思いつくまま

思いついたことを書いています。

クラフト・エヴィング商會著『ないもの、あります』(筑摩書房)を読む。

2010年09月19日 23時44分55秒 | 読書
2001年に出た本だけど、最近になってこの本がある雑誌に紹介されていたので、図書館で借りてきて読んでみた。

タイトルのとおり、現実には物質としては無い・見たことは無いけど、言葉としてはある・相当好い物らしい次の23のモノが販売されていた。
この店屋、「ことわざ・慣用句商會」ではないので、よく辞書をひいてからお読みくださいませだとさ。

1 堪忍袋の緒   仕事の時に結構切れるんだよなぁ、切れないものが欲しいかも。
2 舌鼓      うまいもんが食いたい西洋料理ではこれは打てないのか。
3 左うちわ    ずっと扇いでいたいけど、疲れて止めた途端に大変になる。寝ている時や冬でも扇がないといけないのは辛いし、右手ではダメだなぁ。左利きには効果のほどが
4 相槌      ふんふん、泳げないという金槌やうすらトンカチというのもあるのか。
5 口車      これは自分で乗るものではなく、人を乗せるものさ。   
6 先輩風     ここ一番で後輩の前でしゅっと吹かせたい。人は誰しも人生の先輩ではあるが、後輩でもあるのだ。    
7 地獄耳     これを持っていると良いこともあるけど、知らなきゃ良かったよということもある。
8 一本槍     矛盾にズブリっとやってみたい。
9 自分を上げる棚 いったい自分の棚の高さはどんだけ高いんじゃ~~。
10 針千本     大ウソついた人に本当に飲ませたいことがあるよな。
11 思う壺     これは自分のモノにならないなぁ。しまったぁって気が付いた時には相手のモノになっているんだよなぁ。
12 捕らぬ狸の皮ジャンパー この世にないモノで、現れた時にはタダのジャンパーってことか。 
13 語り草     あの人はイイ人だったとか。
14 鬼に金棒    鬼だけだと「鬼は外」、「鬼の目にも涙」、必ず金棒も必要だ。
15 助け舟     誰か出してくれないかなぁ。
16 無鉄砲     子供の時には持っていたはず、これを職場で撃ったらどうなるんだ。
17 転ばぬ先の杖  いったん使用し出したらやめられないのか。
18 金字塔     あの世に行ってからしか入手できない、というか自分には無理だ。
19 目から落ちたうろこ なかなか最近は落ちないなぁ。もう自分は持っていないのか。
20 おかんむり   部下から見たら自分はいつもむずかしい顔をして被っているかも。
21 一筋縄     「ではいかない」ものなのだ。
22 冥途の土産   結局それって一体どんなものなんだ。
23 大風呂敷    たたむのが大変だから、これは広げちゃだめだ。

最後に、あの「老人力」の赤瀬川原平さんが書いている「とりあえずビールでいいのか」というエッセイ、「とりあえずビール」っていう商品があるのか。こんなモノを飲食店に置かれた日にゃぁ、毎回こればっかり飲まされるなぁ。
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NHKクローズアップ現代で「ダークマター 見えない暗黒物質を探せ」を見た。

2010年09月13日 23時38分38秒 | その他
宇宙論、夢があっていいよね~~~。
前にもいろいろ記事にした。
http://blog.goo.ne.jp/piopure/e/5d302442e39e17e2e6c7aefe7b452db4
http://blog.goo.ne.jp/ms1229jp/e/1971d5b6bb7336e71308ca8da62f39de

NHKの「クローズアップ現代」でダークマター(暗黒物質)が取り上げられていたので、録画して見た。
今回のダークマター、佐藤勝彦先生の言うところのダークエネルギーのことだよなぁ(通常の物質は4%で、暗黒物質が23%、暗黒エネルギーが73%というのが宇宙の組成)ということは置いておいて、最新のことがわかって面白かった。

・ダークマター、元素でもなければ今まで知られている素粒子でもない、私達の周りを飛び交っている、すべての物を通り抜け、光も電磁波も出さず、見ることも触ることもできない、でも存在していることだけは間違いのない謎の物質(未知なる素粒子)。
1930年代、80年前に天文学者のフリッツ・ツビッキーが、銀河団の観測から疑問を抱き、引力の源になる見えないダークマターがあることを発見した。
ダークマターは、①自ら光を出さない見えない暗くて重い星ではない、②軽すぎるニュートリノ(と呼ばれる素粒子)でもない、③全く新しい未知の超対称性粒子である。
・ダークマターもビッグバン・宇宙創世の時に生まれた。ダークマターがなければ今の宇宙は無かったし、我々も存在しなかった。
・世界各国では、このダークマターを捕らえようと熾烈な競争が行われている。
アメリカ・ミネソタ州のスタンフォード大学中心の研究チームは、ダークマターと半導体の原子がぶつかった時に発生する100万分の1度の熱を捕らえようとしている。
スイス・ジュネーブのCERN(欧州原子核研究機構、セルン)、世界最大の科学実験プロジェクトで山手線と同じくらいの大きさの直径9kmもある粒子加速器を使って、陽子を光速まで加速して、それを正面衝突させてビッグバンと同じ状態を作り出し、そこから生まれるダークマターを見つけ出そうとしている。1回の衝突でダークマターが見つかる確率は10億分の1、今年4月から既に2千億回以上の衝突実験をしている。


・日本では岐阜県飛騨地方神岡のあのスーパーカミオカンデのある同じ場所に、ダークマター観測装置XMASS(エックスマス)があり、来月に稼動する。
予算はCERNのわずか1千分の1(事業仕分けで何とかしてやれよぅ)だが、日本の頭脳で世界最高水準の観測装置になった。
ビリヤードの原理を使っており、キセノンという物質が、ダークマターに弾き飛ばされることによってごく弱い光を発する、この光を観測することによってダークマターの存在を実証する。
XMASSは極めて高い感度を持っている。
もし、発見されればノーベル賞級の発見になるだろう。

立花隆さんではなくて、宇宙物理学者の佐藤勝彦先生をゲストに呼んで欲しかった。
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日垣隆著『ダダ漏れ民主主義 メディア強者になる!』(講談社)を読む。

2010年09月02日 22時22分22秒 | 読書
この本は面白かったが、自分には何も残らないかもしれない。
現在の世界で起きていることは、「100年に一度の激変だ」と言われることがあるが、本当にこの先どうなるのかわかわからないくらいにネット世界は変化している。

タイトルにある「ダダ漏れ」、Twitter、USTREAM、ニコニコ動画、どれも個人で簡単にダダ漏れし放題、一億皆ダダ漏れな世の中になった。
iPhoneにiPadにキンドル、もう重いノートパソコンなんか持ち歩かなくてもネットの便利さを十分に享受できる。 ただ、充電が切れたらただの塊。

産経新聞、無料アプリで読めるようになって、新聞としては自爆準備完了・自殺行為・お陀仏。 「セカンドライフ」が日本や世界を変えると断じていた方々、お元気ですか。「Web 2.0」ではなくて今や「Web 3.0」とさえ言える。

吉行淳之介、何人かの愛人が次々に書を書いた。すなわち、高山勝美が『特別な人』、大塚英子が『「暗室」日記』、本命愛人の宮城まり子が『淳之介さんのこと』、そして打ち止めが本妻の吉行文枝が『淳之介の背中』を書いた。恐ろしいなぁ。

自分の書いた消してないブログやTwitterのつぶやき、将来誰かが再発掘して再評価してくれることがあるのだろうか。 ネット空間というかクラウドには宇宙ゴミだらけではないか。

スポーツなどの生観戦、結局何が起こっているのか、後で家に帰ってから暑さ寒さも臭いも何も感じられないTV中継録画を見てようやく事情を把握できることもあるさ。

個室に露天風呂が付いている高級旅館に泊まるカップル、女性を呼ぶ時は「奥様」ではなくて「お連れ様」なんだなぁ。

精神鑑定人で有名な福島章氏、志村けんが演じる「変なおじさん」=変質者・ロリコン趣味ですか。北朝鮮から受け取った遺骨のDNA鑑定をした吉井富夫氏の鑑定って信頼に足りるのか足りないのか。

国策としての「ヒロポン」(覚醒剤)=「突撃錠」=24時間戦えますかの「リゲイン」だった。

ワードプロセッサの「文豪」は懐かしい。 ウイルスバスター、よく悪さをするなぁ。

「正露丸」は「ロシアを征服せん!」に由来するとか、「背広」がロンドンの洋服店街の名前「セヴィル・ロウ」が語源であるとか、いろいろ雑学もちりばめられていた。
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