#岩井圭也 #夏の陰 250頁
今、読み終わりました。
感動中ーー!
感想どのように綴ったらよいか見当つきません。
とりあえず坂詰佳苗さんの装丁、田雑芳一さんの装画の完成度の高さだけ述べておこう
銀色地の台紙にモノクロの剣士のイラスト 光のあたり方によって陰にも白光のようにも
見える背景色。その中に佇む剣士は岳か、和馬か?彼がたつ場所は陰か、光か?
それだけでこの物語の主題を表出している。
カバーをめくれば白地に同じ剣士の赤い像。そして見返しに赤い薄紙。
剣道においては赤と白は仕合う剣士のそれぞれの襷の色であることを我々は知っている。
そして薄紙を透かしてカバーと同じ黒字の題字が読める、夏の陰。
薄紙をさらにめくると赤い紙と同化して見えなかった絵が現れる。
古びた2階建ての木造アパート、一部屋だけ開かれた窓にカーテンが揺れている。
物語の起点となった重要な運命の場所。
読み終えて改めて確認すると全てが意味があり、繋がっていることがわかります。
是非、読了後に手にとって私と同じ思いを味わってください。
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