日本酒ピンバッジ倶楽部

2021年3月26日、関西に住む日本酒呑み仲間と「日本酒ピンバッジ倶楽部」を発足しました。

千歳盛酒造「チトセザカリ」日本酒ピンバッジ倶楽部

2024-01-19 18:36:55 | 秋田の酒

 千歳盛の所在する秋田県鹿角市は青森県・岩手県・秋田県三県の県境に位置し、古墳が多く遺され、大湯環状列石は全国でも著名な縄文遺跡の1つです。北部には十和田湖、南部は八幡平や焼山がある山岳地帯となっていて、秋田県内でも蔵元がある土地では一番寒い場所なのです。

千歳盛酒造は1872年(明治5年)に創業しました。

 元々は地元で飲まれる濁酒などを造っておりましたが技術を磨き、昭和初期には上質な清酒を造りだす酒蔵へと至り全国清酒品評会で数多く入賞し、1938年(昭和13年)にはその栄誉を称え名誉賞を拝領しています。酒銘は創業者の初代田村茂助により、不老長寿の願いを込めて「千歳」と命名され、その後、1922年(大正11年)に世の繁栄と人々の更なる長寿を願い、「千歳盛」となりました。合名会社田村酒造店は戦時下の企業統合、戦後の混乱期を経てかづの銘酒株式会社と改名され、2019年に千歳盛酒造株式会社へと改名され現在に至っています。

ピンバッジ「チトセザカリ純米吟醸:絹色」ボトルタイプです。

チトセザカリ純米吟醸: 絹色

 フレッシュでフルーティな香りが長持ちするAKITA雪国酵母と秋田酒こまちを組み合わせ、中空糸膜濾過したうえで1回火入れで壜詰めしております。リンゴやメロンの様な吟醸香、柔らかでまろやかな味わいの日本酒です。

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両関酒造㈱「花邑」日本酒ピンバッジ倶楽部

2022-10-04 19:17:54 | 秋田の酒

 両関酒造さんは、1874年(明治7年)に酒造業を7代仁右衛門氏によって創業され、祖先は、戦国時代の終わりに加賀の国より移り住んだ商人で「加賀仁屋」と名乗っていました。

 地主・庄屋を経て佐竹家に出入りするようになり、この地の商いを取り仕切るようになります。

 秋田県湯沢周辺は、江戸時代中期には院内銀山で秋田市よりも人口が多かったそうで、また米が豊富に取れた地域でもあった為、お酒の需要があり濁酒が多く作られていたようで、資料は残っていませんが、両関酒造さんも江戸時代頃から酒造業を行っていたと思われます。

 文化庁の登録有形文化財に指定されている両関酒造の1号蔵は、吟醸酒の仕込みに用いられる長期低温発酵のルーツと言われる蔵です。

 秋田県の内陸部にある湯沢の冬は寒く、この蔵の入口近くにあるタンクが寒さのために発酵が遅く、しかし何故かこのタンクで仕込んだ酒の香りが良かったことから、明治40年開催の第一回全国清酒品評会にて、一等賞を受賞し、多くの醸造関係者から注目される事にあります。

 当時、既に軟水による醸造法も完成されていましたが、低温発酵させると、酵母が負けたときに「腐造」が起きてしまうため、危険という理論は解っていたので、低温長期発酵というのは、かなり非常識な仕込み方法だったようで、両関酒造としては、自然の力によって結果的に低温長期発酵になってしまった結果だったのです。

 以降、個人商店から「合名会社伊藤仁右衛門商店」、「両関酒造株式会社」へと成長してこられましたが、廃業を決意した時期、戦中戦後の困難な時期を努力と創意によって克服されました。

 かつては5万石規模の大きな蔵は、創業以来の「人の和によって生まれ、人の和を醸す」「品質第一主義」を堅持しながら、少量多品種生産に舵を切り替え、組織強化と意識改革、そして消費者サイドの視点にたった酒質と商品体系の見直しを推し進め特定名称酒を造る蔵に方向転換中です。

 そんな中、両関酒造の第二のブランドとして「花邑」が誕生しました。

花邑が生まれた背景には、甘くてキレがある日本酒ブームの火付け役となった「十四代」を醸している高木酒造のメンバーによる直々の技術指導があり、お米作り、製造、保管、商品名、ラベルのデザインまですべて監督されてできました。

 

 一方で、両関酒造がある湯沢市は自然豊かな土地です。

 小安峡温泉でもよく知られた美しい渓谷を通り抜けてきた湧き水が「日本の名水百選」にも選ばれるほど素晴らしい水で、人々からは「力水」と呼ばれて親しまれています。

 また、湯沢市は酒米の栽培も盛んでしたので、酒造りも非常に盛んな「東北の灘」とも呼ばれた地域でした。

 「十四代の技術」と「酒の国・秋田県の米と水」の融合によって、花邑は、甘く優しい穏やかな香りがあり、やわらかい旨みとフレッシュで深くキレのある飲み口となり、製造する際、独特の風味を損なわないように搾ってすぐの酒を1本1本手詰めし、瓶火入れが行なわれている、職人が丁寧に作っているからこそ、現在では、とても人気の高い日本酒となっているようです。

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日の丸醸造㈱「まんさくの花」日本酒ピンバッジ俱楽部

2022-08-28 21:35:25 | 秋田の酒

今年4月に秋田に訪問したのは、日本酒ピンバッジ倶楽部で昨年夏に応援した酒蔵さんの蔵開きでした。

 秋田空港からバスで秋田駅に到着し、在来線で県内を移動したのですが平日のお昼前後は一時間に一本か二本しか電車が動いていなく、横手駅前も閑散としていて、待ち時間の多さの為にのんびりとした旅になりました。

さて、目的の酒造の蔵開きの翌日に訪れたのが秋田県横手市にある日の丸醸造さんでした。

 私の住む大阪で、阪急淡路駅にお気に入りのお店「日本酒吟醸バー石橋」さんがあります。

 そこのお母さんから「秋田に行くなら是非訪れて欲しい蔵元がある。」と伺っていたので、少し寄り道をしました。

日の丸醸造さんの有る増田は蔵の町としても有名で、「かまくら」で有名な豪雪地帯にあるために「内蔵(うちぐら)」と呼ばれる鞘で囲った土蔵がお店と居住空間の奥に作られています。

 かつては、特別な理由がなければ隣人すら蔵の存在をを知らず、見ることがなかったそうです。

日の丸醸造の社名は、秋田藩主の佐竹氏の「五本骨の扇に日の丸」紋所から命名されたと伝えられ、同社の文庫蔵は、増田町の内蔵の中でも特に豪華で繊細な装飾が美しく、2002年(平成14年)に国登録有形文化財に指定されています。

横手市増田町は江戸末期~明治初期に多くの商人が移り住み、生糸や葉たばこの集散地として発展しました。

 増田の中七日町通りを特徴づける「内蔵」は、その多くは明治期から大正期にかけてのもので、完成から100年以上もたったと思えないほど今も美しいものですが、伝統的建築物群が地域資源として再発見されたのは遅く、2000年代に入ってから内蔵を有する街並みが増田特有の地域資源として再認識されるようになってきたそうです。

訪問し、店頭で大阪淡路の吟醸バー石橋さんの事をお話ししたところ、わざわざ佐藤譲治社長が出ておいでになり、内蔵の二階や酒蔵の内をご案内いただきました。

若いころは、大阪の大手菓子メーカーM社にお勤めになられ何年か暮らしいていた、と懐かしそうにお話しされていました。

 その時に、私のジャケットの胸に付けていた日本酒のピンバッジをご覧になられ、興味をお示し頂けたのでお話しすると、早速、社内の営業部の女性を呼ばれ、日本酒ピンバッジについてのお話をさせていただきました。

 その後に出来上がったのが、この「純米酒まんさくの花」ピンバッジです。

 どうやら、日の丸醸造マイレージクラブの景品になるようです。

 日の丸醸造マイレージクラブとは、美味しく、愉しい日本酒ライフを提供するための会員サービスで、メインとなるのはポイントプログラムです。対象商品に貼られたシールを集めてポイントを貯めていただくことで、まんさくオリジナルグッズ等がもらえます。対象商品はその時々によって異なりますが、ピンバッジが景品になれば、どうぞ皆さんゲットしてくださいね。

 

 尚、日の丸醸造のTさんから「ピンバッジの数個は社長のポケットに常備させていただく事になろうかと思います。」との連絡が有りましたので、もし日の丸醸造の佐藤社長とどこかの酒場で遭遇された幸運な方は、「まんさくの花のピンバッジ、素敵ですねぇ~。」とおねだりすると手に入るかもしれませんね(笑)。

 

出典、参考文献・HP

日の丸醸造 HP

秋田県横手市 HP

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 
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㈱大納川「大納川 純米大吟醸」

2021-09-24 10:50:12 | 秋田の酒

大納川 純米大吟醸のラベルデザインをモチーフにした銀色に輝くこの「DAINAGAWA」ピンバッジ、

除けや火除けの意味など、森羅万象を司る神々の霊妙なる働きを具体的な形として表したとも言われる巴紋をモチーフに、大納川の「川」の字をデザイン化したもです。

「天花」と共にピンバッジのデザインを提案したところ、これも良いと評価して頂き、「DAINAGAWA」は自社で作られました。

上下とも同じピンバッジですが、光のかげんでこんなに表情が変わります。

 

大納川 純米大吟醸

 秋田を代表する酒造好適米「秋田酒こまち」を40%まで磨き上げ、協会1801酵母で醸した純米大吟醸酒です。気品ある華やかな香りとすっきりとした味わいのが特徴です。

 

現在(2021年 9/22~9/28)大納川さん、あべのハルカス近鉄本店で販売会されています♪

副社長の稲上さん、とってもにこやかでイイ人でした。
大阪のおばちゃんの辛口トークに負けず、頑張ってください(笑)!
ウイング館地下2階和洋酒売場、改装中でわかりにくいけど、秋田の美味しいお酒です。
是非、皆さん訪れて下さい♪
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㈱大納川「天花 純米吟醸」日本酒ピンバッジ倶楽部

2021-09-24 10:37:39 | 秋田の酒

 大納川の田中社長さんが福井の蔵を訪れ、そこのピンバッジを見て私たちの活動を知り、自蔵のピンバッジを作りたいとの事で連絡くださいました。

 もちろん、応援させてくだいと返事し、出来上がったのがこれ、㈱大納川さんの「天花」 純米吟醸 無濾過原酒 秋田酒こまちのボトルをデザインしたピンバッジです。

北国の澄んだ空気の中に降る雪は、天から舞い落ちる花にたとえられ「天花」と言われ、そんな繊細さを表現したく、少量生産で小仕込みの無濾過原酒、米違い・酵母違いでの味わいが楽しめる数量限定・特約店様限定のお酒なのだそうです。

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