モワサック中心部にあるガロンヌ運河のヨット・ハーバー
フランス南部: (2)ミディ・ピレネー地方(La region de Midi-Pyrenee)
e. モワサック Moissac(タルン・ガロンヌ県 Dep. de Tarn-et-Garonne)
モワサックは、ボルドーからトゥルーズに向かうフランス国鉄のSNCFに乗って約1時間半の所にあります。
私がこの町を訪れたのは、数年前にフランスのサンティアゴ・デ・コンポステラ巡礼路を初めて歩いた時でした。巡礼3日目の事ですが、ブルゴーニュから来た男女5人の巡礼者と一緒にロゼルト(Lauzerte)の村を出発し、15時頃にモワサックの町に到着しました。巡礼仲間の案内で、真っ先に訪れたのは、サン・ピエール・ド・モワサック修道院(l'Abbaye St Pierre de Moissac)でした。
サン・ピエール・ド・モワサック修道院
ここの受付で、フランス人仲間の助けを借りて、巡礼者のパスポートと呼ばれるクレデンシアル(Credential)を発行してもらいました。そして、同時に巡礼で訪れたことを証するスタンプを押してもらいました。
クレデンシアル モワサックのスタンプ
サン・ピエール・ド・モワサック修道院ですが、古い歴史を持っています。創立は、7世紀に遡ります。11世紀にはクリュニー派の修道院となり、フランスの南西部では最も著名な修道院の拠点となりました。この修道院は、中世に建てられた回廊や教会南門のタンパンなどが特に歴史的な価値があり、フランスの歴史的建造物にしてされていると同時に、ユネスコの世界遺産にもなっています。
この街の中心には、ガロンヌ運河(Le canal latéral à la Garonne)が走っています。
市街地を貫くガロンヌ運河
私は、このガロンヌ運河を渡り、タルン川(Le Tarn)に架かるナポレオン橋(Le Pont Napoleon)と同名のホテルに投宿しました。
ナポレオン橋 私が泊まったホテル
ところで、私がモワサックに宿泊した翌朝、予期せぬハップンニングに見舞われました。その日の朝は、フランス国鉄のSNCFでアジャン(Agen)に移動する予定でした。ところが、SNCFのストで、列車が終日運休となってしまったのです。駅で問合せしたところ、夕方になりますが、アジャンまでのバスを運行するとの回答を得ました。
そこで、夕方までの空白の時間を利用して、私はモワサックから先に進む巡礼路を歩いてみることにしました。巡礼道は、運河に沿って歩いて行きます。しばらく歩くと、閘門(水面の高低差を調整する水門)が見えて来ました。そのすぐ左側のタルン川の畔には、一面にヒマワリ畑が広がっていました。
ガロンヌ運河の閘門 ひまわり畑
モワサックを出発して2時間ほど歩くと、ブドゥ(Boudou)村に入ります。ここで、タルン川とガロンヌ川(La Garonne)が合流しますが、広大な湖の様な景観を呈していました。
タルン川とガロンヌ川の合流地
ここからモワサックに向かって引き返し、バスに乗ってアジャンに向かいました。
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