Enchanted Serendipity

Love generously, praise loudly, live fully.

マゾ

2007-04-13 | *pink diary*
私は中3から高2の終わりに塾に通い始めるまで、鳳龍院心拳という護身術を習っていた。




非行にも走れない中途半端な反抗期を改善すべく両親に入れられたのだが、いつしか、それにハマり、輝かしい女子高生時代を汗臭い武道に捧げた。






そこの院長先生がものすごーく、厳しい先生で、見た目もこわいが、態度もこわい。ものすごくこわい。竹刀で体を叩かれるのは当たり前、頭だって叩かれた。さらには、自分が悪いと親まで叩く。ママが自分のせいで叩かれた時はものすごく泣いた。





体罰と思うかもしれない。でもそうじゃない。その一刀の重みはあの先生に叩かれたものにしかわからないと思う。






幼稚園児から50歳の人まで、生徒は全員叩かれる。でも、それにはすべて意味があった。ちなみに、小さな子は痛さのため泣くが、泣き止むまで、叩かれる。さすがにかわいそうになるが、小さい子でも歯を食いしばって泣き止み、大きな声で返事をきちんとするのだ。






中3で入った私の先輩達は年下。私を初めて指導してくれた黒帯の拳士は小6だった。中3の私が小6に頭を下げる。ありえなかった。下手をすれば入門当時は幼稚園児ですら先輩。ありえなかった。







でも、そんなおかしな環境をいつしか好きになってしまった。心位(いわゆる段)が低くても、合宿とかに行けば、リーダーになる私を信用して、ついてきてくれる。そんな子供達を愛おしく思った。







妙な環境で育ったためか、私は怒ってくれる大人の人が好きである。






かの奥田瑛二監督にも厳しく怒られたのをよく覚えている。







目がものすごくキレイだが厳しい。








今、実習をしている科にいる先生の中にバカだちょんだといつもガミガミ言う先生がいる。でも、それだけにその先生から学ぶことはものすごく多い。







けなされて育つタイプではないけど、てか、むしろ誉められて伸びるタイプのはずだけど、何かを示唆して怒ってくれる人ほど心優しい人はいないと思う。






私はマゾヒスティックなのだろうか??