思いつくまま

思いついたことを書いています。

伊藤健太郎著『男のための自分探し』(1万年堂出版)を読む。

2010年06月13日 00時00分00秒 | 読書
ベストセラーになった『なぜ生きる』の続編のようなもの。 前から読みたいと思っていたが、買ってまではと思っていた。当然図書館で借りた。

前半は、男の行動というのは、女の卵子に自分の精子を植えつけるため、子孫を増やそうとするためにすべて支配されているということばかりが書かれていた。

後半は生きる意味を考えた内容だったが、やはり答えは書いてなかった。 『なぜ生きる』を読んだ時も思ったのだが、結局生きる意味・答えはよくわからないままだった。

インチキじゃないか

以前「精神修養の場」で働いていた時は、自分はなんでこんな辛い思いをして、不条理なことが多くて、しかも何一つ満足できるものがなく、それでも耐えて生きていかなければならないのか、生きる意味とはいったい何なのか?ってしょっちゅう考えていた。

しかし、ここ何年かはなぜかそんなことは考えなくなった。 別にすべてのことに満足しているわけではないし、不安もいっぱいあるし、先を考えると心が押し潰されそうな感じだけどね。
また、自分は人生で大事なものをすっかり欠落させて生きてきており 、決して幸せな人生を歩んでいるとは言えないが、それでも今は生きる意味を考えなくなった。
ということは、こんな不安定な崩れやすい心でも、今は一時的ではあるが、ある程度幸福に生きているということなのではないか、生きているだけで丸儲けとちょっぴり思っている。

死んだらすべては終わりさ、ただそれだけさ。
みんないつかは死ぬ、生まれた時から死に向かって走っているんだけど、ただ上手に考えないようにしているだけなのさ。
1週間後に死ぬとわかったら何をするって訊かれても、自分では答えが出なかった。悔いのないように生きるって、どうすればいいのかわからなかった。

ソクラテスとかプラトンとかパスカルとか有名な哲学者というのは、人類に普遍の疑問をとことん詰めて考えていたんだなぁということを改めて思ったのさ。

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