亜麻仔猫は、亜麻猫の特徴である強い酸味を程よく抑え、アルコール度数を10%以下に抑えた特別バージョンです。
白麹を使用で二次発酵を行わずに醸した、素朴な味わいとフレッシュさ楽しむために「早め」で「冷やして」が
白麹仕込 純米酒 亜麻仔猫-生酒- のおすすめです。
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秋田の新政酒造さんのピンバッジの中で、これのみが来歴が解らず、ご迷惑ではと思い悩んだのですが、結局は直接新政さんへお問合せしすることにしました。
ご丁寧に返信いただきましたので、文面を引用させていただきます。
「この、ピンバッチは2018年頒布会のノベルティとして出したものです。こちらは農民芸術概論の発売前のデザイン案で、このデザインでのお酒は発売されておりません。その翌年に発売となった農民芸術概論ではデザインを変更しております。」
確かに、その後調べたところ、新政酒造の佐藤社長さんの2019年3月18日付けのtwitterには「農民芸術概論のマークは、気に入らず作り直しました・・・。」のつぶやきがありました。
このピンバッジの牛の顔のデザインを具象から抽象化されたところに、佐藤社長の「農民芸術概論」へのこだわりが窺えるような気がいたします。
新政酒造さんの「農民芸術概論」のネーミングは、宮沢賢治の「農民芸術概論 綱要」からのオマージュと思われます。
賢治は、「永久の未完成これ完成である」と唱え、有機農業がその技術により生産性と芸術性を獲得したとき,生活の圧迫は消滅し、農民の「真の豊かさ」が実現する、その道のりこそが有機農業の本質であり、完成されたときに「有機農業」という概念も消滅するとしています。
秋田市河辺岩見字鵜養(うやしない)にある自社田に前杜氏の古関さんが住み込んで米造りした無農薬栽培米で醸し、お酒のマークのモチーフが「牛」由来であることからも農耕のイメージがうかがえます。
2016版は「あきた酒こまち」100%使用、2017版は「美山錦」100%使用となっていました。
「異端教祖株式会社」は、イタリア生まれのポーランド人、フランスで活躍した詩人ギヨーム・アポリネールの1910年発表の処女短編集の作品をオマージュして命名した酒で、フルーツ、メロンのようなフレーバー浮き出て、ピュアな甘味がまろやか口に広がり、流麗・軽快さが楽しめるそうです。
アポリネールは、評論や詩を発表し、広く知られた詩「ミラボー橋」は、画家マリー・ローランサンとの恋を綴ったものと言われ、画家アンリ・ルソーが《詩人に霊感を与えるミューズ》で二人を描いています。
フランスで評論や詩人として活躍しましたが、1911年8月のモナ・リザ盗難事件に関与を疑われたり、又、パブロ・ピカソやジョルジュ・ブラックが先導した20世紀初頭のキュビズムを美術評論『キュビスムの画家たち』によって強く支持しました。
その後、第一次大戦へ 兵役志願し、1916年3月に負傷、この時に献身的な看病をしてくれたジャクリーンと結婚します。
1917年に文学活動を再開し、シュルレアリスムの先駆となりましたが、1918年11月にスペイン風邪により38歳で死去しました。
紫八咫(ムラサキヤタ)「再仕込み貴醸酒」秋田県 新政酒造
通常の貴醸酒は、在庫の熟成酒を、仕込み水のかわりに使用して醸されますが、「紫八咫」の場合、貴醸酒仕込みの貴醸酒「再仕込み貴醸酒」と呼ばれるものです。
新政酒造では、2008年の「六號純米」を用いて造られた2009年の貴醸酒「陽乃鳥」が仕込み水のかわりに使用して醸され、2010年に「紫八咫」となり、その後も延々と「紫八咫」の一部分は、再仕込み・再発酵されてゆき、「紫八咫」の中には永遠に息づいていくのです。
「紫八咫」は、ひとつの仕込みから四合瓶にして約2000本ですが、このうち半分の1000本が翌シーズンの「紫八咫」の仕込みで使われます。つまり、毎年の「紫八咫」の実質の販売可能本数は1000本程度になります。
その企画と性質上、長年に渡りゆっくりと販売していく「紫八咫」こそ、新政の製品群の中でももっとも貴重な酒のといえるそうです。