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十七弦と私

2009年10月19日 | 
せっかくおゆりさんが十七弦のお話をしてくださったので、私と十七弦との長くて短いおつきあいの歴史を振り返ってみましょう。


時は元禄。。。。。









からず~っと経った平成、私は地元の邦楽合奏団に入っていました。
ここで、よしこ先生の前のけいこ先生と出会ったのです。

当時の合奏団は平均年齢50代というややお姉さま&お兄さま集団でして、一番若者の私(20代)が「十七弦やんなはれ♪」という命を受けたのです。

「え?十七弦持ってナイす。。。。」ということで購入。(母が


初めて弾いた十七弦。

弾き方もわからなければ、何から始めて良いかもわからず。
けいこ先生も「十七弦って教えるもんでもないわ~。自分で勉強して♪」と笑顔でおっしゃるし、十七弦のテキストだって吉崎先生のくらいしか見つかりません。

仕方なしに始めるも、

重いし。

場所とるし。

立箏台に乗せるだけで萎える心。

糸に柱かけると更に萎える心と腕。


「十七弦なんて大嫌い。。。。。」と思う日々が続きます。


それなのに、合奏団で与えられた曲は【四季・ダンスコンセルタント】(作曲:三木稔)の十七弦パート。



「ヘ音記号ってなんですか~。。。?」


ぐらい、五線譜も怪しかった私。


「あぁ。。。。十七弦なんて買(。。。ってもら)うんじゃなかった」と後悔する日々は続きます。



そして入ったNHK育成会で、更なる悲劇は続きます。

局内演奏会というのが9月にあるのですが、夏休み中にグループを組んで曲を発表するのです。
琵琶の首藤久美子ちゃんと「ダンスコンやろ~♪」と盛り上がり、結局また十七弦。

そして、この時ウッカリ十七弦を担当してしまったがために、結局卒業演奏会でもすべて十七弦。
育成会に通う1年のうちの半分を、あのNHKの楽器倉庫までの長い長い道のりを十七弦抱えてヒーヒーと運んだのです。

「あぁ、十七弦なんて。。。。。




そうこうしているうちに春宵を結成し、なんとなく十七弦の担当がやっぱり増え、ヘ音記号ともなんとなく付き合いが深まり、けれど相変わらず箏のほうが好きだったりしたのです。

肩をいためて注射したこともあるし、ヘルニアになって入院したこともある。
みんなみんな十七弦さえやらなければかからなかった病気です。


しかし!


ここへ来てよしこ先生から十七弦の音の出し方を習うたびに、「。。。なんとなく好きかも?」「ちょっと楽しいかも??」と思うようになり、さらには昨年(マンちゃんを騙して)購入した十七弦の柱『たまゆら』のおかげさんで、ようやく、よぅ~~~やく!楽しくなってきました。

十七弦って、深くていい音がするまでに時間がかかるし、1音は「お?!」という音が出ても、曲になるとまた振り出しに戻っちゃう。
けれど、そのやわらかな音に包まれているだけで、練習時間が幸福に包まれたりする瞬間もある。

私は、十七弦を弾くたびに、深い湖に沈んでいくような安らぎ(それを安らぎと言って良いかは。。。非常に個人的な感覚ね)を覚えるのです。
もっとも、そんな瞬間は稀ですがね。。。。





「嘘~!!!!!ぴっくんは絶対に元から十七弦が好きなくせに~!!!!」


と、仲間たちは言うでしょう。




ま、本音はこんなところなのよ♪



         

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