日本酒ピンバッジ倶楽部

2021年3月26日、関西に住む日本酒呑み仲間と「日本酒ピンバッジ倶楽部」を発足しました。

ヨイキゲン「酔機嫌」日本酒ピンバッジ倶楽部

2024-02-14 18:28:44 | 岡山の酒

 ヨイキゲン株式会社の創業1907年(明治40年)、かつては鍛冶屋を家業としていましたが、初代の渡辺捨吉さんが現在の倉敷市真備町服部で酒造りを始め、高梁川の支流である小田川の伏流水と弥高山から流れてくる山水を仕込み水として使っていました。

 屋号は「富貴(ふき)」、商標は「富禄正宗(ふろくまさむね)」で、1921年(大正10年)の「清酒品評会」には優等賞を受賞、1924年(大正13年)には「全国酒類醤油品評会」にて一等賞を受賞しています。

 その後、二代目渡辺巌さんの時、商標を「酔機嫌(よいきげん)」としましたが、製造量が増えるにつれ醸造用水の確保に難儀し、創業から60年目の1967年(昭和42年)には現在の地、総社市清音に移転しました。

 日本酒の出荷ピークは1973年(昭和48年)です。

 当時は桶売り(未納税移出)用の製造が盛んで、伸び続ける出荷量に対応すべく、2000坪の用地を確保し設備の増設を行いました。しかし、やがて桶売りの量も減り、1975~1984年(昭和50年代)の焼酎ブームの時期に蔵では蒸留設備を導入し、米焼酎の製造を始めます。

やがて平成に入り、社会的な変化や酒類の多様性の時代となり、量よりも質の良い酒を少量だけ嗜む傾向が見受けられ、その市場の変化に伴い、多くの一般酒販店が廃業し、売上も激減する中、かつての主要販売酒、普通酒の販売も苦戦し、50年前移転当時の設備と広大な敷地を維持し経営することが困難になりました。

 そして、2018年(平成30年)に酒蔵を大改革し、今まで長年造り続けていた普通酒の製造を完全に止め、土地の大部分を売却、特定名称酒以上の日本酒を造ることを決断します。製造設備の見直しを行い、製造蔵の空調完備や少量甑、新たな麹室の導入を進め、今まで酒造りで得てきた知識と技術を基に、ヨイキゲンの酒造りは、料理の味わいを引き立てる食中酒として適度な旨みと控えめな香り、貯蔵により適度に熟成された味を目指しています。

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「#オマチスト」岡山県酒造好適米協議会・JA全農岡山・岡山県酒造組合

2023-11-26 12:09:32 | 岡山の酒

 岡山県酒造好適米協議会・JA全農岡山・岡山県酒造組合などが、酒造好適米「雄町」のアイコンとして「#オマチスト」をデザインし、ピンバッジとしました。

 そして、限定品として作られたそのピンバッジを販売するとの情報を愛媛県在住の日本酒ピンバッジコレクターの先輩に聞き、2022年10月15日・16日に開催されたおかやま「雄町と地酒の祭典2022」へ向かいました。

 心拍の大きい雄町米の白部分に#オマチストの文字、それに寄り添う雄町の大粒の稲穂の緑と黄色、とっても可愛いかわいらしい出来です。

酒造好適米の中で優等生が「山田錦」なら、野生児に例えられる「雄町」、栽培と醸造の難しさの先には、熟成によりその良さを見せ、個性ある複雑な味わいの酒、雄町の酒を愛する「オマチスト」と呼ばれるファンも増えるのは自明の理ですね。

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「オマチスト認定ピンバッジ」JA全農岡山

2023-11-26 11:48:01 | 岡山の酒

 4大酒米といわれる「山田錦」・「雄町」・「五百万石」・「美山錦」の中でも、晩稲(おくて)の「雄町」は、6月中旬に田植、11月上旬収穫と遅く、病害虫にも弱く、稲の背丈が高いので倒れやすく、栽培が困難といわれています。

 しかし、「晴れの国」といわれる岡山県は、年間二千時間と日照時間が長く、降水量は少なく年間千百ミリ程度で日本有数のテロワール(個性的な土地柄)で、気候風土が雄町の栽培に適しています。

JA全農岡山オマチスト認定ピンバッジ 関係者のみに配られたものです。

実は、ピンバッジ作成担当の方と知り合いになり、デザインを選ぶ段階で意見を求められました。

 

 

そのおかげで、今年8月1日に東京椿山荘で開催された第14回雄町サミット2023に参加時にいただくことができました。漢字の雄町を図案化し、稲穂が周りに配され、紺地に銀の字が浮き上がった、とっても大人びて、落ち着きのある美しいピンバッジです。

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熊屋酒造「庵」日本酒ピンバッジ倶楽部

2023-11-25 13:20:57 | 岡山の酒

 「庵」は熊屋酒造と酒類専門商社モトックスが岡山のテロワールの素晴らしさを表現するため共同開発したお酒で、「庵」純米大吟醸は旧赤磐地区に隣接した土地に圃場を構える契約農家の「雄町」優良米を使用しています。

ピンバッジは庵 備前雄町 純米大吟醸 原酒 磨き三割八分ラベルをデザインしています。

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熊屋酒造「伊七」日本酒ピンバッジ倶楽部

2023-11-25 13:13:28 | 岡山の酒

江戸中期1716年に三代目当主の庵谷伊七(いしち)が、熊野神社から「熊」の一文字をもらい、「熊屋本家酒造」として酒造業を創業しました。庵谷(いほりや)家は紀州熊野の出身で、熊野大社の分社の神殿を現在蔵元が所在する場所(岡山県倉敷市)近くに建設する際の人足として移住してきたそうです。

 その熊野神社の裏山には、二つの大きな霊水の井戸があり、地下50~60mから湧き出る伏流水で、水脈の違いから一方は軟水、もう一方はやや硬水と水質が異なっています。仕込み水にそれぞれの水をブレンドし使い、その比率は企業秘密との事ですが、発酵力を高めるのに、やや硬水(硬度4.5)を酛仕込みに使い、軟水(硬度2.6)は醪造りに使用しているそうです。

ピンバッジは山田錦を40%まで磨いた「伊七 大吟醸酒」でフルーティーなお酒です。

 

 熊屋酒造は、「飲み手にずっと飲みたいと言って頂けるお酒」「最初に口の中で広がるお米の旨みと潮が引くようなキレの良さをもったお酒」飲み易い酒で、現在の熊屋酒造の年間生産量は420石、主に純米酒に力を入れています。

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