどこにいるかもわからないような状況だったり。
今見ると、(何度も書いて申し訳ないけど)古臭いのですが、おばさんとしては、時にはこういう「定番」を見たいんですよね。ストーリーはもちろんのこと、劇団をよく知る座付作者が、隅々まで配役を考えて、「こんな生徒がいるんだ」と教えてくれる。そして、耳に残るテーマ曲。ストーリーすべて覚えてなくても、曲を聞けば、そのシーンが蘇る。それが宝塚の良さでもあったんですけど。
今は海外志向、スマートな作品が是とされますが、役が少なすぎて、大所帯の意味がないんですよね・・・
もっとオリジナル作品を作ってください!
で、今、この作品を上演するとしたら・・・・
まず思い描いたのは、月組で。トップであろうとなかろうと、月城かなとさんでできるのではないかと。
芝居巧者、若手に至るまでくせ者(いい意味で)が多い組ですから、きっと今の時代にも上演できるのではないかと。
で、演出は、上田久美子先生や、小柳先生など、若手に手掛けていただいて・・・・
「夜~明~けの、夜~明~けの、夜明けの序曲~」
先行き不透明な時代に、このメロディ・この歌詞が、再び聞ける日が来ることを願って。
松さん、退団公演でサヨナラホームランだったかと?!
ベルばら四強の前トップの安奈さんに比べられ、損な役割を担った松さん。
集客とかもトップさんは気にするでしょ?
でも、
最後にご褒美をもらえたのかな?!
こんにちは。
ベルばら初演~80年代前半は、完全に後追いなので、当時のスターさんの事は分からないのですが、大人気スターの後任は、今でも大変ですよね・・・
松さん、お芝居も歌も、素敵だな~と思いながら見ていたのですが、今も昔も宝塚ファンはシビアだなぁ😅
退団公演が芸術祭大賞受賞、再演もされる作品となった事は、本当にご褒美になりましたね~
また再演、ないですかね??