*** Plaisir de voyager ***

非日常的な旅で遭遇する色々な体験のお話です。Various enconters in unusual travels.

ル・ピュイ巡礼で出会った人々(1)Les hommes que j'ai vu sur le chemin du Puy (1)

2014-04-27 | ル・ピュイの道 Chemin du Puy en Velay

 旧知の友、ルネさん(サン ミシェル デギュイーユ礼拝堂にて)

 

巡礼で出会った人々 Les hommes que j’ai rencontre durant mon pelerinage

(1)ル・ピュイ・アン・ヴレイに住むフランス人Le francais habitant au Puy-en-Velay

  最初にご紹介したいのは、ルネさんです。 彼は、2009年のスペイン巡礼の折、 サン・ジャン・ピエ・ド・ポールからログローニョまでの7日間、寝食を共にしてカミーノを歩いた巡礼仲間です。

   今回、私が聖地ル・ピュイ・アン・ヴレイからポディエンシスの道 Via Podiensis を歩く計画を彼に伝えたところ、是非ル・ピュイの自宅に泊まって下さいとのお誘いを貰いました。ルネさんは、コーヒーや紅茶などを扱う商社の役員を務めていましたが、1昨年暮れに引退し、現在は年金生活を送っています。10年ほど前に奥さんに先立たれ、二人の子供さんもそれぞれ成人となって他の都市に住んでおり、彼はル・ピュイで一人暮らしの生活を送っています。

   ル・ピュイの町は、フランスの中央山岳地帯Massif Centralのオーベルニュ地方にあり、オ-トロワール県の県庁所在地です。フランス鉄道網の幹線からは外れており、パリから行くにはリヨンクレルモン・フェラン経由となります。私は、クレルモン・フェランで乗り継ぐルートを選んだところ、わざわざクレルモン・フェランで泊まっているホテルまで迎えに来てくれました。家族同様の親切な対応に心を打たれました。 

  サンティアゴ・デ・コンポステラの巡礼路の一部として、ル・ピュイはユネスコの世界遺産に登録されています。フランスの聖地の一つとして、又巡礼の出発地として1000年以上の歴史を刻んでいます。ルネさんの案内で、中世の雰囲気が漂う宗教施設や旧市街など、この町の観光を思う存分楽しむことができました。

  現地に滞在中、一日3度の食事は、すべてルネさんの自炊でご馳走してくれました。彼のお宅に滞在中のある時、オーディオからバルバラのシャンソンが流れて来ました。バルバラは、私が大好きなシャンソン歌手の一人です。以前、スペインで彼と一緒に巡礼中に、バルバラが私の好きな歌手と言ったことを覚えてくれていて、彼女のシャンソンをかけてくれたのです。その細やかな思いやりに、心が暖まりました。

  ル・ピュイに滞在して3日目に、巡礼を開始しました。ルネさんも、最初の2日間は一緒に歩いてくれました。下の写真は、ル・ピュイ大聖堂で朝のミサを終え、旅立つときに撮影した二人の写真です。

 ルネさんと筆者(ル・ピュイ大聖堂の前で)

 

  巡礼第1日目は、サン・プリヴァ・ダリエまで、24kmを歩きました。ルネさんは好奇心が旺盛で、道中で教会や歴史的建造物、モニュメントなどを見かけると、標識の説明書をいつも丁寧に読んでいました。私は、ずっと立っていると疲れるので、標識説明書は写真に撮り、帰国後ゆっくりと読むことにして、彼が読み終わるまで休憩していました。

 十字架の説明を読んでいるルネさん

   この日の行程は、山登りの連続で疲労困憊しましたが、レネさんの後ろ姿を追いつつ、何とか歩き通すことができました。

 

  第2日目は、前半は山下りで後半は山登りの行程でした。サン・プリヴァ。ダリエから歩いて1時間ほどで、ロッシュギュドの村に着きました、ここにの丘の上には、中世に建てられた古城の城塞が残っていました。ここで、ルネさんと一緒に他の巡礼仲間にに写真を撮って貰いました。

  ロッシュギュドの城塞を背にして(ルネさんと筆者)

   第2日目の目的地は、ソーギュでした。ルネさんは、私が泊まれる巡礼宿を見届けた後、バスでル・ピュイに戻って行きました。彼とは、クレルモン・フェランまで迎えに来てもらって以来、ソーギュまで6日間を一緒に過ごしました。その新しい思い出を胸に刻みつつ、名残惜しい別れを告げました。

 

 


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